平成23年8月31日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)平成23年9月湖南市議会定例会提出案件 提出案件概要について

  • 専決処分の承認 2
  • 条例の改正 5
  • 補正予算 7
  • 委員の推薦 1
  • 指定管理者の指定 1
  • 市道路線の認定 1
  • 訴えの提起 1
  • 決算の認定 10

添付資料

(2)JR甲西駅開業30年記念式典について

趣旨・目的

当市を東西に走り市民の重要な交通手段となっているJR草津線の駅の一つである甲西駅は、今から30年前の昭和56年(1981年)10月1日に開業しました。滋賀県草津線複線化促進期成同盟会(滋賀県・草津市・栗東市・甲賀市・湖南市・日野町・三重県伊賀市で構成)では、この記念すべき年に「JR甲西駅開業30年記念式典」を開催し、ますますのJR甲西駅および草津線の利用促進を図り、段階的に草津線複線化に向けて取り組みを進めます。

概要、対象など

JR甲西駅開業30年記念式典の開催にあたり、当日はJR甲西駅の写真展やJR甲西駅前でレンタサイクルを設置していただいている沖縄館による沖縄物産の販売、滋賀県立甲西高等学校による演奏、湖南市観光物産協会によるこにゃん市物産の販売などもします。
また、来賓として和歌山電鉄たま駅長代理(着ぐるみ)やこにゃん市長が来場されます。和歌山電鉄たま駅長からは、こにゃん市長の就任時に祝電を頂き、以前から交流のあったことや、また今回の式典が鉄道の利用促進を図るものであることから、たま駅長代理に来場いただくことで、JR甲西駅、草津線が活性化することが期待されます。

日時

平成23年10月1日(土曜日)午前10時~正午

場所

JR甲西駅北口前広場

添付資料

資料提供

(1)市の行事予定(9月1日~10月3日)

(2)広報こなん9月号

発表内容

司会

 これから平成23年9月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 8月28日に福島県富岡町に行ってまいりました。検問所の前で放射線防護服に着替え、福島第二原子力発電所から1キロメートルほどの地点まで行ってきましたが、はっきり言ってまちは「ゴーストタウン」でした。西部劇の時代ならまだしも、この現代日本に、しかも法治国家において、「ゴーストタウン」があるという現実を、皆さんは感じておられないと思います。以前から富岡町さんにお願いして、ようやく足を踏み入れることができましたが、それはすさまじいものでした。

地震で陥没した道路を車の中から見ている風景

地震で陥没する道路

JR富岡駅の写真

JR富岡駅

まちには人がひとりもおらず、強盗団に襲撃された店舗は地震被害より無惨に放置され、耕作されない田んぼは見渡す限りの草原となり、そして災害対策本部には放り出された炊き出しを食い尽くした野生の牛の糞尿がこびりついていました。どこまで行っても対向車もなく、信号は消えており、鉄道線路は草に埋もれている。閑静な住宅団地は雑草に覆われ、聞こえるのはただただ蝉の声だけでした。

田んぼに草が生え、草原となっている様子の写真

もともとは田んぼ…

災害対策本部の写真

当初の災害対策本部

強盗団に襲撃された店舗の外観写真

強盗団に襲撃された店舗

草だらけのJR常磐線の写真

草だらけのJR常磐線

そうしたなかでも、すぐ近くに見える福島第二原子力発電所、手前では津波に呑み込まれて大破した富岡町の防災車が草に覆われて放置されていましたし、遠くには福島第一原子力発電所の姿を確認することもできました。

森林の向こうに福島第一原子力発電所が見えている写真

福島第一原子力発電所

福島第二原子力発電所の写真

福島第二原子力発電所

津波に呑み込まれた富岡町の防災車が草原の中にある写真

津波に呑み込まれた富岡町の防災車

4月、7月に次いで三度目となる避難所「ビックパレットふくしま」の様子も、本日の閉所式を前に片付け準備をしていましたし、郡山市から車で40分くらいの安達太良山の麓、大玉村の仮設住宅も見てまいりました。

まさに、日常生活を奪われ、生業を奪われ、自治を奪われた厳しい現実を見てきましたが、以前に富岡町長さんから話として聞いていたことと、実際にこの目で見、耳で聞き、皮膚で感じた現地の様子や空気は、現場に入らなければわからないと思いました。

被災から1ヵ月も経たない人っ子ひとりいない釜石市沿岸の状況と対照的に人で溢れかえりよどんだ空気の郡山市の「ビッグパレットふくしま」、2ヵ月目を前にして観光客が激減し風評被害に悩む会津若松市、3ヵ月経っても街中で液状化被害が目立つ千葉市、4ヵ月目でも津波被害の平坦地が延々と続く石巻市といまだに復興支援の届かなかった田代島、5ヵ月以上も見えない放射線の中に放置され続けている富岡町と入居が少ない大玉村仮設住宅団地など、これまでさまざまな被災地を歩いてまいりましたが、どこも「未曾有の」という言葉に逃げ込んで国や県が判断停止や問題先送りをしており、そして何より原子力公害の脅威をひしひしと感じさせていただきました。

特に、富岡町の状況は看過できるものではなく、今朝、原子力政策・エネルギー政策への冷静で科学的根拠に基づく真剣な議論、自治と民主主義を奪われた自治体に対するスピード感のある手厚い支援と早期の事態収拾による自治の復活をお願いするファックスを、すべての国会議員の事務所に送らせていただきました。もしかしたら一部届かない議員もおられるかもしれませんが、本日は第177回通常国会の閉会日ですので、おそらくほとんどすべての国会議員の皆さんが目にされることになろうかと思います。

被災地も止まっているわけではなく、毎日生活を続けておりますことから、早く具体的に行動をしていかなければなりません。単なる紙切れではなく、相手を動かすことのできるリアリティのある行動が必要だと思っております。

本市が展開してまいりました福島県富岡町に対する行政事務支援については、5月9日以降115日間、31人、のべ310人・日の支援を継続してまいりましたが、本日の郡山市における拠点避難所「ビッグパレットふくしま」の閉所を一区切りとして、一旦中止をいたします。この間、本市職員が従事してきた事務は、住宅支援、一時帰宅支援および保健師活動です。富岡町では、今後、郡山市に本庁と三春町、大玉村およびいわき市に出張所を仮設する予定ですが、その時点で行政需要が明確になれば、支援を再開する姿勢を保っております。なお、彦根市さんは引き続き支援を行っておられます。

(1)平成23年9月湖南市議会定例会提出案件

平成23年9月市議会定例会は、9月2日に招集する予定としております。提出案件は、専決処分承認2件、条例改正5件、補正予算7件、決算認定10件など28件となっております。このうち一般会計補正予算(第4号)においては、緑の分権改革に関する総務省の委託調査事業20,165千円や給食センター施設整備事業の用地費として151,260千円、老人福祉センター改修事業として22,200千円などを計上しております。

(2)JR甲西駅開業30周年記念式典

JR甲西駅が昭和56年10月1日に開業して今年で30年となることから、滋賀県草津線複線化促進期成同盟会では、10月1日10時から甲西駅前で記念式典を開催することとしております。当日はこにゃん市長だけでなく、ご高齢の和歌山電鉄たま駅長の代理として着ぐるみのたま駅長が出席するということなので、人間の市長は必要ないのかもしれませんが、利用促進の一環として取り組んでまいりたいと考えます。

司会

 それでは担当から説明をお願いします。

総務課長

 9月市議会定例会に提出します案件について説明します。専決処分2件ですが、地方税法改正に伴う税条例の改正と一般会計補正予算第3号です。議案第29号についきましては非常勤のものの報酬、費用弁償に関する条例の一部改正で、議案第30号につきましては、地方税法改正にともなう税条例の改正です。議案第31号については国保財政調整基金条例の一部改正、議案第32号については、国民健康保険条例の改正、議案33号につきましては震災の関係での改正で、議案第34号については一般会計補正予算第4号です。議案第35号から第40号までは特別会計の補正予算です。議案第41号は人権擁護委員の任期満了に伴うものです。議案第42号は指定管理者、議案第43号は市道路線の認定、議案第44号は訴えの提起についてです。認定第1号から第10号については平成22年度の一般会計、特別会計の決算の認定です。以上を上程する予定です。

企画・まちづくり課長

 JR甲西駅が30周年を迎えるにあたり記念式典を開催するというものです。今回、こにゃん市のぎん市長とたま駅長がご高齢ということで代理の着ぐるみのたま駅長代理を迎え、式典をおこない草津線の複線に向け利用を呼びかけます。日時、場所につきましては午前10時から正午までJR甲西駅の北口前広場で開催します。内容につきましては、物産販売や甲西高校による吹奏楽の演奏、プレイベントということでJR甲西駅写真展を東海道石部宿歴史民俗資料館で開催します。当時の式典は、こにゃん市のぎん市長と和歌山電鉄貴志駅の猫駅長のたま駅長の代理であります着ぐるみに来ていただく予定です。こにゃん市が誕生しましたときにたま駅長から祝電をいただいたことから交流が始まり、甲西駅30周年の式典に来ていただいてさらに友好を深めたいと考えています。鉄道の利用促進、地域活性において猫市長と猫駅長がタイアップして盛り上げていただきたいと考えております。もう一部の資料ですが、開催主旨としては、昭和56年、びわこ国体の年に甲西駅が開業し、ちょうど30年となりますこの10月1日に記念式典を開催するというもので、内容につきましては、10時からオープニングでレンタサイクルでお世話になっております沖縄館さんによる沖縄民謡の演奏、市長あいさつ、来賓あいさつ、来賓紹介、マスコットの紹介の後、たま駅長さんとぎん市長の対面をおこない、くす玉割り、甲西高校の演奏、写真撮影を予定しております。裏面には駅前のレイアウトを添付しております。当日の取材、よろしくお願いします。

司会

 以上でございますが、何か質問はありますか。

記者

 一般会計の補正予算で給食センターの用地費があがってますが、場所はどこですか。

市長

新しく計画しているところは、湖南市夏見の予定です。

記者

新築されるんですか。

市長

移転新築の予定です。

記者

完成見込みはいつ頃ですか。

財政監

完成見込みは平成26年4月の予定です。

記者

総事業費はどれくらいですか。

教育部長

現在、用地確保に動いているところで詳細設計などできておりません。

記者

現在の給食センターはどれくらいになるのですか。

秘書広報課長

33年になります。

記者

老人福祉センターの場所はどこですか。

総務部長

西庁舎の横になりますので石部中央一丁目です。

記者

原発の安全対策に係る要望で、足並みが揃わなかった件ですが、市長からコメントをお願いします。

市長

実際にあの要望書がなんらかのアクションを引き出したんでしょうか。今、原発の事故から5か月半も経って、実際の中身については市長会の反発を受けないように市長会の要望事項の中から抜粋したものだけだったわけで、そのような要望であれば、もう時期遅れである、なぜいまさら必要なのか、ということを以前から申しあげており、それを手続きを踏まずに強行をした、というのが実際であり、その結果、関西電力では副社長しか受けていただけなかったということです。

記者

足並みが揃っていなかったということで、足並みがもし揃って連名にすれば、もっと大きな力となったと思われますか。

市長

知事、一人で行けば、おそらく向こうでも、一対一でお出会いされたのではないかと思います。それをわざわざ市長、町長を巻き込んでされましたので、それはいかがなものかなと思います。私は県にずっと要望書を出すのが遅いと伝えておりました。すでに湖北4市長が連名で、また、未だかつてなかったことですがが、滋賀県市長会13市長が勢揃いして連名で、それぞれ関西電力と日本原電には要望書を手渡ししております。それに加えて、私自身は全国市長会の理事ですが、全国市長会としても、国や電力事業者に対してはかなり厳しい要望を伝えてあります。それを、なんで事故から5か月以上も経った今さら、同じ内容の紙切れ1枚を増やすのかという疑問を持っていました。それより、もう今は行動の時期に差しかかっているはずだからです。
市の担当者を通じて、紙切れは必要ない、という意思は県にしっかりと伝わっておりました。担当者を通じて県からなんとかお願いできないかという接触がありましたので、これは間違いありません。実際に、7月31日に開催されました滋賀県消防操法訓練大会の会場で、県の防災危機管理局長が、ようやくつかまえたということで「何で話に乗ってくれないのか」と聞いてきましたの。「何で今さらということです。それと彦根市長も参加しないなら意味がありません」と伝えたので、8月19日に期限に遅れて突然ということでもなく、急に湖南市が不参加を表明したわけでもなく、ましてや23日に県の秘書課宛てにメールで伝えてあったのですから、防災危機管理局から意思疎通が図れなかったのであればまだしも、24日に関西電力本社で知事が「突然だ」「びっくりした」と当惑してみせるようなパフォーマンスをされるということは、県民をだます行為でミスリードすることだと思うわけです。
また、保留なのは長浜市、湖南市、高島市だけなのでお願いしたいといわれていましたが、8月9日の自治創造会議の際には、当日、彦根市長が不参加であることがわかりました。その理由を聞きましたが、彦根市長は理解していたはずだという知事の発言も事実と違う言い逃れでアンフェアなやり方で、私は自治創造会議の最初の発言で、これからは自然再生エネルギーの地産地消に貢献する法改正や電力会社の責任の明確化などの必要性を述べておりましたが、県のつくった原案では、それをまったく無視して案をつくり、最終確認もおこなわないまま、おそらく造幣局での記念硬貨の打ち初めに行かれるついで関西電力に行く日程を調整されたのでしょう。ですから副社長さんが対応されたのかと、物事はついででいいんでしょうか。
私は、自治創造会議の時点ですでに富岡町に入る予定をしておりましたから、いまさら紙切れを増やしてどうするのか、自治創造会議においても、紙切れを増やしても仕方ないので、もし知事が国会の前で座り込もうと提案されれば一緒に行きますよ、もう今は行動をするときじゃなんですか、とまで言ったのですが。あくまで知事は紙切れの作成に一生懸命であったと思います。
富岡町に行ってひどい状況を目の当たりにしてきましたので、これは権限を持った国会議員にしっかりとお伝えしなければならないという思いからファックスを送らせていただきました。反応もありましたので、今後ともこのような取り組みを地道に続けるべきと思っています。

記者

23日の知事会見で、24日に関電に行きます。ということで即日にネットで彦根市長が翻意されたら考えを改めるとありましたが、それは連名であれば紙切れ一枚でも重みがあるとお考えなのですか。

市長

そのとおりです。それは県に伝わっていたと思います。しかし県は22日にメールで送ってきて、翌朝11時から会見するからみたいなそれだけでしたので、メールを送ったという確認の電話を無く、調整がしっかりできていたはずだ、と主張されています。今回の一連のことは県のミスリードだと思います。

記者

湖南市の市民の方からなんで湖南市は入らないのか、という問い合わせはありませんか。

市長

電話で秘書担当に1件ありました。湖南市民かどうかは不明です。説明をすれば理解していただきました。

記者

23日に湖南市がホームページにアップしたときには、県にアップしたと電話か何かで連絡されたんですか。

市長

電話でそれまでにやり取りしていて、こちらの意思が通じませんでしたので知事宛にメールし、その後にホームページにアップしました。

記者

先日の県の記者会見で湖南市について聞いたところ、湖南市は要望の内容の修正がされなかったので参加されなかったが、修正の内容については受けていない、という話だったのですが。

市長

言った言わないの話ですね。思い込みとか、だろうとか、はずだ、ということを県からいっぱい聞きました。言った言わないの話よりも、実際に原子力災害、原子力公害の中で苦しんでおられる方がたくさんいて、そこでは自治も民主主義をなく、何もできないまま苦しんでおられるのをどうやって助け出すのか、それと今後、同じような状況を作り出さないためにはどうしたらいいのか、ということの輪を広げていかなければ意味が無いと思っており、今朝は全国の国会議員にファックスを送付しました。

記者

先ほど反応もある、ということでしたが。

市長

何人かから直接の電話やファックスをいただきました。中には原子力災害特別措置法ではなく災害対策基本法のこのなんじゃないのか、とか原子炉建屋が見えたと書いているがこんなのは嘘ではないのか、という電話が匿名であり、まさに現場を見ることなく思い込みされている方がおられました。原子炉から1キロメートルのところに行けば絶対に見えます。原子力災害特別措置法の第15条第3項が災害対策基本法の読み替えをしているという法的な関係を知らない人もいるというとこが残念です。

記者

世界少年野球大会に出場した古谷君ですが、表敬訪問の計画などありますか。

教育部長

特に計画はありません。

司会

よろしいでしょうか。他に質問はありますか。その他、資料提供として市の行事予定表と広報こなんを添付させていただいております。次回の定例記者会見については10月3日(月曜日)午後14時からこの会場でさせていただきます。

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