平成24年8月1日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

資料提供

(1)~自然エネルギーは地域のもの~ 研修会について

(2)野洲・湖南・竜王総合調整協議会 総会および研修会について

(3)第8回湖南市夏まつりについて

(4)市の行事予定(8月1日~8月30日)

(5)広報こなん8月号

発表内容

司会

 これから平成24年8月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 先月は副市長の退任や教育長の就任、幹部職員の異動とお騒がせをいたしました。今月からは正常運転でまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて、現在、私たちには解決すべき様々な課題がありますが、とりわけ身近な問題として、いじめ、自殺、虐待、ひきこもりといった命や人権に関わる問題への対応が急務となっております。これらの問題の解決に向けては、経済的支援や制度的な対応だけでなく、地域での支え合いが大切であると考えております。このため、湖南市ではこれまでに、障がいを早期発見早期対応するための「発達支援システム」をつくり、地域で学校を包み込む「学校支援地域本部」を市内全域に立ち上げ、高齢になっても安心できる相談先である「地域包括支援センター」を充実させ、地域の「まちづくり協議会」を設置して活動してもらうといったように、支え合いのシステムづくりを進めてまいりました。

これからは、これらの取り組みを通して、道路や橋梁、鉄道、上下水道などといったハード面のインフラのみならず、いわば目には見えない“心のインフラ”を構築することができないかと考えているところです。折しも現在、ロンドンオリンピックでは熱戦が繰り広げられておりますが、“心のインフラ”づくりにおいては、このようなスポーツをはじめ、音楽や芸術、演劇やお笑いなどといったエンタテイメントの果たす役割も大きいと思います。

そこで現在、“心のインフラ”づくりを進めるためのパートナーとしてエンタテイメント企業である“吉本興業株式会社・よしもとライフスタイルラボ”と包括的連携協定の締結に向けて、協議を進めております。同社は、行動憲章の中で「誰もが、いつでも笑顔や笑い声をもてる社会」の実現を目指すとされており、このような考え方は、まさに、私たちのまちづくりの理念とも一致するものであると感じております。協定が実現いたしました暁には、“よしもと”の持つコンテンツ力やブランド力を活かしたエンタテイメントの力で、“心のインフラ”づくりを進めてゆけることと期待しているところであります。

また、昨年に引き続きまして、第2回湖南市いじめをなくそうサミットを8月22日に開催する予定としております。市内の子どもたちがいじめについて議論を交わし、レポートにまとめて学校に持ち帰って議論をするという取り組みです。この件については、本日は教育長が出席しておりませんので、開催日の近くになりましたら資料提供をさせていただくことになります。

さらに、かねてパブリックコメントを募集しておりました湖南市地域自然エネルギー基本条例案につきましては、先月27日に意見提出を締め切らせていただきましたが、提出されたご意見はございませんでした。おそらく、昨年3月11日以前であれば数多くの意見が寄せられたことと思いますが、これだけ大きく報道をいただき、たくさんのかたに関心を寄せていただいたにもかかわらず、ご意見がなかったということは、おおむね現在の社会情勢や常識と相違していなかったのではないかということで、3・11を境にわが国の国民の意識が大きく変わったのではないかという印象を受けました。今後は手続きを踏みまして、いわゆる公共施設の屋根貸し条例とあわせまして、市議会9月定例会に提案させていただこうと考えております。こうした条例が全国すべての基礎自治体で作られれば、地域でつくられる独自資源である自然エネルギーは地域の経済循環に活用してもらえるようになるのではないかと期待しております。

(1)~自然エネルギーは地域のもの~研修会について

そこで、最初に自然エネルギーの活用に関する研修会の開催を行います。こうした取り組みについては、連続した研修会を重ねることで市民の理解を深めていくことが大切なため、9月1日と10月21日にそれぞれ講座を開きます。今回は太陽光だけではなく、風力と小水力についてのお話をしていただくこととなります。

(2)野洲・湖南・竜王総合調整協議会総会及び研修会について

次に、8月7日に野洲市、湖南市および竜王町で構成する野洲・湖南・竜王総合調整協議会の総会を予定しておりますが、総会終了後に研修会を開きます。今回は東日本大震災で後方支援活動を展開された岩手県遠野市の本田 敏秋市長をお招きし、被災地としてクローズアップされてきた沿岸自治体を粘り強く支えてきた後方支援自治体としての活動を研修することとしております。

(3)第8回湖南市夏祭りについて

最後に、8月4日に野洲川親水公園で第8回湖南市夏まつりを予定しております。テーマは「星と光の饗宴」~未来へ向けて~ということで、さまざまな企画が準備されております。

司会

 それでは、詳細について担当から説明します。

地域エネルギー課管理監

 ~自然エネルギーは地域のもの~ 研修会について

企画調整課長

 野洲・湖南・竜王総合調整協議会 総会および研修会について

商工観光労政課主幹

 第8回湖南市夏まつりについて

司会

 何かご質問はありますか。

記者

 吉本は具体的にどのような話ですか。

市長

 現在、包括連携協定の締結に向けて協議中であり、市のさまざまな政策に吉本のコンテンツを活用できないか、といことを期待しています。おそらく吉本側もまちづくりという分野に取り組むということで新しい取り組みになると思います。現時点では内部協議を進めている段階でまとまり次第、発表します。

記者

 吉本は、自治体との協定というのは初めてですか。

企画調整課長

 今まででこのような取り組みは無いと聞いております。

市長

 今年度に入ってから東京に行ったさいに何度か話をしましたし、またこちらに来られて話しをする機会があり、お互いにそういった取り組みが必要ではないかということで話を進めてきました。

記者

 市の政策に吉本の笑いを入れるのですか。

市長

 笑いというのは健康に良くまた人間関係を良くするもので、地域の文化を掘り起こしたり、地域の人と人の絆やつながりをこういったものをもう一度、組み立て直すということにおいては効果があると思っています。おそらく吉本においても営業という側面ではなく地域のまちづくりにコミットしていきたいという期待があるのかと思います。その中でお互いのメリットとなる部分を探していきたいと思っています。ですから、いじめ、虐待という社会の中で余裕が無くなってきている、ストレスが大きくなってきている、そういったところの笑いをコンセプトにしながら、笑いだけでなくさまざまなコンテンツを持っておられるので地域で取り組むいろいろなことに吉本に参加いただきお互いにメリットになるような関係性を築いていけばいいかなと考えています。

記者

 イメージがわかないのですが具体的にどうなんですか。芸人さんが来るのですか。

市長

 そういう場合もあるでしょう。

記者

 それが一般的なイメージだと思うのですが、それ以外に何かありますか。

市長

 このよしもとライフスタイルラボが今までからの研究業績を積み上げてきていますので、例えば、幸福度を上げるというような取り組みをしたいと聞いております。地域において笑いだけではなく地域全体が幸せになるようなお手伝いができるような提案をしたいと聞いておりますが、細かな点については、まずは包括連携協定を結んだ後に個別の施策について協議していきたいと考えています。

記者

 具体的に市長はどのようなイメージをされているのですか。

市長

 例えばいじめ防止とか。

記者

 で、どういうものをイメージされているのですか。

市長

 まずは話を聞いていただくことが大事で、その中でまじめな話だけれども、理解して訴えかけることも大事と思います。そういった場合において吉本が中に入っていただけることもあろうかと思います。さまざまな吉本の関連企業との連携も可能かと思っておりますし、それはいじめだけではなく地域の町興しとかまちづくりに関連していくものと思います。

記者

 つまり芸人さんが来る場合もあるし、スタッフである場合もあるということですか。智恵をお借りするということですか。どういうものがイメージされますか。

市長

 動物保護管理センターが市内にありますので、犬や猫も幸せに暮らせるようなまちづくりで市民の幸福度を上げていくことができないか、ということを伺っております。

記者

 それ、吉本を借りる必要があるのですか。

市長

 吉本のよしもとライフスタイルラボがそういったこともこれからは必要と言っています。

記者

 住みます芸人の県エリアのもっと細かな湖南版のようなことは考えられるのですか。

市長

 それも視野には入っています。先月の記者会見で地域おこし協力隊の話をしましたが、それにも関与していただきたいと考えています。

記者

 こちらに住んでもらうのですか。

企画調整課長

 会社組織に入っている人でもそのままで地域協力隊として活躍していただくことは可能です。

市長

 包括協定を結んでから個別の協議をしたいと考えています。

記者

 いつごろを目処に。

企画調整課長

 できましたら8月末を目処に考えています。

記者

 パブリックコメントが何も無かったということですが。

市長

 市民のみなさんの思っておられる条例案であったと思います。

記者

 屋根を貸す条例は、東近江市のような踏み込んだマニュアルのような条例をつくる予定ですか。

地域エネルギー課管理監

 9月議会に基本条例と一緒に公共施設の屋根の関係も上程したいと考えています。

司会

 よろしいでしょうか。他に質問はありますか。特になければこれで終了します。次回の定例記者会見については、8月30日(木曜日)午後2時からこの会場でさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

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