第5回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会

更新日:2023年12月27日

第5回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会議事録

 

令和5年12月1日(金曜日)午後2時~午後3時半

湖南市役所東庁舎 3階 大会議室

 

出席者

委員17人、事務局

欠席者1名

 

配布資料

・次第・第9期湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会委員名簿

・資料1 第9期介護保険料の設定について

・資料2 第9期湖南市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(素案)

・資料3 用語集

 

1.開会

 

●事務局

第5回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会を開会します。

 

―会議成立の報告、配布資料の確認―

 

2.会長あいさつ

●会長

制度改正については、国で議論されていますし、社会保障審議会の介護保険部会や介護報酬分科会でも議論がされています。本委員会に関しては、保険料については低所得の方に配慮するということや持続可能性ということで、応益負担から応能負担にシフトすると言われています。また、高所得者の乗率の引き上げも言及されていますので、本委員会でもその辺の議論ができればと思います。負担段階は、国でも多段階に上げられると思いますが、それを含んで湖南市でも幾つか提案をしていただいています。皆さまのご意見を頂きながら、方向づけまでまとめていければと思いますので、進行のご協力をお願いします。まず、報告事項について、事務局からお願いします。

 

3.報告事項

●事務局

前回、8名の方にご意見シートを頂きました。本日は協議事項等もあるため、ご意見は個別に回答させていただき、素案や資料の中に反映させていただいていますので、ご説明の時にお伝えします。

資料1の9ページの図表5-5の案4.で、修正が3カ所あります。「7段階以上の乗率を引き上げ」は、「6段階以上」となります。第6段階が1.15となっていますが1.16、8段階が1.50となっていますが1.48の乗率と変更になります。「月額保険料」は、この乗率で計算しています。

 

●会長

保険料は今の乗率で計算しているということでよろしいですか。

 

●事務局

そのとおりです。

 

●会長

協議事項に移ります。事務局から協議(1)の説明をお願いします。

 

4.協議事項

(1)介護保険料の設定について

―事務局より資料説明―

 

●会長

今の説明に対して質問はありませんか。

 

●副会長

事務局はどの案を勧めますか。介護保険料を払う人は月額しか見ていないので、納得できる額であればいいと思います。4つの案を出してもらっても、一番いい案がどれか分かりにくいですし、立場によって金額が違います。物価や人件費を考えるとこのくらい出さなければサービスを受けられないということは分かると思いますが、9期だけではなくその先も考えると、この金額を残したいということであれば、できるだけ準備基金を取り崩さない方向で負担額を上げるということかと思います。

 

●事務局

前回の策定委員会での皆さまのご意見や、国が示す乗率等を考えると、段階と乗率に関しては事務局案2.で、基金の取り崩し額は1.56億円で確定できたらと思います。段階もこの段階で、乗率に関しても、15段階で国が示したものより多い設定はできないため、第8段階で少し負担をいただく形の案2.を提案させていただけたらと思います。

 

●委員

案1.~4.で、第1~第3段階までの保険料の乗率の算定に、括弧書きと括弧のない乗率があります。国・県・市の公費による低所得者軽減強化制度が第8期計画に書かれていたと思いますが、軽減措置はこのまま続くのでしょうか。

●事務局

今挙げている括弧書きの部分は、低所得者軽減強化制度で、国が50%、県と市が25%ずつ低所得者の保険料を負担することとなっており、継続するということですが、この率がどこまで下げられるかは決まっていませんので、第8期で軽減できる乗率を書かせていただいています。

 

●委員

低所得者軽減強化制度ということで、1段階~3段階の方からは括弧書きの乗率の額をもらって、その差額を国・県・市の公費を当て込むということは残るけれど、乗率はまだ分からないということですか。

 

●事務局

第1段階の方が本来必要となる保険料は、0.5の乗率となりますが、実際に徴収している保険料は0.3の乗率で月額1,833円となり、この0.2の差分を国・県・市で負担をしています。ここの下げ幅は法律で定められており、8期は0.2となっているため、市も0.2を適用していますが、下げ幅の上限がまだ法律で示されていません。国が示している低所得者の負担を軽減する方針を鑑みると、現在の乗率と同等かそれ以下になると想定してこのように設定しています。

 

●委員

案2.を第1案とするということですが、5ページの被保険者数の割合や割合見込からいくと、第8段階までを±0にするとかなりの方が±0となります。案1.は15段階がぐっと上がるところ以外は案2.とあまり変わらないので、取り崩し額が同じであれば案1.のほうが良さそうに見えますが、事務局が案2.を押す理由をもう一度教えていただきたいと思います。

 

●事務局

被保険者の数では第8段階の方のほうが多いので、ここを引き下げるとよいということになりますが、国が示す乗率の最大が2.60という案が出されています。そこを超えないということで、9段階よりは負担が少ない形で第8段階の乗率を0.2上げる案2.を事務局では考えました。

 

●事務局

補足します。第8段階の考え方として、国は低所得者層の負担をできるだけ据え置きする。物価高騰、医療費負担割合が増えることを検討する中で、介護保険料はできるだけ上昇を抑えるために、低所得者層の負担を軽減し、代わりに高所得者層からの負担を負担能力に応じて頂く形なので、国は高所得者層の段階を多段階にしています。国が示す高所得者層がどの辺りで、低所得者層がどの辺りまでかもあると思いますが、今までは350万円未満の方が第8段階となっていますが、国は320万円以上を高所得者層と考えて負担割合を多くしていますので、第8段階の人数は多くなりますが、一定の所得のある負担能力のある方として乗率を上げさせていただいています。

 

 

●事務局

第8段階の人の経済状況について確認したところ、350~450万円くらいの所得段階の方は、20%が給与のみで、年金はないがほかに収入がある方で、77%くらいが年金110万円以上とそれ以外にも収入がある方という状況で、少し余裕がある方ではないかと思われます。国が示す2.6が最大の乗率となりますので、所得が高い方であっても2.6を入れていくこともよいのかなという部分もお伝えさせてもらえたらと思います。

 

●会長

4つの案を見比べましたが、国が示した2.6を超えることはどうかと思いますので、事務局が示されている6段階、7段階の乗率を据え置いた案2.を、私も勧めたいと思います。

 

●委員

案2.は、6、7段階は据え置いて、8段階は上げるという考え方ですが、6段階は、収入だけでは220~230万円程度になります。6段階、7段階の方が多く、そこに基礎年金だけの配偶者がいて、配偶者は第5段階になりますが、現実的にはもっと収入が少ないので第3段階になりますが、世帯で考えるため、6段階、7段階で家族が2人であれば、6段階の人と5段階の人、7段階の人と5段階の人ということで、年金収入はそれほど多くないがそこそこ払わなくてはいけない。配偶者の分も払うと考えると、6段階、7段階の人は非常に厳しいと思います。案2.だけが6段階、7段階が据え置きで、15段階は案1.が2.65と上がるので、案2.しかないかと思います。

 

●会長

この委員会としては案2.を推すということで進めていただけたらと思います。続いて、事務局から協議(2)の説明をお願いします。

 

(2)第9期 高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案について

―事務局より介護保険サービス見込量の推計(第4回からの変更部分)について説明―

―事務局より滋賀県と湖南市の高齢者等実態調査の比較による追加について―

 

●会長

事務局の説明に対して質問等があればお願いします。

 

●副会長

日枝圏域での新たな募集はしないということでしょうか。

 

●事務局

はい。

 

 

●会長

51ページに「重点施策2.地域包括ケアシステムの向上・推進」とありますが、国は「深化・推進」といっているので、「システムの向上」は違和感があるのですが、いかがかでしょうか。

 

●事務局

国が示している文言や社会保障審議会等で資料として提示しているものは、「地域包括ケアシステムの更なる深化・推進」と挙がっていましたが、以前の委員会の中で、「深化」という言葉のイメージが難しく共有しづらいというところがありましたので、「地域包括ケアシステムの向上」としていますが、「深化」のほうがいいということであれば、ご意見を頂ければと思います。

 

●事務局

「地域包括ケアシステムの推進」はいかがでしょうか。

 

●会長

分かりやすい表現にしていただければと思います。

 

●事務局

検討します。

 

(3)その他

●事務局

―パブリックコメントについて説明-

 

第6回湖南市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会は2月6日(火曜日)午後1時30分より、保健センター2階の大会議室で開催予定です。

 

●会長

全体を通してご質問等はありませんか。

 

●事務局

ご意見シートは、パブコメ準備のため12月7日までに提出いただきますようお願いします。

 

●森本会長

では、これで終了したいと思います。閉会のあいさつを副会長にお願いします。

 

 

 

5.副会長あいさつ

●副会長

12月に入りお忙しい中ご参加いただき、ありがとうございます。保険料料率が決まって、第9期が来年4月から始まります。高齢者を含め勤労所得が減少している中、この保険料を払っても納得できるサービスになるように願います。そのためには、地域の持てる資源と既存のサービスと、改定率が決まって介護が明るい未来になってくれるといいと思います。難しいかもしれませんが、前に進むしかありませんので、みんなで知恵や力を出し合い、持っている力を合わせて、地域で住み慣れた状態で最後まで高齢者が安心して生活できる湖南市を目指したいと思います。

 

6.閉会

●事務局

長時間のご審議ありがとうございました。本日は、保険料の設定、素案の再確認と、重要な事項について慎重に審議いただきました。本日頂いたご意見を踏まえてパブリックコメントに進めていきたいと思います。次回、2月6日が最終回になりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

以上

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 高齢福祉課 高齢介護係

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