平成30年5月1日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項および資料提供

(1)山中 慎介さん名誉市民章授与お披露目について

(2)甲賀市・湖南市広域行政協議会開催について

(3)同志社大学政策学部・大学院総合政策科学研究科との連携協定締結について

(4)自転車駐車場の竣工式および野外時計塔の除幕式について

(5)学校行事予定

発表内容

司会

 これから平成30年5月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 本日は市内各地で祭礼が行われます。下田の日枝神社のお田植祭りが有名ですが、石部東の吉姫神社、石部西の吉御子神社の男女対となる神輿をはじめ、柑子袋の上葦穂神社、平松の松尾神社の神輿がそれぞれ大人神輿といわれる大きな神輿を担いでいます。迫力の点では子ども神輿とは段違いであるといえます。しかし、地域の祭礼ですので、神輿が巡るだけでも祭り気分が高まります。三雲の立志神社、妙感寺の明喜神社、吉永の吉見神社、夏見の夏見神社、針の飯道神社、岩根東の3神社、岩根西の高倉神社、正福寺の川田神社でそれぞれ子ども神輿が巡行されますし、東寺では近江学園をはじめとした障がい児施設で神輿を担ぎます。少子高齢社会ではありますが、地域の祭りが絆をつないでくれればと思います。
 神輿といえば、政治家は神輿に例えられますが、神輿を担がれることもあれば、降ろされることもあります。近江八幡市長選挙では現職市長が新人に敗れるという結果となりました。11年前の選挙の争点が総合医療センターのPFIで、選挙の結果、PFI契約が解除され、違約金が支払われました。今回の選挙の争点が市役所改築で、選挙の結果、庁舎築造契約の解除が通知され、違約金の支払いが日程に上がってきています。いずれも、差止請求などのタイムリーな法的手続ではなく、契約を交わした後の選挙で契約を解除しようとしていますので、市民のみなさんの支払っている民主的コストも相当なものだなと関心を寄せています。滋賀県も過去に着工した新幹線新駅の工事契約を選挙の結果をもって解約しましたが、こうした風潮が今後の民間からの公共調達にリスクとして上乗せされることになれば、全国の自治体が影響をこうむることになるのではないかと心配しています。
 近江八幡市長選挙の結果、滋賀県市長会長が欠員となりましたので、4月25日から野洲市長が会長職務を代理していますが、新しい会長は5月15日に予定される臨時市長会議で選出される見込みです。新会長の選出に伴い、各種役職も人事の異動が必要になってきます。市長選挙の結果は当該市の中だけで収まるものではなく、他の自治体にも波及することになります。
 さて、他の自治体との関係では、今月16日に第1回甲賀市・湖南市広域行政協議会を開催することとしています。これまでにない面白い自治体間関係を甲賀市との間で築ければと期待しています。
 また、同じ16日には、同志社大学政策学部・大学院総合政策科学研究科との間で政策形成パートナーシップ協定を締結いたします。今朝の新聞で超党派の国会議員が「若者の政治参加推進基本法」なるものの成立を目指すとされていましたが、審議会への参加枠などの限られた若者に対する形式的な枠組みが必要なのではなく、政治や行政に実質的にコミットできるとともにワクワクできる仕掛けが必要なのだと思います。この協定は、そうした仕掛けづくりにつなげてまいれればと考えております。

司会

 続きまして資料提供(1)「山中 慎介さん名誉市民章授与お披露目」について、秘書広報課秘書係長より説明させていただきます。

秘書広報課秘書係長

 『山中 慎介さん名誉市民章授与お披露目』について説明。

司会

 ありがとうございます。続きまして資料提供(2)「甲賀市・湖南市広域行政協議会開催」について、(3)「同志社大学政策学部・大学院総合政策科学研究科との連携協定締結」について地域創生推進課長より説明させていただきます。

地域創生推進課長

 『甲賀市・湖南市広域行政協議会開催』、『同志社大学政策学部・大学院総合政策科学研究科との連携協定締結』について説明。

司会

 ありがとうございます。続きまして資料提供(4)「自転車駐輪場の竣工式および野外時計塔の除幕式」について建設経済部次長より説明させていただきます。

建設経済部次長

 『自転車駐輪場の竣工式および野外時計塔の除幕式』について説明。

司会

 ありがとうございます。その他広報こなん5月号と学校行事予定をお手元に配布しております。これらを含めましてご質問をお受けしたいと思います。よろしくお願いいたします。

記者

 市長の冒頭のご発言に関連してお伺いします。知事選の候補者についてまだ確定はしていませんが、どちらかの候補者を支援する予定があれば教えていただきたいのと、大戸川ダムが争点になりそうですが知事選に期待することは何ですか。あと、近江八幡市長選挙のことをおっしゃいましたが、民主的コストとは「違約金などを含めてみんなで決定する際に係る費用」という解釈でいいんでしょうか、教えてください。

市長

 まず知事選ですが、どなたを支援するかなどについては、一県民として思うところはありますが、まだどなたからも応援の要請が来ておりませんので、6月の選挙まで様子を見ていきたいなと思っています。争点につきましては、大戸川ダムについてどこまで知事の本気度があるかどうかということについて問われるということだろうと思っていますので、国との関係をどうしていくのか、全体の治水をどう担保していくのか、イメージだけではなくて具体的な施策を打ち出していただくことが、県民の生命、身体、財産を預かる知事にとっては重い責任ではないかと思います。ですからパフォーマンスや柔らかい言葉だけで包んでいくということではなくて、実際にどのように向き合っていくのかということについて、シビアな政策工程表的なものを提示される必要があるのではないかと思っています。そういったこともありますので、現知事に対しては、滋賀県市長会として首長会議について実効性が担保しきれないということで対応していかないという意見で一致しておりますので、そのあたりで基礎自治体との関係性をどのように考えているか、住民に近い立場にある自治体と中間団体である県との政策の乖離についてどれくらい理解されているかということを、立候補された方々が十分に認識しておく必要があるのではないかと考えています。
 それから、近江八幡市長選挙における民主的コストというものにつきましては、直接的には違約金のお話になると思いますが、それだけではなくて代表者を選出していくコストであるとか合意を形成していくコストなどをどのように腰を落ち着けて考えることができるかどうか、いわば民主政治の成熟度が問われてきます。一過性のものとしてその場だけで判断してしまうということよりは、熟議というものが大事とされるのが民主政治ですので、そういったところがきちんと機能しないようになってくると大変なことになるなという意味で、「公というものは間違わないものだ」という前提で動いている民間サイドの契約体系も、「今後は公も方向転換を簡単にしてしまうんだ」ということになれば、そのあたりのコストも契約に乗ってくるのではないかということを憂慮しているということです。民主的に落ち着いて熟議で議論して納めていくということが大事だと思いますけれども、今回のように極端に左から右、右から左に変わっていくようなことをやっていくと、公共調達をする際に民間サイドから「ちょっと待てよ、公共調達はある程度リスクを考えてそのリスクを契約上オンしておかないと、われわれ民間企業はもたないぞ」ということになると、公共調達コストが高くついてくるということですので、そこのところは賢い民主政という形で、賢い消費者として選択をするのと同じように、投票行動や日ごろからの政治行動ということもしっかりしていく必要があるのではないかという意味での民主的コストを、違約金にプラスして利子として考えさせていただいて憂慮しているところであります。

司会

 他にご質問はありますか。なければこれで平成30年5月度市長定例記者会見を終わります。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

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