平成23年1月6日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)平成23年1月湖南市議会臨時会 提出案件の概要

議案1件と報告1件

  • 補正予算 1件
  • 委任専決処分事項の報告 1件

添付資料

発表内容

司会

これから平成23年1月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年の国政もわけのわからないグダグダ感に覆われておりますし、県政も申しようのない閉塞感にさいなまれております。市政ばかりはしっかりとさせていただきたいと決意を新たにいたしました。

今年は、総合計画後期計画や第二次行政改革大綱といった自治の基盤づくりの方針を新たにいたしますとともに、引き続き活気のある地域まちづくりと財政の健全化に向けた取り組みを行ってまいります。また、子育てや障がい者、高齢者などの地域福祉と安心安全をしっかりと築き上げていく年になってこようかと思います。

今月24日には市営東寺住宅の起工式を行いたいと思っておりますし、夏ごろには国道1号バイパスも野洲川を越えて左岸の石部地先で現国道とタッチをする予定です。地域まちづくりでは、市内全域でまちづくり協議会の活動が活性化する仕掛けをしてまいりたいと思いますし、すべての小学校区に学校応援団を立ち上げたいと考えております。広域行政で申しますと、現在甲賀広域行政組合でし尿処理施設の改築と公立甲賀病院組合で甲賀病院の移転新築が並行して進んでおります。

厳しい年には違いありませんが、希望を持ってさりげなく支え合いのできる温かなまちづくりに引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

(1)平成23年1月湖南市議会臨時会提出案件

さて、本日の話題提供は、14日に招集を予定しております臨時会に提出する補正予算案についてでございます。昨年11月26日に成立いたしました政府の補正予算に応じて、11月30日の市議会臨時会で「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金」によるワクチン接種医師等委託や多胎児家庭育児支援事業など急ぐものについては予算化をいたしましたが、今回はその他についての対応ということになります。

今回の一般会計補正予算第6号では、「地域の目線に立った支援の拡充に必要な経費」として計上されました「地域活性化交付金」(きめ細かな交付金、住民生活に光をそそぐ交付金)を歳入として計上いたしますとともに、歳出として「アール・ブリュッド作品展示業務委託」や「救急医療情報キット配布事業委託」、老朽化してまいりました「社会福祉センター調理室改修工事」、保育園や療育、発達障がいなどの備品整備、図書館や学校図書館の図書等購入など、主に福祉教育に取り組んでいく補正予算案を編成いたしました。

このうち、「アール・ブリュッド作品展示業務委託」については、「アール・ブリュッド作品がさりげなくあるまちづくりモデル事業」と称しております。

正規の美術教育とはまったく無縁の文脈で制作された芸術作品であるアール・ブリュッド作品が昨年パリで開催された「アール・ブリュッド・ジャポネ」展をきっかけに注目されてきました。本市からも5人の障がい当事者の作品が出展されまして、3月には出展お祝いの会も行ったのですが、この5人というのは全国で最も多い人数でした。

アール・ブリュッド作品を制作する作家の多くが障がいを持たれておりますが、多くの市民がアール・ブリュッド作品に触れることで、障がいのある人への理解が深まるものと考えております。

そこで、市といたしましては、「生(き)の芸術」と称されるアール・ブリュッド作品の持つ力を市民のより身近な場所で、多くの市民のもとへと作品の発する生のエネルギーを届けたいと考えまして、社会福祉法人オープンスペースれがーとの活動を通じて創作された絵画約200点を、公共機関や民間会社にリースする事業を支援することといたしました。

社会福祉法人オープンスペースれがーとが、これら作品の作者である障がいのある人の仲介役となり公共機関や民間企業に、アール・ブリュッド絵画作品を1点月額1,000円、年額12,000円でリースを行う事業を始めますが、「アール・ブリュッド作品がさりげなくあるまちづくりモデル事業」といたしましては、公共機関でのリース分を公費支出するほか、民間企業分については、お試し期間として1月から3月までの3ヶ月間のリース費用を無料としていこうとするものであります。

次に、「救急医療情報キット配布事業委託」については、来年度予算編成のなかで、地域のまちづくり協議会から予算提案を受け付ける「きらめき湖南枠」を進めてきたところ、一人暮らしの高齢者などを対象に、かかりつけ医や持病、服用薬、緊急連絡先などの情報を入れた「命のバトン」と称する救急医療情報キットを、冷蔵庫など特定の場所にしまっておけるように、そうした情報を入れるプラスチック製の筒を整備しようという提案が3つ以上のまちづくり協議会から上がってくる気配が感じられましたので、先に全市的に取り組んでいこうとするものです。

救急通報の際、駆けつけた救急隊員が救急医療情報キットで患者の情報を正確に把握し、応急処置や搬送を迅速、適切にできるようにするのがねらいですが、プライバシーを守れる都会型の救護システムであるものの、情報の保管が当事者に任されているために最新の情報が得られるのかどうか、また無料配付した場合にコストに見合う効果が期待できるのかどうかなどを検討したいと、平成22年3月の市議会で鵜飼八千子議員からの質問に答弁しておりますが、実際に地域から取り組みをしたいという声が上がってきましたので、政策コンテストということではなく、自主的にひとり暮らし高齢者などへの配布・運用を希望する地域にキットをお渡しできるようにしてまいりたいと考えております。

なお、この取り組みは、県内では一部の自治会や甲賀市社会福祉協議会の信楽地域福祉活動センターなどが取り組んでおりますが、全市的に取り組むのは県内で最初になると思います。

さらには、「社会福祉センター調理室改修工事」については、高齢者への配食サービスや障がい児のホリデースクールなどでの給食調理をボランティアの皆さんが行っていただいている社会福祉センターの調理室が老朽化してきたことから、今回改修を行おうとするものです。

司会

それでは担当も出席しておりますので質問などありましたらお願いします。

記者

アール・ブリュット作品の件ですが、リースが1月から3月までの期間に無料でされるということですが目途が立っていますか。すでに申し込みがあるとかについてお伺いします。

市長

事業としては先ほど言いましたように、14日に招集を予定しております臨時議会に予算提案をさせていただく段階であります。ですから今の段階で申し込みがあるということはありません。

健康福祉部次長

「れがーと」という法人はもう一つ「NPO法人はれたりくもったり」という法人をお持ちになって、すでに評価の高い方の作品を事業化されておられ、私どもはより安価で身近で絵を感じていただくことが事業化できないかということで、提案をしてきたところです。これが市内に普及するようにということで、今回の臨時議会で提案をするものでございます。

まず一番に市民にふれる機会が多い公共施設(東庁舎・文化ホール・図書館・各まちづくりセンターなど)に展示をします。また事業所については工業会、湖南工業団地協会など団体のかたにこういった事業をPRしていきたいと考えております。

事業所向けには今年度事業としましては50点の絵画を3ヶ月間、お試し期間無料で展示していただけるようにPRしていきたいと思っております。

記者

作品自体をまとめているのが「NPO法人はれたりくもったり」という法人がまとめられているのか。

健康福祉部次長

「NPO法人はれたりくもったり」さんは「れがーと」さん以外の作品も預かっておられます。この団体さんはたとえば一つの一定期間のコーナーを建設する事業をやっておられます。また30万から40万の費用がかかるのが実態でございまして、そういった費用は基本的には障がい者や作者のかたに行くことになりますが、私どもとしては作品200点の絵画をお持ちでございまして、作品の利用については法人が作者さんのすでに了解を取り付けているということで、わずか1000円という値段で場合によっては毎月取り替えるといったサービスをして、年間12000円で身近に作品にふれていただける機会が作れるということですので、そう言う意味で今回は事業を支援したいということでございます。

記者

情報キットですけれど、これは何本作る予定ですか。どのような人に渡すのですかひとり暮らしの人ですか。

健康福祉部次長

5000本の予定をしております。独居高齢者、65歳以上の高齢世帯、障害者手帳をお持ちの障がい者その他ということで、昼間独居などが想定されます。これは地域ぐるみで取り組みを支援したいと言うことで、行政・区が地域ぐるみでそのような人の医療あるいは生命のための取り組みをするとの申し入れを受けまして初期の費用にかかる救急医療情報キット分を無料で配付するということです。したがって区によっては昼間独居を対象にされた場合は本数が増えることがございますし、それは区の自主的な取り組みを支援という考え方でございます。

記者

予算はいくらですか。

健康福祉部次長

80万の予算を要求しております。

記者

湖南市にはどれくらいの独居高齢者、65歳以上の高齢世帯など対象は何人ぐらいおられますか。

健康福祉部次長

独居と高齢世帯で約3000人です。一家に1台と想定しますと独居高齢者で1000世帯、高齢世帯で1000世帯、障がい者の世帯が2000世帯ありますので対象は4000世帯あると思います。その他独自に昼間独居など加えられることを想定致しまして5000個を用意したいと思っております。

これは、市が直接購入するのではなくて、委託事業として湖南市の障がい者就労情報センターの運営協議会に発注したいと思っております。こうしたプラスチックケースにシールを作成して貼ったり、組み立てたり手でつくる作業は作業所が請け負うことになりまして、作業所のわずかですが収入源として寄与してまいりたいと思っております。

記者

実際の取り組み自体は地区の自治会とか協議会で取り組んでおられると思いますが、実際にされた効果みたいなものはでていますか。

健康福祉部次長

私の知る限りでは滋賀県内の行政はまだではないかと思っていますが、市長のお話のように県下では甲賀市の社会福祉協議会と民生委員児童委員会協議会と一緒になってやっておられます。この実績をお伺いしましたところ大変助かった、あるいは緊急隊員のかたにもお尋ねしましたところ、良い取り組みだとお話を伺っております。

記者

開始はいつになるのですか。

健康福祉部次長

議会がとおりましたあと、区長会で趣旨を説明して2月中に取りまとめ、3月には現物をお渡ししたいと思っております。ただ単に無料で配付することになりますと、これが継続性がなかったりということが想定されますので、やはり区が地域ぐるみで取り組むということが一つのポイントとして考えておりまして、概ね1年に1回は地域の方が情報内容の更新であったり、保管・管理が十分行われているかということを地域ぐるみで取り組んでいただくことを条件といたしまして無料でお渡しさせていただきたいと考えております。

司会

図書館からの資料提供について追加で、担当者の方から説明させていただきます。

図書館担当

4月から企画・まちづくり課と図書館が地域情報の交流発信の拠点ということで、昨年度の10月に下田のミニコミ誌をだしておられる方の関係の展示をして、11月から12月にかけてアール・ブリュットの先駆けということで田村一二展をさせていただきました。1月からまちづくりをされているという部分で、昨年の12月23日にされた三雲城ののろし駅伝と東海道ウォークの関係の展示を、「吉永の里山と文化財」を守る会」が主催でされておられますそこの展示をさせていただいて、まちづくりの情報発信をしていこうということです。もうすでに展示品を置いていただいており、そのとき使用いたしました甲冑やのろし台、今までの「琵琶湖一周のろし駅伝」などの県下でされている写真なども借りてきておられますし、また9日からNHKの大河ドラマが始まります「江~姫たちの戦国~」に登場します小谷城にも協力依頼に行かれまして、そちらの写真も借りてきておられます。

図書館の中に、「三雲城」というのぼり旗をあげております、また館の外にものぼり旗を揚げておりまして、ひとつの三雲城が移動してきた形で展示をおこなっております。

記者

小学校区ごとに学校応援団を立ち上げるということですが、具体的にどのようにされるのですか。

教育長

市内に9校の小学校がありますが、全部の学校に来年度に学校応援団を立ち上げようとするものです。

記者

具体的にどんな組織ですか。

教育長

岩根小学校にコミュニティスクールがございまして、学校運営協議会がありまして、そこで地域の方がそこに入られて校長先生と一緒になって学校運営をしていただくのがコミュニティスクールです。学校応援団はそこまでいかなくて、住民のみなさんが教育に参画していただく、いろんな意味で参画していただくことになります、あわせて参画することによってその地域のまちづくりにも貢献していこうという取り組みでございます。文部省からの学校支援地域本部事業がありましてそれにより進めてまいりました。

今は6小学校で立ち上がっておりますので、来年度はあと3小学校(三雲東小・三雲小・下田小)で学校応援団を立ち上げて市内全部にしていこうとするものです。

司会

よろしいでしょうか。次回の定例記者会見は2月2日(水曜日)午前11時から開催いたしますのでよろしくお願いします。それでは記者会見を閉じさせていただきます。ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

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