平成22年1月6日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)平成22年1月湖南市議会臨時会 提出議案概要

案件6件

  • 承認 1件
  • 議案 1件
  • 報告 4件

資料提供

(1)新規湖南市指定文化財について(愍念寺本堂)

市教育委員会では、市文化財保護審議会より答申を受けて、平成22年(2010年)1月1日付けで愍念寺本堂(湖南市柑子袋695番地)を市指定文化財として新規に指定を行いました。

添付資料

発表内容

司会

これから平成22年1月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

新年明けましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
昨日は夕方から、公立甲賀病院組合の管理者として、甲賀病院で新年訓示を行ってまいりましたが、そのあとで京セラ式の原価管理手法を県内で初めて導入するべくキックオフミーティングを行いました。仕事納めの日には、県が石部医療センターの常勤医師の派遣を引き上げられるということで、地域の皆さんと一緒に知事のところへ現状維持をお願いにまいりましたが、色よいお返事はありませんでした。地域医療の崩壊に打つ手が示されないなか、甲賀保健医療圏域の中核病院である甲賀病院としては、創業50年で一度も赤字を出したことのないとされる京セラの部門別経営手法を身につけ、地域医療を永続的に供給できるための原価管理を、職員総参加で行っていきたいと思います。
さて、本日の話題としては、15日に議会臨時会を招集いたします。政令改正等に伴う条例改正の専決承認と学校ICT環境整備に関する財産取得が案件となります。議会においては、3月定例会からインターネット中継を予定されておりますので、議場の方も改造されて様変わりをしています。
現在、その3月定例会に提出するべく予算編成作業中ですが、予算要求の状況を見ておりましても、非常に厳しさが出ております。歳出予算についての要求額を絞り込むように指示しておりますが、各部からの要求原案では財源不足額が7億8千2百万円となっております。これは投資的な経費を極力抑えたなかでの財源不足になっておりますので、これからの査定は経常経費に切り込まざるをえなくなりますが、今の経済情勢では、生活保護をはじめとする扶助費も増大してきますから、全体のバランスを見ながらの厳しい取り組みが求められると考えております。一方で、藤井財務大臣の辞任が取りざたされておりますが、国は年内に予算編成をしたとは言うものの、決まったのは方針だけで、一体何にいくら使われるのかは未だに現場では見えてまいりません。子ども手当もそうですが、地方に裁量のない事務に地方負担を課すということは国の負うべき借金を単に自治体にツケ回しているだけなので、全国の自治体は必要経費で手一杯となり、自治ができないほど追いつめられてきていると感じています。その結果として滋賀県の予算編成も見えてまいりませんし、歳入も歳出も暗中模索のなかでの予算編成という感想をもっています。
なお、経済情勢の悪化に伴いまして、今年も年末年始の緊急体制はとっておりましたが、相談者はありませんでしたので対応することはございませんでしたのでご報告いたします。

司会

それでは会見事項について担当のほうから補足説明をさせていただきます。

総務課長

お手元の封筒の中に議案の資料また概要書が入っておりますのでご確認ください。案件としましては6件でございますが、そのうち報告4件は委任専決処分事項の報告になりますので、すでに議会全員協議会で説明させていただいて、本会議では委員長から報告があるのみとなります。承認第1号につきましては国民健康保険税条例の一部改正ですが、国の平成20年度、21年度の税制改正に関連しまして国民健康保険法施行令等の一部を改正する政令が平成21年11月27日に公布をされまして、本年1月1日に施行されました。これに伴います市の国民健康保険税条例の一部改正でございます。内容につきましては市民税にかかります上場株式等の配当所得の申告分離課税、2点目としましては同じく上場株式等の譲渡損失と上場株式等の配当所得との間の損益通算の特例、3点目は特定の土地等の長期譲渡所得の特別控除が創設されまして、平成22年度以降の年度分の市民税に係る所得の算定に適用することとされました。これに伴いまして所要の改正を行うこととなりました。
次に議案第1号の財産の取得については、教育用コンピュータ整備(学校ICT環境整備)です。湖南市の教育系サーバ追加整備事業ということで、コンピュータ教室のパソコン等の財産の取得ということになります。取得額、契約金額でございますけれども、7,794万円、契約業者は藤野商事株式会社となります。2千万円以上の財産の取得ということで、議会の案件となります。
あとの4件はいずれも損害賠償の決定にかかる委任専決処分の報告となります。まず報告第1号は市のリース公用車の損害箇所修繕にかかる市の負担分についての処分報告です。報告の2から4につきましては、昨年実施いたしました湖南市議会議員一般選挙にかかりますポスター掲示場の設置につきまして台風18号の強風により3か所のポスター掲示場が破損いたしました。これに伴います損害賠償となります。報告の2号は事務所のフェンスにポスター掲示場を設置させていただいておりましたところ、フェンスが損壊したことによります損害賠償です。3号は駐車場のフェンスにポスター掲示場を設置させていただいておりましたところ、そのフェンスが損壊したことによります損害賠償です。4号は民家のブロック塀に設置させていただいておりましたところブロック塀の頭の部分が損壊したことによります損害賠償です。
議案の概要につきましては以上です。なお、臨時会は1月15日(金曜日)です。午前9時30分から全員協議会があり、10時30分から本会議の予定となっています。

司会

続きまして資料提供について、担当者のほうから説明をさせていただきます。

生涯学習課担当

湖南市になって初めての市指定文化財の新規指定となります。名称につきましては愍念寺本堂(みんねんじほんどう)、所在地が柑子袋695番地です。年代は江戸時代中期、享保の頃のものとなります。もともと明治までは屋根が茅葺きであったものを現在改築をしまして銅板葺きに変更しています。写真をみていただきますと屋根の状態がわかると思いますが銅板葺きになっており、その下が桟瓦葺きになっています。特徴としまして、一般的なお寺のイメージではなく民間風のお堂という形で、柱も丸柱ではなく角柱になっています。外陣は畳敷きになっています。内陣は改築をしていますが当初のまま残っています。内陣の写真も添付していますが、貼ってある金箔を剥がして、須弥壇という真ん中の仏様をお祀りしている場所ですが、その場所を取ると元の素朴な形になるということで、この仏壇の形式も残っているということが、指定した理由です。よく似た例としまして、長浜市(旧 木之本町)にあります西徳寺というお寺が国の重要文化財に指定されています。そこの年代は正徳3年(1713年)で、時期的にもほぼ同時期となります。それともう一つ特徴として、真宗のお寺は仏様を拝むのではなく、道場でお説教を聴いてきてそこで広めるというようなものから発展したもので、外陣が残っていて内陣も復元が可能ということで、今回指定させていただきました。西徳寺さんの写真を見ていただきますと、本堂が民家の大きいものというイメージをしていただいけると思います。今回で市の指定文化財が(旧町から引き継いだものを合わせて)65件となりました。

司会

以上、本日の提案事項です。質問がありましたらよろしくお願いします。

記者

今の愍念寺についてですが、本堂は今回指定されましたが、愍念寺では例えば仏像などこれまで指定されているものは他にないのですか。

生涯学習課担当

今回の指定のみです。

司会

よろしいでしょうか。次回の定例記者会見については2月5日(金曜日)午前11時から市役所東庁舎3階でさせていただきます。それでは記者会見を閉じさせていただきます。ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

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