平成23年8月2日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)話題提供

  • 原子力発電所問題について
  • 仮想都市こにゃん市について                                                       

資料提供

(1)「湖南市発達支援システムハンドブックVer1.0」発行について

趣旨・目的

湖南市は全国に先駆けて発達支援システムの構築し特別支援教育の推進に努めてきました。近年、湖南市発達支援室ならびに発達支援センターには全国各地から多くの視察があり、市発達支援システムが各地の取り組みに大きな影響を与えています。今年度、湖南市発達支援センター開所10周年を迎え、これまでの発達支援システムの成果を踏まえてさらに充実と徹底を図るために「湖南市発達支援システムハンドブックVer1.0」を作成し、市内の教育機関に配布しました。また、各地での発達支援システム構築の一助となるよう一般にも販売をおこないます。協働のまちづくりをすすめるため、市内の地域まちづくり協議会の活動報告と基調講演を開催します。

実施日など

販売開始日

平成23年8月2日から

販売受付方法

発達支援室でファックスにて申込受付

ファックス番号 0748-77-7019

販売価格

1冊 1,000円(送料込み)

(2)「第1回湖南市いじめをなくそうサミット」の開催について

趣旨・目的

いじめを苦にした自殺など、痛ましい事件が全国的に今も後を絶ちません。本市においても、いじめ防止に向けて各校園で取り組んでいただいているところですが、完全にはなくなっていない現状があります。
そこで、児童生徒・保護者・教職員(約50名)が一堂に会し、「わたしのせいじゃない」(レイフ・クリスチャンソン)という絵本を用いたワークショップを通していじめについて考える時間を共有し、学校別に「いじめをなくそう」という願いと決意を込めたアピール文を作成してもらいます。そして、2学期の始業式等において、児童生徒の代表がアピール文を発表するとともに、いじめ撲滅に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

日時など

平成23年8月19日(金) 8時45分~ 湖南市役所西庁舎 3階 大会議室

(3)「シベリアに憤怒の炎を燃やした男 青木泰三展」の開催について

趣旨・目的

図書館では、毎年、8月の平和祈念事業の一環として「戦争と平和展」を開催しています。昨年度から展示において、郷土ゆかりの偉人の紹介を行っており、今回、本人がシベリア抑留を体験され、未解決のシベリア抑留者問題の解決のために尽力され功績を挙げられた故 青木 泰三さんを取り上げることによって、シベリア強制抑留者問題の理解を深めるとともに、抑留者の労苦を慰謝し、平和の尊さを後世に伝えます。

場所など

開催場所

甲西図書館(石部図書館でもミニ展示開催)

開催期間

平成23年8月6日(土曜日)から8月28日(日曜日)まで

(4)平成23年度近畿中学校総合体育大会等出場者壮行会について

趣旨・目的

ブロック大会や県大会を勝ち抜いた部活動の生徒・顧問に対して、日々の努力をねぎらうと共に、近畿中学校総合体育大会に向けて全力を出し切れるように励ますための壮行会を開催します。特に今年度は、滋賀県で全国中学校総合体育大会が3種目開催されるので、是非近畿大会を勝ち抜いて全国中学校総合体育大会に出場できるように激励したいと考えています。

日時など

平成23年8月4日(木曜日) 13時15分~13時45分 湖南市役所西庁舎 3階 大会議室

発表内容

司会

これから平成23年8月度の市長定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

本日は、特に会見事項はありませんので感想を述べさせていただきます。

先月18日から21日にかけて本州を縦断しました大型の台風6号は、季節はずれの台風被害をもたらしましたが、私たちが備えるべきは、今、政府がそれだけにかかっている観があります地震だけではなく、さまざまなバリエーションの自然災害があるというのが、この日本であると改めて感じさせられました。いわば、自然災害と共存していかなければならないのがこの日本列島の住人ということですので、災害はあることだということを前提に、発災後の科学的な対応が求められてくると考えております。

そうしたことから、先月6日、敦賀市の原子力発電所を滋賀県市長会で視察してまいりましたが、自然エネルギーに限界があるなかで、原子力をどのように封じ込め、どのように活用するかは、賛成・反対という二分法的な思想問題ではなく、極めて科学的な根拠に基づく政策的判断が必要とされますことから、原子力発電所がすでに立地している以上は、事故が起こることを前提にあらゆる計画を立てておくことが求められております。

幸い、湖南市は原子力発電所から100キロメートル圏に位置しており、多少距離があるわけではございますが、湖北、湖東、湖西地域は数十キロメートル圏内にありまして、放射性物質の拡散範囲は市町村域を基準とするわけではありませんので、原子力災害が発生した場合にどう対処すべきかについては、当然、県北地域に対しては、原子力発電所立地自治体と同様に、施設を設置している事業者はもちろん、政府がしっかりと現実的な計画を策定していただく必要があると考えております。

それに加えて、飛散した放射性物質が琵琶湖に降下することは、事故が起きた場合に極めて現実的なシナリオでありますが、この琵琶湖の水の安全については、関西広域連合に丸投げするのではなく、滋賀県が責任を持って守るべきものであると考えております。琵琶湖の水を逆水というかたちで飲んでいる県民の命を守るのは滋賀県知事の責任でありますが、現在、地下水などの新たな安全な水源を開発しようにも、草津から近江八幡、東近江の県南部の広域にわたる水道計画が、数十年前の合意を楯に水量配分が硬直化していることから、安全性が確保できないでいます。広域の水道計画は昨年の県議会9月定例会で議決をいただいたばかりですが、県民の健康を取り巻く環境が一変したことで、既得権にしばられず、根底からこの広域水道計画を見直していただきたいと思います。

また、先月、24日から26日まで福島県に出向きまして、原子力災害で郡山市に避難している富岡町役場と協議をしてまいりました。6月末まで、避難所に避難したかたがたの住宅確保の支援を行ってまいりましたが、一定の目途がついたため、先月からは一時帰宅の支援に入っております。また、保健師の派遣も開始しておりますが、25日に富岡町の遠藤町長さんと話し合うなかで、今後の支援体勢のあり方を探ってきたところでもあります。

遠藤町長さんは、これまで一生懸命進めてきたまちづくりが一瞬にして奪われた悔しさを語っておられましたが、原子力発電所のあり方について、「脱原発」や「卒原発」、「縮原発」、「減原発」など言葉遊びを弄するような人たちが流行っていますが、現地でしっかりとお話をうかがえば、そんな悠長なことではないとわかるはずです。

先ほども申しましたが、原子力は科学ですので、善悪や賛成・反対という思想的にではなく、科学的に対応する必要があります。今の原子力政策は、原子力施設に合わせて安全基準を定めており、現在の安全基準を信用することが困難であることから、原子力安全基準を国民の健康面を基準に抜本的に見直し、厳格な安全基準にしたうえで、その厳しい基準に合格する原子力発電所だけを再稼働させるという「現実的な賢い選択」を求められているのではないかと考えています。

次に、こにゃん市についての話題です。先月の定例記者会見をこにゃん市のぎん市長との共同記者会見にさせていただきましたが、内容としては、今月6日に予定しております第7回湖南市夏まつりに、第1回こにゃん市夏まつりを共催するということでした。

その際に、今回の東日本大震災で被害にあった「猫の島」田代島の復興事業である「にゃんこ・ザ・プロジェクト」を支援しようと、「ネコ耳浴衣で大集合!」を開催すると発表いたしました。

そのため、現在の田代島がどういう状況にあるかについて調査するために、ぎん市長の代理で先月25日に田代島を視察してまいりました。

田代島は宮城県石巻市から東南15キロメートルの海上に浮かぶ小さな島で、二つの集落に約100人が住んでいたとされますが、島でお話を伺いますと、震災後などに本土に避難したりして、今では住人は60人余りということです。平均年齢は71歳、高齢化率82パーセントであるのに対して、猫は110頭以上が生息しています。

猫は、ねずみを捕ったり、大漁を招いたりするということで大切にされてきました。民宿の濱さんのところの猫が取り上げられてから、猫の島として注目されてきました。島の猫たちは大半が野良猫ですが、島の人たちの主要な収入源である牡蠣養殖や漁業が大打撃を受け、そのエサやりにも困っているとのことで、今回、「にゃんこ・ザ・プロジェクト」を立ち上げ、1口1万円の5割を牡蠣養殖資材や漁具に充て、1割を猫のエサに、残りの4割を経費に使うという計画を立てています。

プロジェクトの津田さんや中小路さんからは、震災当日、ミゾレ混じりの寒さのなか、津波に呑み込まれ、ようやく漂流していた漁船にたどり着いたものの、引き潮で船が海底に着定したり、一緒に流されたお母さんを助けられなかったり、低体温のまま隣の島まで流されて九死に一生を得たようなお話を伺いましたし、泊めていただいた渡辺さんに島のなかを案内していただき、まだまだがれきが散乱したままの集落を目の当たりにしてきました。先月27日にようやくボランティアが入ったとのことです。

こにゃん市では、田代島の復興に向けてこれからも協力をしてまいりたいとしておりますので、マスコミの皆さんにもどうかご支援のほどをよろしくお願いします。

司会

それでは資料提供について担当から説明をお願いします。

健康福祉部次長

湖南市は、全国に先駆けて発達支援システムを構築してきました。全国から多くの視察を受け入れておりまして昨年度は30箇所より254人の視察を受け入れさせていただきました。平成14年に発達支援センターができまして、これまでまとめた資料がありませんでしたのでハンドブックという形でまとめました。市内の教育機関などに配布しました。

司会

それでは続きまして2番目の説明をお願いします。

学校教育課課長補佐

市町村単位でこのようなサミットを行うところは少ないと思いますが、本市において、いじめが多発しているとかそういうことではなく、ご存じのとおり群馬県で小学生の自殺があり、文部科学省においても、いつでもどこでもだれにでもおこりうるという認識から、本市においては未然予防という観点からこのような取り組みを行うこととしました。当然、各学校において担任を通じてアンケートを実施したり、いじめを見抜く取り組みをしておりますが、今回は地域の方や保護者に入っていただいて、いじめをしっかり受け止めながらどうすればなくなるのかということを考えていきます。絵本に「わたしのせいじゃない」というのがあり、それを題材にしたワークショップを行い、その後、子ども達が独自のアピール文をつくり、9月1日の始業式において発表しアピールすることにより、いじめがなくなる取り組みをしたいと考えております。日時は8月19日の金曜日、午前8時45分から受付、場所は西庁舎3階の大会議室です。よろしくお願いします。

司会

それでは続きまして3番目の説明をお願いします。

図書館主幹

青木さんは、石部の町会議員から町長、そして県会議員になられて野洲川土地改良区の理事長を務められました。図書館では、毎年8月に平和記念事業ということで、戦争と平和の関連事業を行っております。今年は、郷土ゆかりの偉人ということで青木泰三さんを取り上げさせていただきました。青木さんは平成16年1月16日にお亡くなりになられて、その後、ご遺族の方がシベリア抑留関係の本を出版されました。今回、平和記念館から資料なども借り、青木さんのところに残っている資料と併せて展示する企画をしました。石部図書館においてもミニ展示を行います。

司会

それでは続きまして4番目の説明をお願いします。

学校教育課課長補佐

本市の中学生が県大会において大活躍をしてくれました。7種目が近畿大会あるいは全国大会に出場することが決まりました。石部中学校の水泳部、陸上部の3人、特に藤川君については1500メートル走において県で優勝しております。甲西中学校の女子バレーボール部も県大会で優勝しました。相撲部の森田君も県大会優勝、硬式テニス部清水さんも県大会で優勝、甲西北中学校は女子バスケットボール部が県大会で優勝し近畿大会に出場しますが全国大会にも開催県枠で出場することが決まっております。日枝中学校のソフトテニス部も近畿大会に出場します。明後日、8月4日の木曜日の午後、1時15分から西庁舎において壮行会を開催します。

司会

その他としましてお手元には8月分の市の行事予定、8月号の広報こなんを資料として置いております。何かご質問はありますか。

記者

青木さんのシベリアの展示についてですが、展示数はどれくらいですか?

図書館主幹

別紙の資料に添付しておりますようにリストとしては17点、ですが、写真などを入れれば50点になると思います。

記者

石の彫刻についてですが、完成されたときは何か式典をされるのでしょうか。

教育部理事

予定はあるのですが具体的な内容についてはまだ決まっていません。予定日は8月28日です。

司会

行事予定表の8月6日のところですが、午前中、平和祈念のつどいを行い、午後4時15分から夏まつりに先駆けて鳥取県北栄町との防災協定を締結する予定となっております。またこの後、記者会見終了後ですが、被災地の子ども達にメッセージと千羽鶴を送るセレモニーを行いますのでよろしくお願いします。次回の定例記者会見については8月31日(水曜日)午後2時からこの会場でさせていただきます。それでは記者会見を閉じさせていただきます。ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

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