平成18年11月2日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を政策秘書課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

1.湖南市職員の交通事故防止等に関する措置要綱の制定、施行

 湖南市職員の交通事故等の防止に対する自覚の喚起と、交通事故等が発生した場合の取り扱いおよび公正な処分に関し、必要な事項を定めた。

施行日

平成18年11月1日

対象等

交通事故、法令違反
一般職員および臨時または非常勤職員対象

2.平成19年度予算編成方針および平成19年度予算の新規・拡充・縮小廃止事業等への市民からの意見募集について

募集期間

平成18年11月17日(金曜日)まで

  • 新規…12件
  • 拡充…8件
  • 縮小…2件
  • 廃止…6件

3.湖南三山秋の一斉同時公開

日時

平成18年11月19日(日曜日)~28日(火曜日) 午前9時~午後4時

4.平成18年度市政功労者表彰式

日時

平成18年11月5日(日曜日) 午後1時~

場所

甲西文化ホール

  •  自治功労表彰 20人
  •  まちづくり功労表彰 1人

資料

発表内容

市長

 本日の話題提供は4件です。

 まず最初に、湖南市職員の交通事故防止等に関する措置要綱を制定し、昨日から施行していることについてでございます。

 この措置要綱は、湖南市役所の職員に交通事故などの防止に対する自覚を喚起するとともに、交通事故などが発生した場合の取り扱いとその公正な処分に関して定めることにより、市役所職員が率先して法令を遵守する姿勢を示させていただいたものです。

 交通事故や法令違反に際して、これまでは人事院の処分基準に準拠してきたため、あいまいであった部分を改めて明確にし、交通事故などの際に法令違反、職務怠慢、信用失墜などの程度に応じて処分基準を厳正にするものです。現在、報道され市民の関心の高い点につきましては、酒酔い運転は免職、無免許運転につきましては、酒気帯びの有無に関わらず免職か停職、酒気帯びの人身事故も免職か停職としております。また、法令違反の教唆、いわゆるそそのかしでありますとか、法令違反を知りながら同乗していた職員についても同じ処分を行います。さらに、所属長への報告義務を怠った場合は、総合的に勘案して処分を決定する際に当然加重的に判断されるものとなります。

 法令の遵守を市民に求める立場の行政職員に対する基準は、市民の範となり、自らを律する厳しさが必要になってくると考えます。

 次に、平成19年度予算編成方針など、来年度予算編成に関する一連の取り組みを始めました。平成19年度予算につきましては、国の財政状況を背景に、引き続き厳しい編成作業となるものと考えております。そこで、平成18年度予算を編成する際に導入した部局枠予算編成方式をさらに洗練したものとし、対象となる部局枠を拡大いたしました。そのため、8月9日に議決された『湖南市総合計画』の政策目的を達成することに貢献するべく、各部局が腕によりをかけて見直しや工夫をしてくれるものと期待しております。

 昨年度に引き続き、市民参画としての新規重点、継続拡充、縮減廃止の各事業案についてパブリックコメントを求めるとともに、特に今年度は「市議会議員の皆さん」からも予算事業の提案をいただくことを進めております。実際には、担当職員が気のつきにくい市民生活に直結したような身近な問題は、議員の皆さんのほうが知っている場合も多く、有意義な提案がいただけるものと期待しております。今年度は「市民まちづくり活動補助金」も創設してNPO等を通じた公共サービスの提供にも取りかかりましたので、これで市民、市民団体、議員など、行政だけでなく市内のあらゆるかたがたが今の厳しい予算状況に関心を寄せていただき、自分のことだけを主張するのでなく、他人にさりげなく配慮ができ、全体が見渡せる予算編成ができれば、「市民総ぐるみでの身の丈にあった予算編成」に取り組めるのではないかと考えております。

 三点目といたしましては、湖南三山秋の一斉同時公開であります。昨年から始めました湖南三山の取り組みは、合併による具体的な短期的効果として全国的にも注目されておりますが、今年も今月19日から28日まで実施させていただき、市内外からの大勢の訪問者をおもてなしさせていただきたいと考えております。

 湖南三山は、行政が主導するのではなく、地域が主体となっておもてなしをしていただいておりますので、昨年は行き届かないところもあったと思いますが、終了後に反省会を行いまして、三山とそれぞれの地域がさらに連携して取り組んでいくことになったものです。常楽寺と善水寺では掛軸の特別公開、長寿寺では住職の法話が用意されたり、臨時バスの運行も昨年よりスムーズになったと聞いております。

 市内には、湖南三山以外にも、10月9日の湖南市防災の日のもととなった妙感寺崩れの現地にあります妙感寺は、南北朝の南朝方公卿であった万里小路藤房卿が創始されたものですし、また、天然記念物のうつくし松など、埋もれた歴史自然の観光資源には事欠かないことを強調しておきます。

 最後に、市政功労者表彰式ですが、今年度は11月5日午後1時から、甲西文化ホールで開催いたします。今年は自治功労表彰が20人とまちづくり功労表彰が1人の21人が対象となります。ちょうど湖南市文化祭の最中に表彰式を開催させていただきますので、またよろしくお願いします。

 話題提供としては、以上でございます。

総務課長

 職員の交通事故防止等に関する措置要綱に対する補足説明でございますが、先ほど市長が述べたとおりでございます。内容につきましては、やはり昨今の状況等を受けまして、公務員のあるべき姿とはどういうものであるかということで、報告義務につきましては義務化をしておりますし、飲酒運転については、厳罰に処することにしています。

財務課長

 それでは、財務課のほうから予算編成につきまして説明をさせていただきます。国の動向などにつきましては、皆さんもご存じだと思いますので省かせていただいて、本市につきましては、平成18年度の交付税の減少幅が県下で一番大きなまちとなっております。約3億8千万円の減少を受けており、大変厳しい状況になっております。

 そうしたなかで、本年につきましても、昨年と同様、部局枠予算編成を実施し、さらに洗練したものということで、部局枠の予算に入れる科目を増やし、金額についても倍程度増やしています。それから、平成17年度決算の結果も勘案して部局枠予算を設定しました。そういったことで、部局に裁量権限等を与え、身の丈に合った予算編成に留意すると共に、経費節減に努力していきたいと思います。

 それから、政策の方向は、本年8月に策定されました「湖南市総合計画」に掲げる6つの政策に基づき、その実現に向けて進めることとしております。

 次に、予算編成基本方針につきましては、まず一つめは「部局枠予算」です。先ほど申し上げましたとおり、資料にもありますように、1.予算効果の最大化、2.施策と財源確保の一体化、3.運営単位の拡大による行政機能向上、4.政策の総合による職員能力向上、という効果を期待しています。この部局枠予算は、「経常経費枠予算」と「臨時経費枠予算」とで構成されております。先ほど申し上げましたように、経常経費枠予算につきましては、昨年度は30億円あまりでしたが、今年度は60億円を超える予算を部局枠として設定しております。湖南市の平成18年度一般会計当初予算は173億4千万円ですが、19年度についても同額程度を予定しております。臨時経費枠予算につきましては、投資的経費ということで、それぞれの部局でまず優先順位を付けてもらいまして、そのあとで予算の調整・検討を行います。

 2つめの「市民の参画」につきましては、こちらも昨年度から導入しておりますが、それぞれの部局ごとに案を出して、市民の皆様がたから意見をいただこうというものです。すでに11月1日からホームページへの掲載や、公民館等での閲覧を始めています。

 3つめの「市議会議員による予算提案制度」につきましては、すでに情報提供させていただいておりますが、今年度からの導入になります。議員一人あたり20万円を限度として提案をいただきます。

 以上、簡単ではございますけれども、19年度予算編成方針についての説明を終わらせていただきます。

商工観光課課長補佐

 商工観光課のほうからは、湖南三山の一斉同時公開について説明させていただきたいと思います。市長のほうからも説明がありましたように、皆さんもすでにご存じいただいているとは思いますけれども、滋賀県内には国宝建築物が22件あるわけですが、そのうち4件がこの湖南市内の湖南三山と言われております常楽寺に本堂と三重塔、長寿寺に本堂、善水寺に本堂があります。こういった天台古刹3か寺の国宝・重要文化財等が11月19日~28日の10日間、一斉に同時公開されます。来訪客のピークとしては23日の祝日を見込んでおります。昨年も23日が一番人出が多かったように聞いております。紅葉の状況でございますけれども、現在の状況は木によっては色付き始めているものもあるようですけれども、例年の天候、去年の状況から見ますと、11月の下旬から12月のかかりぐらいが一番見ごろではないかと考えております。

 アクセスの関係では、昨年もJR甲西駅からの臨時バスを運行しておりましたけれども、昨年は6便でございましたが、今年につきましては、ほぼ60分間隔で一日9便の運行を予定しております。

 3か寺それぞれの特別公開の見どころでございますけれども、常楽寺では、国の重要美術品に指定されている「絹本著色釈迦如来(けんぽんちょしょくしゃかにょらい)および四天王像(してんのうぞう)」の掛軸が特別公開されます。長寿寺のほうでは、午前2回、午後2回ご住職による法話が予定されております。時間は、午前が10時と11時、午後が2時と3時とお聞きしておりますが、来訪客の状況によってはその時間は多少前後することもあるかと思います。善水寺のほうでは、「薬師如来三尊像(やくしにょらいさんぞんぞう)ならびに十二神将紙本彩色掛軸(じゅうにしんしょうしほんさいしょくかけじく)」が公開されます。

 お手元にカラー刷りのパンフレットをお配りさせていただいております。このなかに、石部駅、甲西駅を拠点としたハイキングマップを掲載しておりますが、特に石部駅コース、石部駅を発着点として常楽寺、長寿寺、東海道をハイキングでまわるコースです。JR西日本ではこういったハイキングコースを50コース選定していますが、平成17年度の利用者ランキングでこのコースが第6位にランクされていると報告を受けております。昨秋、湖南三山を展開したことによって、このハイキングコースの利用がかなり増えたものとJRからも聞いております。

 それから、前にポスターが掲示してありますが、大きいほうのポスターはJRの主要駅にお配りしているもので、小さめのほうはJRアーバンネットワークを走っております電車の車内づりのポスターということで、JRとタイアップして展開しております。

 以上でございます。

政策秘書課長

 市政功労者の表彰式を11月5日、午後1時から開催させていただきます。今年度から毎年、市政功労者の表彰を行っていきたいということで、今年度は21人のかたを表彰させていただきます。お手元に名簿を配付してありますので、見ていただければ分かると思います。まず、各区長様がたが8人。これは在職年数5年で表彰させていただくということです。次に、民生委員・児童委員さんから8人。こちらは在職年数が12年で表彰ということでございます。そして、消防団員さんが4人。こちらは在職年数が15年で表彰ということでございます。最後に、地域からのまちづくり功労表彰ということで、在職年数は平成2年から現在に至るまで16年間していただいているというこでございまして、お一方表彰をさせていただきます。なお、この日は文化祭の最中でございまして、1時~1時半の間に市政功労者表彰式をさせていただいて、そのあと甲西ジュニアバンドといいまして、近畿大会や全国大会にも出ている子どもたちの吹奏楽団でございますが、その演奏があります。できることなら、文化祭の取材を兼ねて来ていただけましたら、うれしく思います。

 以上でございます。

記者より質問

「湖南市職員の交通事故防止等に関する措置要綱」について

Q:(朝日)

 この措置要綱というのは、今まではなかったのですか。

A:(担当)

 今までは懲戒処分の指針というものがございまして、その中に交通違反・事故等についての処分という項目を設けておりました。それを今回、指針の中から抜き出して、新たに措置要綱を作成いたしました。

Q:(朝日)

 酒酔い運転は免職といった基準はどのように決めたのですか。

A:(担当)

 もともと先ほど言いました指針の中にもうたわれておりましたので、それを見直すという形で作成しました。それと、昨今の状況、各市町の状況等を勘案いたしまして、処分基準を作成いたしました。

Q:(朝日)

 酒酔い運転は即免職ということですか。

A:(担当)

 はい。

(市長)

 別表第1は交通事故があった場合の処分基準で、別表第2は交通事故を伴わない処分基準です。別表第2を見ていただくと、酒酔い運転は免職となっています。

Q:(京都)

 これまではどういう処分基準だったのですか。

A:(担当)

 今までは指針の中の飲酒運転の交通事故という項目があり、酒酔い運転ですと、死亡させた、または傷害を負わせたときには免職とされておりました。

Q:(朝日)

 今までは、酒酔い運転でも人を死なせたり、傷害を負わせたりしなかったら、免職にならなかったということですか。

A:(担当)

 そういうことではありません。

Q:(京都)

 ただの酒酔い運転の場合は、どういう処分だったのですか。

A:(担当)

 その指針の中では、そこまで定められておりませんでしたので、そのつどそのときの状況などを考えながら懲戒審査委員会で審査しておりました。

(助役)

 過去の例ですと、2回目で免職となった人があります。そのつど状況を分析して、懲戒審査委員会で定めるという手順でやっておりました。今回は、今、説明がありましたように、メニューを細かく定めて、そのつど迷わないようにしようということで、この要綱を作成しました。

「平成19年度予算編成方針」について

Q:(京都)

 議員の予算提案についてですが、もう何件かきているのですか。

A:(担当)

 個人でもグループでもできるのですが、今のところ、3会派、1議員のかたから9つの提案をいただいております。提案の内容が分からないと予算に乗せにくいですので、現在、わたしどものほうで内容を見させていただいております。

「湖南三山秋の一斉同時公開」について

Q:(びわ湖)

 バスの運行数が変わったということですが、ソフト面・ハード面で昨年より変えた点はありますか。特に、大型バスの対応は。

A:(担当)

 ハード面の整備というのは、なかなか解決できる問題ではないのですが、3か寺さんそれぞれで、駐車場の拡幅の部分はすでに対応いただいたということです。昨年、中京方面からの車での来訪者がかなり多かったということでございまして、名神竜王インターからの道路案内の看板設置を今、施工している状況です。それと、昨年は手探りの状況で、もうひとつ連携がうまくいってなかったという反省があったのですが、例えば、十二坊温泉ゆららが、昨年は期間中でありながら閉まっているときもあったわけですけれども、今年は期間中は無休で営業するということでございます。それから、民間のバス会社の企画ですが、臨時バス以外に石部駅発着で予約制の三山めぐりの一日ツアーバスを出すと聞いております。それと、地元ではありますが、ロータリークラブが23日に300人規模でファミリーウォーキングを企画しており、そういった形で地元からの盛り上がりも出てきていると聞いております。

Q:(びわ湖)

 駐車場にこだわりますが、土曜日、日曜日の来訪者はかなりのものだと思いますが、駐車場や道路の整備はどうなっていますか。

A:(担当)

 長寿寺につきましては、グラウンドがございますので、昨年も駐車場として利用されておりましたし、常楽寺のほうはお寺の山手側に駐車場を拡幅されております。大型バスの駐車場については、限界があるわけですけれども、お寺さんをはじめ、地元のかたで誘導なり、整備をしていただくと聞いております。

Q:(読売)

 昨年の入場者数はどれくらいですか。

A:(担当)

 期間中、三山併せて25,600人くらいだったと。

Q:(読売)

 料金は大人も子どもも500円ですか。

A:(担当)

 大人が500円で、お寺によって子ども料金は若干違うようです。

「促進協議会・正副管理者会議」について

Q:(毎日)

 31日の促進協議会の件ですが、栗東市が結局、大事な提案を出していなかったことが明らかになってきましたけれども、仮定の話にはなりますけれども、あの話が出ていればあの議決事項であれば5分で済んだのではないかと思います。そういう面で、窓口としての栗東市の判断を構成市の市長さんとして思われることがありましたらお聞かせください。それと、会議の後、構成市の市長さんが姿を現してくださらなかった経緯を、わたしども中に入っておりませんでしたので、ご存じのことがあれば教えていただきたいのですが。

A:回答(市長)

 まず、1点目ですけれども、JRが直前に出されたコメント、栗東市が主張しておられること、また県が主張しておられることがあると思いますが、やはり基準になっているのは法律判断の部分だろうと思っております。ですから、ものすごく初歩的なミスだったと思います。少なくとも、法的な対応をギリギリの段階でするわけでありますので、ファックスでやりとりをするなり、文書主義を徹底するべきではなかったかと思います。文書がなかった段階で初めて客観的な判断とは何かを議論をしなければならないと思いますが、客観的な判断をしようにも、お互いの主張が食い違っているわけですから、やはり文書主義を徹底しなかった点で、JR、栗東市、県、それぞれが法的なミスを犯していたのではないかと思います。確かに、繰り延べができることが前提であれば、5分で終わったということについては、そのとおりだと思います。払うのか、払わないのかということでありましたので、払わなくていいということであれば、そのまま解散ということで済んだかなと思います。
 2点目につきましては、気がついたら、ほとんどの市長がいなくて、どこに行ったのかなと思ったら、厨房のほうに行っておられたので、一人だけ正面から出ると、やはり集中しますので、皆さんのあとをついて行かざるをえなかったということで、いちばん後ろから会場を後にしたということです。

Q:(朝日)

 一番最初に出て行ったのは。

A:(市長)

 それは分からないです。

Q:(朝日)

 裏から出られたのですか。

A:(市長)

 厨房からです。

Q:(朝日)

 市長たちの中で、厨房から出ようかという話になったわけではないのですね。

A:(市長)

 分からないです。会議ではいちばん入り口に近いところに座っていましたので。

Q:(朝日)

 当然、記者が待っているということは皆さんご存じだったわけですよね。

A:(市長)

 そうですね。

Q:(朝日)

 市長としては、一人で出て行くのは難しかったとは思いますが、市長のスタンスとしては、そういう形になってしまったことについて、どう思われますか。

A:(市長)

 最終的な内容のコメントについては、知事さんが筆を執って調整をしておられましたので、やはりそういったところで違うことを言うということを警戒されたのではないかと思います。会議では、払う、払わないという法的な手順について、ギリギリの段階で話をしていましたので、行き違いということを警戒されたのかなと思います。

Q:(毎日)

 各市でも市議会の議決を経て、各市民の税金からそれなりの額のお金が出るわけですから、コメントができないならできないで、出てきたうえで「コメントは差し控えます」と言われるのが民主主義のルールかとわたしは思いますが。

A:(市長)

 あの状況では、一人で出て行くことは非常に厳しい。

Q:(毎日)

 市長お一人ではなく、全体として。

A:(市長)

 本音で話し合いをしなければならないギリギリの状態だったということはあると思います。ただ、その経過については、あとでコメントができるということで臨むのであれば、意思形成過程をその段階その段階でさらけ出してしまうというのは非常に難しい部分もあったのではないかと思います。

Q:(朝日)

 今後もそういった対応をとられるのですか。

A:(市長)

 示し合わせたわけではないですので、その点については誤解のないように。

Q:(朝日)

 民主主義に反するのではないかと。できないのであれば、「ちょっと今はコメントできない」と記者に言っていただければ、わたしたちも無理やり口を開けることはできませんので、そういうふうにしていただいたほうがいいのではないかとわたしは思います。

A:(市長)

 はい。そうか、関係市長の中で記者会見をするのは、あの会議のあとのトップバッターなんですね。

Q:(毎日)

 負担金を10月末に支払わなければならないというのがあって仕方のないことなのかもしれませんが、その話に終始して、凍結か、推進かという本質の議論がないような気がするのですが、本質の議論についてはどのように進めていかれるのですか。

A:(市長)

 まずは、湖南市としては、終始、一貫してルールを守るべきだということを主張させていただいてきたつもりではあります。それは前知事のときもそうですし、現知事でもそうです。要は、そのルールを守って冷静な議論をお願いしたいということだけを申し上げているつもりではあるのですが、わたし自身ぶれているつもりはないのですが、まわりというか時代がかなり揺れ動いて、落ち着けていない感じはあります。それぞれの首長はそれぞれの利益を代弁しながら交渉をしているわけでありますので、そのなかにおいて、守るべきことはきちんと守って議論を進めていかなければならないと思っています。先ほど、おっしゃいましたように凍結か、推進かという議論でありますが、これまでずっと推進していくという流れで議論が進んできたという経過のなかで、それをスタートしたあとで凍結というようなお話が出てきたわけであります。ですから、凍結ということは、本来であれば民間企業と契約を結ぶ前、事業がスタートする前であれば、有効な手段だと思いますが、今回は凍結ということを動いている事業を止めるために申し出されたので、非常に難しい法的な判断が含まれると思っております。ですから、凍結をするための法的な手だてというものをきちんとお示しをいただかなければならないということ。それから、それに伴うさまざまなリスクマネジメントの議論がまったくされていないということ。それから、県の南部地域全体の経済振興についてもどのようにしていくかということ。さらには、JR東海との関係とJR西日本との関係について、明確な姿勢を示せるのかどうかということ、これについては、これまでまったく説明を受けていない状況だと思います。ですから、正副管理者会議という冷静な立場で議論ができる場を設定したということと、JR東海が支払いを後払い方式に変更してもよいという柔軟な姿勢を示してきたことから、促進協議会を構成する県と栗東市と関係市だけではなくて、JR東海も当事者でありますので、そのなかで十分議論を重ねていく必要があるのではないかと思います。ですから、今のところ、問題点の洗い出しができていない状況だと思います。湖南市として、促進協議会ならびに県、栗東市、JR東海さんに言えることは、そういったところではないかと思います。

 少しお願いですが、「批判」とか「反発」とか「不満を述べた」とかの表現は、それぞれの価値判断ですから仕方ないのかもしれませんが、もう少し何とかならないものかと思っています。ニコニコしながらご質問にお答えしても、翌日の紙面に「強く反発した」とか「批判した」と書かれているのを見て、げっそりすることがたびたびです。真意を伝える難しさを最近つとに感じております。

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