平成25年6月3日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)平成25年6月湖南市議会定例会提出案件について

(2)市の行事予定(6月3日~7月1日)

発表内容

司会

 これから平成25年6月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 1日から横浜で始まっているアフリカ開発会議で、安倍内閣は適切な外交を展開していると感じます。外交関係では、かなり落ち着いているように見えており、一時期の一触即発という切迫感は少し薄らいだように思えます。しかし、一方でこの国の抱える課題は山積しており、国政においては参議院議員の通常選挙で浮足立つことなく、与野党ともしっかりとした政治をしていただくことを望みます。

さて、本日の会見事項は、7日の招集告示をいたしました湖南市議会6月定例会に提する案件についてです。
今議会には、お手元の資料にありますように、6件の提案をしてまいります。元来、6月定例会は予算議会である3月定例会と決算議会である9月定例会に挟まれ、予算編成と並行する12月定例会とも異なり、大きな案件をあまり抱えない議会ですので、熟議をしていただくだけの余裕がある議会でもあります。

提出いたします案件は、条例改正、一般会計補正予算、住居表示に伴う字の区域・名称変更、人権擁護委員の推薦、市道変更、そして、滋賀県が設置しようとしている流域下水道協議会規約についての6件です。

水道事業給水条例の一部改正条例につきましては、平成16年10月の合併による湖南市の誕生後、大きく見直しをしてこなかった水道事業の料金について見直しを行うものです。給水人口や水需要の伸びも鈍化する一方、今後は老朽管路の改築更新や災害対策への備えなども必要とされてまいります。さらには、リーマンショック以降、給水収益が急激に悪化したものの、93パーセントを県企業庁からの原水に依存していることから、原価の硬直性が強く、さまざまな改革の経営努力をしましたが、引き続き赤字決算となっていることから、安定した事業継続を進めるために、湖南市水道運営委員会に料金改定を諮問したものです。昨年、平均改定率9パーセントで答申をいただきましたが、改めて内容を精査し、8パーセントの平均改定率にすることで今年の水道運営委員会に承認をいただきましたので、提案するものです。内容としては、平均改定率8パーセントのほか、小口利用者の区分を細かくすることで負担を軽くするとともに、大口利用者に対する割引を導入しています。
次に、一般会計補正予算第3号ですが、歳入歳出総額にそれぞれ2,500万円余を追加するもので、主なものとして、湖南市のアール・ブリュットなどの地域芸術文化を広く伝えるための「文化芸術創造発信イニシアチブ事業」が1,000万円、先天性風しん症候群予防のためのワクチン接種助成費が360万円余、地域活性化を目指して湖南市商工会が9月に実施を予定している揚げ物イベントである「あげあげサミット」への補助金が300万円、災害時の一次避難所である学校に生活用水の確保を目的とした防災井戸を設置するための経費として148万円余、災害を想定して外国籍市民とともに防災キャンプを行う「子どもを育む事業」として44万円余をはじめ道徳教育やインクルーシブ教育などの教育振興費、岩根地先の開発に関する経費などを計上しております。

そのほか、菩提寺地域において住居表示を施行するに際して、字の区域と名称を変更する議案、人権擁護委員候補者の推薦について再任で意見を求める議案、市道路線の変更が1か所、さらには、昨年度さんざんと揉めました滋賀県下水道公社の廃止を受けた琵琶湖流域下水道協議会規約を定めることについて、滋賀県や他の市町と協議することについての議決を求める案件です。

執行部から7日に提案する案件はこれだけですが、現在職員組合と交渉中の給与減額について妥結すれば追加提案する予定としておりますし、その場合には、3役の特別職給与についてもあわせて減額提案をすることとしております。ただし、同じ特別職ですが、議員報酬については、減額するかどうかも含めて議会で検討いただくようにお願いしております。ただし、現在のところ、5月臨時会に提案いたしました議員報酬を引き上げる条例議案について、継続審議中ですので、その行方を注視しているところです。特別職報酬等審議会は「有能で意欲のある若年層が積極的な政治参加を果たすため」に報酬の引き上げ答申をしていただき、改正条例を議会に提案したものですが、「老後の名誉職ととらえ、年金程度に報酬をもらえれば良いと考える傾向もあり、若手が参入する道を閉ざしている」という新聞記事が出ておりまして、先日も議員のなり手がなくなってきているということや議員報酬が低額だという全国紙の記事もありましたことから、議会として自らの身分に関して、半年後に市議会議員選挙を控え、どのような判断を行い、どのように市民に対する説明責任を果たされるのかについて注目しているところです。

なお、本日、14時から湖南市子ども・子育て未来会議の第1回会合を開催いたします。これは子ども・子育て3法に基づいて、全国の自治体に設置が求められたもので、本市はすでに市議会3月定例会で会議の設置条例を制定し、県内で最初に会議の設置を行うものと聞いております。現在、厚生労働省などとともに、プレ・ニーズ調査を終え、今後本格的なニーズ調査や、現行の次世代育成支援行動計画の内容をどの程度読み込むのかなど、理念にさかのぼった議論をしていただくこととなります。

司会

 資料について説明します。

総務部次長

 平成25年6月湖南市議会定例会提出案件について説明

司会

 何か質問はありますか。

記者

 議会の報酬の件ですが、この前の臨時議会で継続審議となり、議員でもいろいろと言われる方がいるのですが、状況を見る限り、廃案も視野にいれられてると聞いているのですが、執行部として出したものをみすみす潰されるというのはどういうものなのでしょうか。

市長

 経過としては、本会議において各議員から議員報酬についての厳しい質疑質問が相次いでおりましたので、執行部としては財政厳しい中ではありますが都市自治体としての議員報酬としてどういったものがふさわしいか、ということについて現状に即して報酬審議会に諮問をさせていただき、その答申を受けて5月の臨時議会に提案しました。議員で28万円は県内でも米原市に次ぐ低さで合併して市域が拡大したり、また、町から市になって福祉事務所が設置されたり、更には権限移譲があったりと議員の所掌する範囲と責任が極めて拡大しているということから35万円に引き上げるということで提案させていただきました。この35万円というのは甲賀市議会、8月から復活される野洲市議会と同額で、平成16年10月に同時に合併した市としては、少しこの改訂が遅かったと思っております。そして議会からそういった声があった中において、特別委員会で議会の定数や報酬を考える委員会が3月までありまして、その特別委員会の正副委員長から報酬審議会を開いてもらえないかという打診を受けましたので、それを了承して報酬審議会に諮問したわけで、その諮問行為を行おうとしたところで議会側から「やめてくれ」ということで声が上がった部分もございます。それは言ってみれば議会全体ではなく、議会の中でもご意見が多々あるということでもございますし、また、提案をしてそれが継続審議となった後、5月9日以降、議会においては市民の中に入って議会報告会を市内で4箇所を開催しておりますが、私は直接、行っておりませんが、報告を受けているところによりますと、その中でも、ほとんどすべての市民の意見が「議員の報酬が低すぎる」ということであったと報告を受けています。ですから、これは議員の身分の問題でありますので議員自身がどのように捉えるのか、それがお手盛りになって、言ってみれば内部だけで処理をされるということがあってはならないことだと考えております。しっかりと市民の意見を聞いて、市民の意見をつかんだうえでそれぞれが市民に説明責任を果せる形で議決をしていただければならないと考えています。ですからそういった意味で執行部が出したものについて議会が賛否を示すのは当然のことでありますが、この議員報酬だけではなくて他の議案においても否決をされた議案もありますので、しっかりと議会において修正が働くような形での議論を期待したいと考えています。

記者

 もし、否決された場合、それはそれでしょうがない、ということですか。

市長

 今の条例は7月1日から報酬改定をするという条例案ですから、単純な否決ということを想定されているかどうか私は承知はしていませんが、今回、この報酬審議会から出された提案がそのまま否決されるということになりますと、その後、議会としてどういった論理構成で自らの報酬について理論付けていくのか、市民に対して説明が付くような形で十分に議論をしなければならないという状況になろうかと思いますので、このままもし否決ということになれば今後、議員報酬について報酬審議会を開くということはありえない、ということになろうかと思います。この市議会には議会基本条例がありまして、議員の報酬や定数は、議員の発議するということになっており、第3項に市長が提案する場合はということで報酬審議会の規定があるわけで、今回は議会から報酬審議会を開いてもらえないかと打診がありましたのでそれを代行して進めてきたところです。

記者

 6月議会で承認されなければ自然消滅ですか。

市長

 そうですね。その条例案については施行の可能性が無いということですよね。

記者

 各社が新聞に書いたんですがこのまま消えちゃうんですね。

市長

 いや、それは民主主義ですから、当然、否決ということはありますよね。ただ、自然消滅というような無様な格好だけは避ける必要があるのではないかと考えます。

記者

 それは否決するなら否決しろ、ということですか。

市長

 いや、そういうことではなくて、しっかりと議論をしていただきたい、ということです。他の議会でも定員割れなども出ているところもあるようですので、責任と役割に応じた報酬にして議会に参画しようとする方々に対してしっかりと保障することが必要であると考えます。

記者

 水道事業の値上げの件ですが、水準は県内でどうなんですか。

上下水道部長

 この改定を行うと、県内で4番目となります。

市長

 先ほども申しましたが93パーセントは県から水を買い上げていますので変えようがない、ですから企業庁に対しては、受水費用の軽減ということを毎年求めていますが、過去に一度1パーセント下げたことはありましたが、それについては県も応じていただけないということがあります。

記者

 一番高い市は、依存率が高いんですか。

上下水道部長

 一番高いのは大津市で、60パーセントは自己水でまかなっておられます。施設の更新も多数あり、お金がかかり高い、後は東近江とか、甲賀市についで次に湖南市ということになります。これらは地形的な問題もあり、施設にお金がかかり、また県から水を買っていますのでそういう意味で割高になります。

記者

 甲賀市なんかは水源たくさんありそうですけどね。

上下水道部長

 いや、少ないと思います。土山、信楽はありますが。

記者

 どうなんでしょうか。この時期にあえて自己水源を。ということはないのでしょうか。

上下水道部長

 湖南市の場合は水質があまり良くなく処理にお金がかかります。また、多量の水を確保しようと思いますと水源を掘り当てる必要があり、それにもお金がかかります。過去に試みたこともありましたが、なかなかうまくいかないのが現状です。

司会者

 他に何かありますか。

市長

 明日、議会活性化特別委員会が午後から開かれる予定となっています。実はこれまでずっと議案に対する審議をしていただいていないというのが極めて不満の強いところでございまして、議案が出されてきた経過ばかりを議論して、提出した議案そのものには何ら議論もされていないというようなことでありますので、議会においてしっかりと議論していただきたいと考えております。なぜこの議案が出てきたのかとういうことではなく、議案の中身を議論していただきたいのですが、私自身も委員会に出席したのですが、何一つ聞かれないというような状況でありまして、議員の身分を議員が議論されるところの限界ということを非常に難しいものがあるのかなという感覚を持っております。明日の議会活性化特別委員会において、付託された案件については最終的な議論がされるという情報を得ています。

記者

 明日が最終議論。

市長

 7日からの開会中に議論されるのかどうかともかくとして、委員長が報告しなければならないことだと思いますので、明日の委員会で5日にもう一度ということがなければ、明日が最終になると思います。

記者

 そこで消えちゃうかもしれないということですね。

市長

 市民に見えないところで。委員会の議論については、私たちは入っていませんので、先ほど執行部として提案してどうなのか、ということをおっしゃいましたが議員のみなさんがどういった議論をされているのかは全く教えていただいておりません。

司会者

 他に何かありますか。なければこれで終了します。次の定例記者会見については、7月1日(月曜日)午前11時からこの会場でさせていただきます。

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