平成30年度湖南市地域公共交通会議会議録

更新日:2019年07月01日

■日時 平成31年1月29日(火曜日)午後2時から午後3時10分

■場所 湖南市役所 東庁舎 3階 大会議室

■出席者 委員 18名(欠席 3名) 事務局 4名

■議事 協議事項 第1号議案 湖南市コミュニティバス路線変更について

第2号議案 湖南市コミュニティバス バス停留所の新

設について

報告事項 湖南市コミュニティバス運行実績について

まちづくり協議会における移動支援について

■資料

議案(PDF:129.3KB)

資料1(PDF:585.9KB)

資料3(PDF:223.4KB)

資料4‐1(PDF:101.6KB)

資料4‐2(PDF:196.5KB)

資料4‐3(PDF:150.1KB)

資料5‐1(PDF:78.4KB)

資料5‐2(PDF:72.3KB)

 

 

事務局

本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、ただいまより「平成30年度 湖南市地域公共交通会議」を開催させていただきます。

それでは、開催にあたりまして、本協議会の会長よりご挨拶を申し上げます。


会長

皆さん、こんにちは。大変お忙しいところ、またお寒い中、公共交通会議にご出席を賜りましてありがとうございます。

平素は市行政全般にわたりまして、皆様方のお力添えをいただいておりますこと、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

さて、この湖南市地域公共交通会議でございますけれども、道路運送法の規定に基づき、地域の実情に即した輸送サービスの実現に必要な事項を協議、調整する場となってございます。ここ最近の交通情勢につきましては、自動運転技術の導入検証が各分野で実施されるなど、目覚ましい進歩を遂げております。また、交通事故への懸念から、高齢者の運転免許証の自主返納申請者が増加の一途をたどっているということでございまして、こうした中、地域公共交通を今後どのように維持していくかが、目下の大きな課題であるというふうに認識をしているところでございます。

今年度の湖南市のコミュニティバスの利用者につきましては、現在のところ、昨年度並みで推移しております。今後は人口の減少、それから公共交通の利用者の減少が懸念されるところでございます。市民にとって、より利便性の高い公共交通体系になるよう、取組を進めていかなければならないと考えております。委員の皆様方におかれましては、この後の協議事項につきまして忌憚のないご意見をいただきまして、本市の公共交通がよりよいものとなりますようご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げて、簡単ではございますけれども、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。

本日はどうかよろしくお願い申し上げます。


 事務局

それでは、議事に入りたいと思います。湖南市地域公共交通会議設置要綱第6条に、「会長は会議を招集し、その議長となる」とありますので、議事の進行につきましては会長、よろしくお願いいたします。


会長

それでは、皆さんのご協力を得て議事を進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

それでは、次第に基づきまして進めさせていただきます。第1号議案「湖南市コミュニティバス路線変更について」、それから第2号議案「湖南市コミュニティバス バス停留所の新設について」、この二つの議案について、一括で協議をお願いしたいと考えてます。事務局から説明をお願いいたします。


事務局

それでは、事務局より説明させていただきます。

まず、第1号議案について説明させていただきます。資料1をご覧ください。湖南市コミュニティバス「菩提寺線(石部駅ルート)および菩提寺線(甲西駅ルート)運行ルートの一部路線変更および廃止について。

現在、「ハイウェイサイドタウン」バス停留所へは、市道甲賀堺線の名神高速道路下の「八王子トンネル」を通り、バス停留所に停車後、市道菩提寺団地3号線から「笹尾トンネル」を通過する路線となっていますが、「笹尾トンネル」を通過する際、トンネルの先がカーブしていることにより、見通しが悪く、道路幅員も狭いため、対向車が来た場合、大変危険な状態となっています。

このような状況から、昨年11月にハイウェイサイドタウン区長より要望書の提出があり、地域としても運行ルートの変更を強く望まれております。

そこで、今後は「ハイウェイサイドタウン」バス停留所に停車後、現在の民営路線のルートと同様にロータリーで折り返した後、比較的見通しがよい「八王子トンネル」を再び通過するルートに変更することにより、トンネル付近での安全の確保と、周辺住民のトンネル付近での利便性の向上を図るため、菩提寺線(石部駅ルート)および菩提寺線(甲西駅ルート)の運行ルートの一部を変更します。

また、それに伴い一部区間を廃止します。

第1号議案については以上です。

引き続きまして、第2号議案について説明させていただきます。資料3をご覧ください。

バス停留所の新設について、まず新設の概要としましては、下田線(石部駅ルート)およびひばりケ丘線の「日枝中学校」バス停留所について、現在日枝中学校側にはバスポケットがあり、バス停留所を設置していますが、反対側にはバスポケットがなく、バス停留所を設置しておりません。乗車される方は、路肩があまりないガードレールのところでバスを待っている状態となっています。この市道岩根大谷線は、下田方面から国道1号線、甲西駅などへのアクセス道路として多くの車両が通行しており、大変危険な状態となっています。

また、周辺住民の方からも早急に安全な場所にバス停留所を設置するようにとの厳しいご意見をいただいております。

該当の地域周辺については、「大津湖南都市計画日枝土地区画整理事業第3工区」の工事が現在進行中であり、この工事が完了する平成31年度末には、バスポケットが完成する予定となっております。

しかしながら、工事が完了するまで1年余りもの間があり、交通事故等が懸念されることから、市民の方に安全にバスを待っていただけるよう、設置の時期を短縮し、工事完了後のバスポケット設置予定の場所に新規バス停留所を設置します。

第2号議案については以上です。

第1号議案及び第2号議案の説明を終わります。


会長

ただいま事務局から1号議案、2号議案の説明がございました。内容についてご質問、それから意見等がございましたらお願いを申し上げます。

よろしいでしょうか。特に問題はないということでしょうか。

では、ご意見がなければ、第1号議案、それから第2号議案について計画案のとおりに協議が整ったものとして取り扱いすることにご異議ございませんでしょうか。


委員

異議なし


会長

異議なしということでございますので、計画案のとおり承認されたものとさせていただきます。

続きまして、報告事項に移らせていただきたいと思います。まず、湖南市コミュニティバスの運行実績について事務局より説明をお願いいたします。


事務局

湖南市コミュニティバス運行実績についてご報告させていただきます。資料4-1.、路線別乗客数の29年度と30年度との比較表をご覧ください。

平成30年12月までの実績が出ております。上半期は昨年度と比較して乗客数の減少が目立ちましたが、10月以降は増加傾向となり、前年度並みになりつつあります。下田線三雲駅ルートの乗客数が増加していることから、湖南工業団地の企業等の雇用の影響が考えられるかと思われます。

次に、資料4-2.バス利用者数の過去5年間の推移をご覧ください。平成27年度からは、ほぼ横ばいの状態となっております。また、その下の補助金、市負担金の推移については、ご覧のとおりです。

次に資料4-3.をご覧ください。平成29年10月から平成30年9月末までの路線別の運行実績になります。この中で平均乗車密度という欄がございます。これが起点から終点までの間で平均してどれだけの乗客があったかを示す数字ですが、1を超えているのが、全体の51系統のうち37で、全体の約72%となっています。0.5以上、1未満が5系統で約10%。これは甲西南線(妙感寺ルート)と医療センター線になります。

次に、0.5未満が10系統で全体の18%で、主に甲西南線(妙感寺ルート)、甲西南線(美松台ルート)などになります。

最後に資料にはございませんが、湖南市の平成29年度の輸送収益率、費用に対する運賃収入の割合は43.74%になりまして、これは県全体の平均が34%ということですので、県全体で見ると平均より高いほうになるかと思います。

以上で運行実績の報告を終わります。


会長

ただいまコミュニティバスの運行実績について事務局より説明がありましたけれども、ただいまの説明につきましてご質問等がございましたらお願いをいたします。

私からよろしいでしょうか。この「めぐるんくん」ではないんですが、下田のバス停から甲賀市のハートバスが3台ほど出ています。水口東中学、水口東高校に通学される方、水口高校に通学される方はかなりの人数あるかと思いますが、滋賀バスさんのほうで、人数が分かりましたら教えていただきたいと思います。


滋賀バス

正確な人数は把握しておりませんけれども、現行3台、朝の7時台に出ておりまして、前の2台のほうは、ほぼ満席状態ということになりますので、七、八十名ぐらいいらっしゃるかというところです。


会長

甲賀病院への通院用のバスをという声がありますので、共同で運行するような状況が甲賀市さんと話し合いでできないかという思いを持っておりますので、聞かせていただきました。

ほかに何かございましたらお願いします。


委員

非常に丁寧に路線の状況を分析されていると拝見したんですけど、乗車密度の説明があったと思うんですけども、いわゆる0.5を下回っている路線があって、もちろん市の予算といいますか、かなり費用も掛かっているわけで、丁寧な分析の結果、こういう状況があるわけで、その後、この状況を踏まえて何か事務局のほうで、今後こうしていきたいなというような案をお持ちでしたら、お聞かせ願いたいと思います。


事務局

ご質問にお答えさせていただきます。

おっしゃいますとおり、明らかにこの資料を見る限り、不採算というか、乗客が少ない路線もございます。いろいろな方面の方から空気を運んでいるというふうに厳しいご意見、ご指摘をいただく場合も多々ございます。

ただ、コミュニティバスということを考えますと、全く乗ってない路線なら簡単に廃止することは可能ですが、どなたか乗られている方がいらっしゃる以上、採算がとれていないからといって簡単に切っていいものなのかというところを今、内部のほうで検討しているところです。

このような状況でございますので、現在のところ方針を見出せてはおりません。


委員

分かりました。

収益率については、確かに滋賀県平均では34%ぐらいで、すごく頑張っていただいています。コミュニティバスは、もともと走っていた路線バスが廃止され、市が公費を投入して地域のために路線を維持しているが、かなり便益性は小さいと思います。それをいかに守っていくかというのは絶対必要であり、その取組を今、やっていただいているのは非常に感謝し、重要だと思ってますが、今後、どうやって残すべきかということで、よく言われているのは、乗って残そうということなんです。その辺の利用促進なり、乗せるための取組として、例えば路線の特色をつかんで、夜の便を1便増やすとか、もしくは湖南三山などのさまざまな観光資源を利用して、観光地のPRと合わせて、そういう支援の方法を提示していければと思いました。以上です。


事務局

ありがとうございます。県の会議にも出席し、いろいろな方のご意見もお伺いしておりますし、本日ご出席いただいております地域交通アドバイザーの先生ともお話をさせていただき、今後、湖南市の地域公共交通をどのような形で進めていったらいいのかということを内部で検討させていただきたいと思います。貴重なご意見、ありがとうございました。


会長

一つ付け加えさせていただきたいと思いますが、今まであまり利用推進ということはしていないところも確かにあったかと思っております。

ただ、最近の情勢では、高齢者が増えてきたとかいろいろございます。形態も変わってくるかもしれませんので、その辺については使いやすい、使い勝手のいいバスにしていきたいと思います。

もう一つ、子どもたちに分かりやすいバスの形態、バスに親しみやすいような啓発をしていきたいと思っております。

以上でございます。

ほかにご意見等ございましたらよろしくお願いします。


委員

平均乗車密度のデータを見てますと、一般的なコミュニティバスと比較しますとかなりいい数値が出ているのかなと思います。

ただ、各路線を精査すると、同じ湖南市内の住宅地でもご利用いただいているところと、なかなかご利用いただいてないところと分れているなと感じました。では、利用いただけてないところはどうしたらいいのかという話になりますが、そもそも利用が少ない地域にとって、このバスが本当に必要なのかどうかということを、地域の方にぜひ考えていただきたい。今のように一人でもご利用がある場合は残していくのか、湖南市としてコミュニティバスというものが市民にとってどういうものであって、どのように残していくかというコンセプトを明確に、会議の中で合意形成を図っていくと、これからの施策がやりやすくなると思うのですが、いかがですか。

あと、多く利用いただいている地域、路線をさらに利用いただくにはどうしたらいいかということも考えていただいた方がいいと思います。いろいろなところで会議に参加させていただいているんですが、なかなか1日数本で沿線人口数人しかいないところで乗っていただくというのは、かなり難しいです。むしろ、今乗っていただいているところをいつまでも維持していって、さらにできれば収益を上げていきたいというのがあるので、今、たくさん乗られているからここで話し合わなくていいではなくて、今乗っていただいているからこそ、その人たちからいろいろなお話を伺うことが、バス利用のチャンスでもあるのかなと感じました。特に高校生の石部の利用が多いので、ぜひ高校生と一緒に「バス」と「高校生」と「アニメ」というのでコラボレーションしていくとか、そういうような取組ができたらいいなと思います。子どもたちにとって通学のバスというものが、ただ普通の移動ではなくて、3年間の思い出の中で「すごく楽しいものだったよね」というふうにすると、今後も利用が期待できるなと感じます。

かなり工業団地も多いので、通勤でもっとご利用いただくにはどうしたらいいかというときに、夜遅くまで運行時間を延ばしたらいいというのもあるのですが、タクシーと連携をしていくとかができたらいいなと思います。地公会議は、このコミュニティバスのことだけではなくて、まち全体の公共交通とか移動をどうしていったらいいかというのを考えていく場、それが今後できたらいいなというふうに感じております。以上です。


会長

ありがとうございます。他によろしいでしょうか。

他になければ次に、まちづくり協議会の移動支援ということで、事務局から説明をいただきたいと思います。


 

事務局

本市の公共交通の方針といたしましては、市内の中心的な基幹路線は市が主導で運行を行いまして、身近な交通手段の確保につきましては、まちづくり協議会様に主体となっていただき、地域の特性を生かした地域独自のデマンド交通の運行をお願いしているところでございます。

そうした中で、石部南学区まちづくり協議会と水戸学区まちづくり協議会がデマンド運行について取組をしていただいております。

まず、石部南学区まちづくり協議会ですが、デマンドタクシー「すぐくる」という事業をしていただいております。

事業主体は、石部南学区まちづくり協議会、運行主体は、しが山急(サンキュウタクシー)で、実証実験をこの1月10日から2月末、少し短い期間ですが、この期間で実証実験をしていただいているところでございます。

運行方式といたまして、ドア・ツー・ドア、一般のタクシー事業で運行していただいております。利用できる方は地域内にお住まいの満70歳以上で、事前に利用登録された方になっています。

運行エリアといたしまして、湖南市内全域、運行日時が月曜日から金曜日の8時から14時になっています。利用料金は、1回500円で前売りチケットを購入いただいております。

利用登録方法は、登録申請書を石部南まちづくりセンターに提出し、予約は直接営業時間内に、しが山急さんへ電話をして予約をしていただいております。

この事業、湖南市の地域活性化先進モデル事業交付金というものを活用して取り組んでいただいているところでございます。

続きまして、水戸学区まちづくり協議会で取組をしていただいております、ささえあい活動によります移動支援「ミーポー」でございます。

こちらの方は、事業主体、運行主体ともに水戸学区まちづくり協議会で実施していただいております。平成31年4月15日からの運行を予定されております。

運行方式はボランティアの運転手によります、ドア・ツー・ドアの予約制でございます。

使用車両につきましては、市で用意させていただきます公用車を長期で貸渡しさせていただこうと考えております。

利用できる方につきましては、石部南学区さんと同様、学区内にお住まいの70歳以上の方でございます。

運行エリアも湖南市内、運行日は月曜日から金曜日でございます。

事前登録も必要で、前日の正午までに予約が必要となっております。

こちらにつきましても、湖南市地域活性化先進モデル事業交付金を活用して、事業を行っていただきます。

以上、湖南市のデマンド交通の状況について事務局の報告を終わります。


会長

説明が終わりましたが、何かご質問等ございましたらお願いいたします。あわせて、全体ということで、その他でも結構ですので、よろしくお願いします。


委員

約2点、質問と要望をさせていただきたいのですが、まず1点目、この会議にさらに参加をお願いしたい方がおられるんです。人数が増え過ぎても議論が散漫になるのでどうかということもあると思いますが、バスを使って通勤、通学をされている方の代表を、何とかして来てもらえないかと思うんです。通勤、通学の方に、このシステムは支えてもらっているんだと思いますので、その方から要望というのを聞かないといけないんじゃないかと思います。

それから、市役所の各部署から来ていただいていますけど、都市政策の担当の方にも出席いただきたい。三雲駅の改築、今後の市役所の改築、石部駅の改築があり、バスが不利になる場合がありますので、そういうすり合わせをお願いしたいと思っております。

それと関連して、JRの関係者、必ず地域交通の中で必要であり、バスとタクシーだけでは、なかなか安価に市外に出ることができませんので、要綱の第3条の12項で、適用できるんじゃないかなと思ったりもしております。

それから、福祉有償運送の事業者というのが湖南市内に2事業者ございます。制度上は公共交通に入らないんですが、今お話にありましたデマンドシステムを考えますと、この事業者の皆様は身体障害者手帳を持っている方や、介護等級を持っている方を、市内であれば500円で輸送されております。恐らく今後、公共交通の利用者と競合する部分が徐々に増えてくるのではないかなと思いますので、例えば来年度でも再来年度でもそういう担当者を呼んで意見を聞く機会があってもいいのかなと思っております。1点目はそういうことです。よろしくお願いします。今すぐにというわけではありませんが、検討していただけたらありがたいです。お願いします。


事務局

ありがとうございます。現在利用していただいている方の声、それと利用していただけていない方の声、どうしたら利用していただけるのか、どうだから利用していただけないのか、そういったいろいろな声を拾い上げて、よりよいものにしていきたいと思いますので、検討させていただきたいと思います。

それと、福祉有償運送については、湖南市にも福祉有償運送の別の会議というのが社会福祉のほうでございます。そちらのほうでお話し合いをいただいているものと私たちも理解しておりますので、またそれは交通という立場でいろいろ意見交換等できないかということを検討していきたいと思います。


委員

では、もう一点お願いします。

次は、先ほど「都市政策の担当の方を」とお話ししたのは、ちょっと私にも苦い経験がありまして、三雲駅が今の形に改築になったのが一昨年の4月ぐらいだと思うんですけれども、オープンする直前に見せていただいて、今までのバスのダイヤでは、ホームからエレベーターを降りてバスにたどり着くまでにバスが発車してしまう、そういう話は都市政策の担当の方とは共有しておりましたし、こちらの担当の方にもお話させてもらったんですが、ダイヤ改正した直後で、即座には対応していただけない状況がありました。案の定、エレベーターに乗っていたら、バスに乗り遅れたとか、電車に乗れなかったとかいうお声がたくさん出ていたのは、その後お聞きになっていたことだと思うんです。

実際、私の周りにも「バスに乗るのはちょっと」という声も出てきましたので、やっぱり弱者と言われる人は1回内気になるとなかなか出てこられませんし、それから1回バスから離れてしまった方は、なかなか帰ってこられません。

そうすると、どうしてもバスを利用しなきゃならない私どものような者が困った立場になるのを非常に恐れております。

具体的な質問としましては、年度途中でダイヤの修正をすることは可能なんでしょうか。もっと早く手を打っていただけたら、乗客が離れていくのを防げるんじゃないかと思いますので、年度途中の微調整は可能かどうかということをお伺いしたいと思います。


事務局

実は、今現在は3月、そして10月にJRのダイヤ改正がございます。それに合わせて今回も、今までもさせていただいております。それ以外のタイミングでは、対応が難しいと思っております。


委員

年に2回ぐらいが限度かなと私も思っておりましたので、できるだけよろしくお願いします。

それから、建設関係の他部署との連携もよろしくお願いします。


会長

法的に無理なのかどうかということについてはどうですか。今のような、特別な事情の場合でも、無理なのかどうか。


事務局

法的には問題はないようです。


委員

ダイヤのことでもう一点、2年前も委員をさせていただいて、そのときも滋賀バスの担当者の方にご質問させていただき、元旦の運行はどうしてされないんですかという質問をさせていただいたところ、会社の内部のことで、技術的なことは運行可能であるというお返事をいただきました。その後、あまり大きな議論になってないのかもしれないのですが、やっぱり公共交通ですから最低限の移動を保証するという観点が必要だと思いますし、買い物も初詣も行かないのかということになります。嫌な言い方ですけど、タクシーや電車は元旦も走っておりますので、何か課題があればおっしゃっていただいたら結構ですし、もし運行できるようであれば、今後とも考慮いただけたらと思います。よろしくお願いします。


事務局

元旦、1月1日の運行は、現在休ませていただいております。初詣なりどこかお出かけされる方はいらっしゃるのは承知しておりますが、なかなか近年、バスの運転手さんの不足というのも問題になりつつあります。また、働き方改革とかそういったことでいろんな商店、スーパーは元旦はお休みが増えてきているというようにも伺っております。そのような状況で、「元旦を運行します」とお約束はできないんですが、ご意見としてお伺いさせていただくということでよろしいでしょうか。


委員

2年前よりお答えが後退してますので、誠に残念です。


会長

ご指摘ありがとうございます。他にありましたらお願いします。


委員

ささえあい交通の件で、何点か教えてもらいたいと思っております。

こういった取組、今一番大事なのは何かというと、ラストライドという言葉があるんですけども、例えば、「駅に行ったら電車に乗れるんだけれども」とか、「バス停に行ったらバスに乗れるんだけれども」など、でもそこまでどうやって行くのかとか、バス停、駅に帰ってきてもそこから帰れない、そういったところをどうやってやっていくのかということと、もう一つは地域の中での移動をどうしていくのかという形で、こういった取組というのは非常に大事だと思っています。

今回、実証実験ということなんですけども、どれくらい登録されているのかということと、実際にご利用が地域あたりどれぐらいあるのか、そして今回、この運行エリアなんですけども、もちろん在住の方で学区から出る、もしくは逆に帰ってくるということなんですけども、湖南市全域となっているんですが、例えば水戸学区の方が石部駅となると、既存の交通と大分かぶってくるんじゃないかなとは思いますし、逆にいうと、その方が減ることによって運行時間がかなり伸びて、ほかの方が使えない状況になってくるんじゃないかなと思いまして、考え方としては全域を考えていらっしゃるのか、もう少し地域を細々とやっていくように考えていらっしゃるのかという、そのあたりを教えてもらえたらと思います。よろしくお願いします。


事務局

ありがとうございます。まず、ご質問いただきました登録者数でございます。石部南学区は既に登録受付を始められております。1月23日現在、21名の方がご登録いただいているようにお伺いしております。

水戸学区につきましては、まだ登録申請とかその辺までもいっておりません。

それと人数、利用者数でございますが、石部南学区、1月23日現在の利用者が4名、6回ということでございます。1名の方が複数回使われておりますので、利用人数といたしましては4名で、利用回数が6回という状況です。石部南学区でも、この状況を踏まえてこれからどうやって伸ばしていこうかというお話をされているところですが、これぐらいの方が本当に不便を感じられているのかと見るのか、まだまだ制度が行き渡ってないと見るのか、その辺、いろいろなご意見がございますので、もう少し様子を見ていきたいと思っております。

それと、エリアのお話ですが、もともとまちづくり協議会でこのデマンド、輸送手段を考えられたのは、甲賀病院とか済生会病院への通院が主な目的でございました。

ただ、市内にタクシー業者さんが4社いらっしゃいまして、その方々とタクシー協会さんを交えて市の方でもお話をさせていただきました。水戸学区から甲賀病院へ通院されるとなると、片道3,000円、往復で6,000円かかるとおっしゃっておられました。それがその営業のかなりの部分を占めているというお話をいただいてまして、そこを民間事業者さんの営業を阻害することは、なかなか最初からできませんでしたので、水戸学区につきましても、石部南学区につきましても、市内のエリアを限定でお願いをしているところでございます。済生会に行かれる方は、駅まで送迎をいただくとか、最寄りのバス停まで送っていただいて、そこからは乗り換えて別の公共交通機関で行っていただくようにお願いをしております。

実際、石部南学区の方でも、このデマンドでタクシーを使われて石部駅まで行かれて、石部駅から自分で民間のタクシーに乗られて、済生会へ行かれたという方がいらっしゃるそうですので、できれば今のところはそういった方法でお願いしたいなと考えているところです。

他にございませんでしょうか。


委員

意見というよりお願いごとでございます。私、湖南市の老人クラブ連合会の代表として出席していますが、会員数が徐々に減ってきており、湖南市老人クラブ連合会の会員証を発行しようという話が内部で進んでいます。その中で、会員証を見せたら少しでも安く乗れないかという話も出ています。障害者の方の料金は助成されていますが、高齢者も運賃体系に入れてもらえないでしょうか。無料は無理でも、75歳以上は250円を200円ぐらいにするとか。

それと一般的な話ですが、免許証を返納しようという人も今増えてますので、高齢者割引という形で、料金表に入れてもらいたいと思います。よろしくお願いします。


会長

全体的なことですので、私の方からお答えさせていただきたいと思います。

ご存じのとおり、市の財政状況は大変厳しい状況です。その中で市長が9月議会でお答えしたとおり、湖南市の高齢者だけでなく、子育て支援、それから障害者の支援ということで、総合的に考えていく必要があるだろうということと、それに対する財源の問題があります。子育て支援で言えば、既に保育料の無償化、そういうのもございます。

それから障害者についても、いろいろな施策がございます。移動支援やサービスもございますし、そういうのを含めて全体として考えさせていただいております。

これらについては、今までずっと増え続けてきたということで、後退気味なところが無きにしもあらずということですが、今後、交通事故の防止のために免許証を自主返納された方への移動支援、そういったところを充実させようということで、案ではございますが、ある時間帯に限って低廉な価格、または無償で乗っていただくというような案を検討しておりますので、今後全体として考えさせていただきたいと思っております。

他にありましたら。よろしいでしょうか。ご意見がなければ、これで議事のほうは終わらせていただいて、事務局に戻させていただきたいと思います。ありがとうございます。


事務局

会長、どうもありがとうございました。

それでは、続きまして、次第の3、その他に移らせていただきますが、本日、公共交通アドバイザーの先生にご出席いただいております。せっかくの機会ですので、湖南市の公共交通について一言お話をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


 

委員

私は、いろいろなところで地域公共交通会議とか、交通網形成計画の会議などに出席させていただいておりまして、私自身が公共交通の研究が専門でして、今から約16年前ですか、甲西町とか石部町の頃、この辺一帯自治体を全部調査して、バスにほぼ全線乗って修士論文を書いたのを思い出しました。今日は久しぶりに甲西駅に来て、バスに乗って結構調べたなということを思い出しました。結構昔から乗っておりまして、大分路線も拡充されて、あの時代に比べたら運賃も全く値上げされていないというところがすごいなというふうに感じております。

その中で、こういった地域公共交通会議で公共交通をどう考えていったらいいかということなんですが、基本的には、バスの廃止とか新設がなくても年に数回は現在ある路線をどうやってみんなで盛り立てていくかという会議をやられている地域のほうが大体バスは維持される傾向にあるというのを感じております。

あとは、運賃とか本数というのはなかなか、運賃を下げるとお客さんが増えるかというと増えないことが多くの地域で実証されています。皆さん、運賃抵抗よりは、本数の抵抗とか情報とか乗り方の抵抗のほうが大きいんですね。いくら本数を増やしても、運賃を下げても、乗り方自体がわからないというのがある。そもそもバス停に掲示されている情報で理解できるかどうか、その辺の情報を整備していく方が利用者が増える傾向にあるというのを感じています。

湖南市は今、かなり利用があって未来がある路線ですので、みんなで知恵を出し合っていけば、ほかの大変なところに比べたらもっと路線を維持できる地域だと思っています。ぜひ皆さん方で今後どうしたらもっと増やせるかとか、今あるバスのドライバーさんとかバスの車両数の中でどうしたら歳入化が図れるかなということが検討できればいいかなと思います。

その中で、ちょっと別のまちでこういう会議をやって盛り上がるパターンをご紹介します。うちのまちの子どもをどうやって増やそうかというのを念頭に置いているところがあり、今後、超高齢社会になって人口が減少するなかで、この辺はこれまで人口はすごく増えてきて、そんな心配ないと言われていたんですが、もうあと10年もすると、一気に超高齢化が始まってくるというのが現状なんです。そのときにどうしたらいいかというと、一つは自然に子どもたちを生み育てられるまちにすること、あと他の地域から引っ越してきていただけるかどうかというところにかかってくると思います。

となると、実は子育てという中で、移動をどうやってこのまちはご提案していきますかということを考えられる地域なんです。ちょっと具体的にはともかく、南のほうで、そのまちは人口1万人ぐらいで高校がないんです。どうしても高校に行くには隣町に通学しなければならない。その通学するときの定期券の負担がしんどいからまちから出ていく子たちもいるというところでして、それは大変だとなって、そのまちの地域公共交通会議では高校生の通学定期を無料にするということを高齢者自体から発案されたのです。それも自分のまちに孫がいなくなったら嫌やからみたいな。それで、四半世紀ぐらいじゃなくて、もう少し先のことを考えていけるような会議、つまり子どもたちが住み続けていけるというような所になると、バスも維持されていく傾向にあるというのを私は体験上思っています。

せっかく子どもたちが楽しそうな、コミュニティバスを走らせているというところで、例えば季節ごとに七夕のときに車内に飾りつけをするとか、クリスマスに車内装飾して、ドライバーさんもしくは市のどなたか担当の方がサンタさんになって、子どもたちにお菓子を配ったりというのをやると、自然に京都新聞が宣伝してくれるんです。すると、それを読んだ市民の方々は、うちのまちって、こんな楽しいことをやっているよねということで、広報を利用することも大事なんですが、低コストで割とみんなにバス、おもしろいねと思っていただける施策がありますので、今日は、いろいろな部署の方々が参加されているので、そこは共有していけるといいのかと思います。

湖南市は、子育てしている人たちが多く、中高生も多いので、運賃値下げを考えていくのでしたら、中学生が今、公共交通を欲していると思うんです。自転車もあるんですが、大体遊びに行きたい、草津に行きたい、お母さん車出してと言うと、100%怒られますので、そのときに公共交通の運賃抵抗が一番大変なんですね。その子たちにとって、すごくお特に利用できるというのをピンポイントでやっていくと、その子たちが中学生、高校生になって、定期を買ってくれるとか、あとモビリティマネジメントというバス乗り方教室があるんですが、小学校2年、4年、6年でそれぞれ体験していくことで、高校生になったときに定期券を買っていただくと。

バスの商売でいきますと、基本定期券を買っていただけるかどうかというのが経営的にもかなり大きいので、そういうところとかいろいろあるんですが、この会議で湖南市としてこのバスというものをどう位置づけるかというコンセプトをこれから打ち出していければ、その方向に向かってみんなで知恵を出せるんじゃないかなと思っています。以上です。


事務局

貴重なご意見、ありがとうございました。本日いただきましたお話を参考に、これから湖南市の地域公共交通の充実に取り組んでまいりたいと思います。ありがとうございます。

全体を通しまして何かご意見等がございましたらこの場でお伺いいたしますが、何かご意見ございますでしょうか。


委員

(意見なし)


事務局

それでは、本日、皆様よりいただきましたご意見、ご指導を参考にさせていただきまして、よりよい公共交通体系となるように取り組んでまいりたいと思いますので、今後の皆様のご協力の程よろしくお願いいたします。

湖南市地域公共交通会議の協議事項につきましては、以上のとおりとなりますが、最後に閉会の挨拶を副会長よりお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


副会長

皆様におかれましては大変お寒い中、地域公共交通会議にご参加いただきましてありがとうございました。そして、ただいま大変貴重なご意見等々たくさんいただきました。ありがとうございます。

これからのよりよい、地域に優しいコミュニティバス運行を目指していきますので、これからも引き続きよろしくお願い申し上げ、閉会の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。


事務局

以上をもちまして「湖南市地域公共交通会議」を閉会いたします。ありがとうございました。