第4回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会

更新日:2023年11月24日

 

第4回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会議事録

 

令和5年10月31日(火曜日)午後1時半~午後3時半

湖南市役所東庁舎 3階 大会議室

 

出席者

委員18人、事務局

 

配布資料

・次第・第9期湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会委員名簿

・資料1 第9期湖南市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案

・資料2 用語集

・資料3 第9期介護保険料の設定について

・当日資料3 第9期介護保険料の設定について(当日差し替え)

 

1.開会

●事務局

第4回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会を開会します。

 

●健康福祉部部長

前任の健康福祉部長が10月1日付で副市長に就任したことに伴い、後任として健康福祉部長を拝命しました。例年より早くインフルエンザが流行し、新型コロナウイルスワクチン接種とインフルエンザのワクチン接種が同時に必要な状態になりました。まだまだ安心して生活できる状態ではありませんが、5月から新型コロナウイルス感染症は第5類になり、地域では夏祭りや敬老会等が開催されるなど、コロナ禍前の状況を取り戻しつつあると感じています。

本日は計画の中でも重要な、介護保険料と目標指標などを提案させていただきます。現在、国では2024年度の介護報酬の改定に向けて社会教育保障審議会で協議されています。介護サービス費の変化については保険料にも影響してくることから、国の動きを注視し、策定委員の皆さまのご意見を頂きながら、計画を作成していきたいと思っています。委員の皆さまには忌憚のないご意見を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

―会議成立の報告及び、資料確認(資料3を差し替え、資料1の素案の訂正箇所について)―

 

 

 

2.会長あいさつ

●会長

厚生労働省の社会保障審議会介護給付費分科会で報酬改定の話が進んでいます。市の保険料設定に係るものですから、十分議論を尽くし進めさせていただければと思います。

本日の中身については保険料の設定、保険料に関わるところになりますので、事務局から3つくらいの案を提案していただいています。順次協議事項に移らせていただきます。

それでは、報告事項で事務局からの説明をお願いします。

 

3.報告事項

●事務局

前回の策定委員会で頂いた質問並びにご意見シートで頂戴しました質問については、事前に書面で回答しています。また、計画の素案に関する部分は、本日審議していただく素案に一部修正する形で反映していることを報告します。

 

●会長

協議を進めるにあたり、委員から保険料設定についてを先に協議してはどうかとの提案がありました。私も賛同しますが、皆さんのご意見はいかがでしょうか。異議がなければその方向で進めたいと思います。

 

(異議なし)

 

●会長

ありがとうございます。それでは、事務局から協議(2)から説明をお願いします。

 

4.協議事項

(2)介護保険料の設定について

―事務局より資料説明―

●会長

ただ今の説明で質問はありませんか。

 

●委員

76ページの特別養護老人ホームは、令和8年が181人と見込まれています。第8期計画では140人とされていたと思いますが、既に35人もオーバーしており、待機者もいると思われます。現状の設置状況で対比するため、施設サービスについては整備しないと書かれており、整備をしないのであれば、それほど増やせないのではないかと思います。特に第8期では待機者が著しく増加する場合に整備を検討すると書かれていました。待機者の状況と今後の整備について教えてください。

 

 

●委員

私の施設では、特別養護老人ホームは地域密着型が24床と広域型が60床ありますが、入所稼働率はここ数年95%前後で推移しています。誰かが退去しても、1週間以内で入居している状態です。稼働率が95%を切ることが出てきているのは、重度の方の受け入れがあるため、入院から退所に至るケースが増えている傾向にあると思っています。

入所申し込みの状況は、60床の施設に対して約80~90人、地域密着型の施設では24床に対して約50~60人と、5~6年前に比べると、在宅サービスの充実もあるかとは思いますが、半数ほど減っています。入所は原則として要介護3以上の方の申し込みとなっていますが、実際に要介護1、2でも在宅での生活が困難であれば、事情に合わせて特例で入所は可能です。しかし、「要介護1、2では申し込みできない」という声をよく聞いています。近隣の施設でも同じような状況を聞くことが多く、申し込みの数が少ないことは確認しています。

60床の特別養護老人ホームでは80~90人の申し込みがありますが、ほとんどが他の施設にも申し込みをしていますので、ベッドが空いたとき声かけして入ってくる人は20人~30人ではないかと感じています。湖南市外から申し込みができる特別養護老人ホームは、特に甲賀市からの申し込みが激減しています。

入所の申し込みが減少傾向であること、重度化で入院者が増えていること、要介護1、2の人が入ることが少なくなってきていることで施設全体が重度化していることが、私の施設以外の特別養護老人ホームでも同様に感じている課題ではないかと思います。

 

●事務局

特別養護老人ホームの待機者の状況は、4月1日現在、市内の被保険者の中では実人数で128人です。128人の現在の状況は、在宅が53人、介護老人保健施設にいる人が40人、病院入院中の人が27人という状況です。

 

●事務局

ケアマネジャーに、居宅サービスを受けている人の中で入所の申し込みをしている人の数と、緊急を要し1年以内の入所が必要と考えられる数を聞いており、一般の特別養護老人ホームと地域密着を合わせて61名が現在申し込みをしています。そのうち緊急性が高い人が26人で、先ほど委員の言われている数と合致すると思います。

 

●会長

第8期計画における計画値と実績値の差についておっしゃっていたと思いますが、それについてはどうですか。

 

●事務局

令和5年7月の実績で184人が入所している状況です。甲賀市に9期計画の設置状況を確認したところ、20床程度増でサービスを調整していると聞いています。

 

●会長

計画値と実績値の差が生じていることについてのコメントをお願いします。

 

●事務局

当初計画していた数は、第8期では約140人を見込んでいましたが、実績では若干上回っている形になっています。コロナ禍で入所が伸びた理由はよくつかめていません。1つは、コロナ禍で医療機関での入院では、当初面会ができなかったり、少なくなった中で、医療依存度の高い方々が在宅での療養が厳しく、入所を希望したことがあるのではないかと思います。しかし、この辺りの差についてどういう形で生じたのか、事務局としてははっきり分かりません。

 

●委員

八起会の特養が第8期の間に9床増床した記憶があります。これは県の指定ですので、この場で数字ははっきり分かりませんが、今の話を聞いて、その分も若干影響しているのではないかと思いました。ショートが20床を11床にして、入所の人の希望が多かったので切り替えた経緯があったと思います。事務局には調べていただければと思います。

 

●委員

市内は169ベッドでいいですか。在宅で待っている人が53人~60人ほどいます。その方が半分入ったとしても、30人は足らないと単純に考えられます。そうすると、小規模の特養の整備を考えることも必要になると思います。他市の施設に行くことも1つの考え方ですが、実態を考えながら整備の可否について検討し、建設を考える事業所、法人もあるかもしれませんので、そういう意向を情報として持っていたほうがいいと思います。地域密着で29床を整備すれば全部入れるということもあります。整備を促すわけではありませんが、気になる点を付け加えておきます。

 

●会長

特別養護老人ホームに行く意向があるのは介護離職ができない人がいたり、老老介護の家庭で介護者の都合があったり、独居の増加などいろいろな要因が重なっていると思います。今の指摘なども含め、事務局には情報収集をお願いしたいと思います。引き続き説明をお願いします。

 

(2)介護保険料の設定について

―事務局より続けて資料説明―

 

●会長

大事なところですので、分からないことがあれば忌憚のないご意見をお聞かせいただければと思います。ご質問はいかがですか。

 

 

 

●委員

6ページに「※準備基金取崩額を調整することで、いずれのパターンにおいても基準額は6,110円としています」とありますが、意味が分かりません。6,110円は第8期計画の保険料で、それをなぜ下回ったらいけないのですか。上回っても仕方がないと思いますが、実際の正直な金額が出した上で、取り崩し額も1億5,000万円取り崩せば5,000万円残るという考え方をすれば、もっと安くなるのではないですか。6,000万円程度の取り崩しで、この程度の6,110円ですから、もっと入れたらもっと安くなるのではないですか。そういうところを考えていく必要があると思います。また、所得段階は非常に分かりにくいのですが、6段階、7段階の人たちの数が非常に多く、気になるところです。6,110円ありきの考え方は少しおかしいのではないかと思います。

 

●委員

13段階ある標準段階区分をもっと細分化して変えることはできませんか。細かくしていけば、6段階、7段階の人たちの負担は減るのではないかと思います。逆に、生活が苦しい人に対してはできるだけ負担を少なくしないと、湖南市は住みにくいまちになると思います。人口が減少気味で、特に若い人が入ってこないのであれば、若い人が入ってきやすいような政策誘導が必要ではないかと思います。

 

●事務局

頂いた意見を持ち帰って検討し、次回にまた提案したいと思います。

 

●会長

4ページの「(3)所得段階別の保険料の設定」で、「6,110円に対して、下記の12段階を設定しています」との説明書きがありますが、市町ごとの高齢化率と要介護認定率の兼ね合いで、保険料の設定と基金の取り崩しを含めて行っていると思います。そこの差異の考え方を近隣市町と比較する場合に、併せて考えていただければと思います。

それでは、協議事項の(1)「第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案について」に戻り、説明をお願いします。

 

(1)第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案について

―事務局より修正点のみを資料説明―

 

●会長

ただ今の説明に対して質問や意見はありませんか。

 

(質問・意見なし)

 

 

 

●会長

事務局から連絡等あればお願いします。

 

●事務局

保険料の設定ついては、もう少し多段階でお示しさせていただきます。基金の取崩額について、介護報酬が国の分科会で決定しておらず、今後加算などがあるサービス費用も出てくる可能性があります。そうなると介護保険料にも関わってきますので、そうした点を踏まえて多段階での提示を次回にさせていただきたいと思います。素案については、文章の「てにをは」や石部地区と甲西の図が入れ替わっていたりして見づらい点があったと思いますので、その辺りはお配りした訂正表などともご確認していただきながら、ご意見シート等で頂ければと思います。

 

(3)その他

・次回開催日: 12月1日(金曜日)14時~、湖南市東庁舎3階の大会議室の予定

 

●会長

本日はこれで終わりたいと思います。閉会のあいさつを副会長にお願いします。

 

5.副会長あいさつ

●副会長

お忙しいところ、策定委員会に参集していただきありがとうございました。計画の基本理念は、「本市では介護が必要となっても、また高齢者のみの世帯や1人暮らしであっても、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した日常生活を営むことができるように」とされています。この目標に向かって第8期計画がフィニッシュに入り、第9期につながっていくと思います。皆さんの意見を基に、高齢者が湖南市に住んで良かったと思えるサービスの充実が図られるように、協力をお願いしたいと思います。ありがとうございました。

 

6.閉会

●事務局

皆さんから意見をいただきました。本日の協議メニューに関しては、重要な部分である保険料の算定に向けたサービス量の推計、前回から進めてきた計画の骨子に基づく素案をお示しさせていただきました。会議内容を踏まえ、保険料の推計についてはご意見シートで皆さまからご意見を頂きたいと思います。事務局でもさらに情報収集等を進めながら、研究を重ねていきたいと思います。これをもちまして、本日の策定委員会を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 高齢福祉課 高齢介護係

電話番号:0748-71-2356

ファックス:0748-72-1481

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