地籍調査を実施しています

地籍調査では、一筆ごとの土地の所有者や地目を調べたり、境界や面積を測量し、それら土地の情報を記録として明確にします。地籍調査の記録をもとに地図や簿冊を作成し、法務局（登記所）に送付することで、登記簿が改められます。

湖南市では、平成16年度から西寺・丸山地区で地籍調査が実施され、長らく休止中となっていましたが、平成27年度から調査が再始動し、各地域を順に調査しています。

地籍調査をなぜ行うの？

法務局（登記所）に備え付けの土地登記簿及び地図の多くは、明治時代の地租改正によって作られた地図をもとにしたもののため、土地の境界、面積等が現地と異なっているなど不正確なものが多くあります。そのため、土地の境界トラブルが起きたり、災害が起きてしまったときには、正確な境界などがわからないため、復旧・復興が非常に困難となります。

地籍調査のメリット

1．境界トラブルの防止
土地の境界が不明確なために起こり得る境界紛争などのトラブルを防ぐことにつながります。

2．土地取引の円滑化
正確な土地の状況が登記簿に反映され、登記制度の信頼性が向上し、土地の取引等の確実性が得られます。

3．まちづくり
都市の整備計画などの図案作成が容易になり、緻密な計画立案が可能になります。

4．公共事業の円滑化
道路整備・上下水道整備といった各種公共事業を行うにあたって、計画・設計・用地買収・維持管理などが円滑に実施できます。

5．災害復旧
土地の境界点が座標で管理されるので、災害により境界が不明になっても、正確な復元および迅速な復旧ができます。

6．所有者の測量・登記費用の節約
本来、土地所有者が負担する測量や登記簿記載事項の修正登記にかかる費用が節約できます。

地籍調査は誰がするの？

市町村等の地方公共団体が中心となって実施しています。
地籍調査にかかる経費は市町村や都道府県、国が負担するので、住民の方に個別に負担を求めることはありません。

詳しくは下記の国土交通省地籍調査ウェブサイトをご覧ください。

国土交通省地籍調査Webサイト

地籍調査にご協力をお願いします

地籍調査は、皆さんの財産に関わるとても重要な調査です。地籍調査をきっかけに土地の面積が変わり、固定資産税の増減や境界トラブルに発展するなどのデメリットもあります。しかしながら、調査によって、多くのメリットを得ることができるのも事実です。地籍調査を進めるには、現地立会や調査後の土地情報の確認などをしていただく必要があるため、地域の皆さんの協力が不可欠となります。本調査の対象地域となったときには、ご協力をお願いします。