平成19年5月10日定例記者会見
このページは、市長定例記者会見の内容を政策秘書課でまとめたものです。
市長会見事項 要旨
(1)湖南市防災マップの作成について
市民配布
平成19年6月中旬
内容詳細および地図は別紙
(2)湖南市洪水ハザードマップの作成について
市民配布
平成19年6月中旬
内容詳細および地図は別紙
(3)湖南市立幼稚園教育を考える懇話会について
日時
第1回懇話会 平成19年5月23日(水曜日)午後1時30分から
場所
市役所西庁舎2階教育委員会室
(4)管理職による市税および料金等の滞納整理実施について
期間
平成19年5月10日から5月25日
資料
- 湖南市防災マップ
- 湖南市洪水ハザードマップ
- 湖南市立幼稚園教育を考える懇話会設置要項
- 平成19年度幼稚園・保育園(公立・私立)園児数
- 市の行事および市長等の予定
- 広報こなん5月号
発表内容
司会
これから5月の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。
市長
本日の話題提供は4件です。
その前に一つ申し上げますと、目片信大津市長さんが今日から公務に復帰されたということで、とてもよかったと胸をなでおろしております。目片市長さんは、滋賀県市長会の会長でもあり、県庁所在市の市長でもありますので、これまで大変激務であったと思います。県政が混沌(こんとん)としているところですので、目片市長さんにはぜひともお体を大切にしていただき、大所高所からの判断を期待いたしますし、今後ともわたしたちをご指導いただきますようにお願いしたいと思います。
それでは最初の話題ですが、「湖南市防災マップの作成について」です。昨日彦根市で開かれた滋賀県自治創造会議でも湖南市の自主防災体制について発表させていただきましたが、そのなかでも触れました「防災マップ」について、地震、風水害、土砂災害等が発生したときに市民が適切な対応をとれるよう、避難収容施設や防災倉庫の位置や警戒区域などを記載して作成したものです。
琵琶湖西岸断層帯地震や東海・東南海地震が予想されますとともに、実際にも能登半島地震や三重県中部地震がありましたし、過去の記録にないくらいの激しい集中豪雨が全国で生じたり、また市内でも江戸時代には土砂災害により集落が埋まった経験を持っておりますので、防災・減災に対しては市民の皆さんとともに積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。
合併から2年半がたちましたが、湖南市としての「地域防災計画」も昨年11月にできあがりました。そのなかでは、「自助・共助・公助」の考え方を柱にすえておりまして、この防災マップにつきましては、市民の皆さんがまずは「自助」をしていただくための取りかかりになりますとともに、災害時要援護者、すなわち災害弱者とされるかたがたを地域でどのように支えて助けていくかという「共助」の議論の出発点にもなるものであると考えております。
マップは湖南市区長会を通じて全戸配布してまいる予定としておりますが、学区長会議への配布予定が5月15日ですので、解禁を16日とさせていただきたいと思います。
次に、「湖南市洪水ハザードマップの作成について」です。これも先ほどと同じように、水害に関する防災マップですが、滋賀県が作成した野洲川の浸水想定区域図をもとに、予想される浸水範囲や避難場所などを図示しております。野洲川は過去に何度も氾濫(はんらん)しておりますが、上流にダムができてからはそうしたことはなくなりました。しかし、いつどのような危険があるのかを知っているのと知らないのとでは大きく違ってきますし、地域の水防体制もきちんと確立していかなければなりませんので、昨年度に「湖南市水防計画」ができあがり、このたび洪水ハザードマップを作成して、全市民に配布してまいることとしております。
こちらも先ほどと同じように今月16日を解禁としていただきたいと思います。
3点目は、「湖南市立幼稚園教育を考える懇話会について」ですが、幼稚園・保育園など就学前教育をどうしていくのかについては、国レベルにおいても揺れ動いております。現在、市内には私立幼稚園が3園と市立幼稚園が3園あり、このうち市立幼稚園に関して、その円滑な運営や幼児教育の振興をどのように図っていけばよいかということについて、住民の皆さんや学識経験者などから意見を聴くための懇話会を設置してまいるということでございます。この点は、教育委員会から後ほど説明がございます。
4点目は、「管理職による市税および料金等の滞納整理実施について」です。税源移譲に伴いまして、平成19年度からは所得税から地方税に移譲される部分が多くなりますので、徴税対策の強化がどの自治体においても大きな課題となってまいりますが、その前に平成18年度分の市税や料金などについて滞納整理を実施することといたしました。
税の徴収については、納税していただいている市民の皆さんの中に不公平感の生じることのないようにしてまいらなければならないということで、今年度当初予算の中にもコンビニ収納システム導入に関する予算を盛り込んだり、さまざまな対策を採っておりますが、今回は特別対策ということで、本日から5月25日までの間に、課長級以上の管理職によります戸別訪問を行いまして、新規滞納者の抑制を行ってまいります。
司会
ただいま市長のほうから説明させていただきましたが、続けて担当から順番に詳しい説明をさせていただきたいと思います。まず始めに「湖南市防災マップ」の作成についてです。
安心安全課参事
防災マップはお手元にお配りさせていただきましたようにA4版の形で、ご家庭などでの保存版として表紙には連絡先や緊急災害伝言ダイヤルといった情報をまとめております。裏には非常持出品を例示しております。風水害を含めておりますが、特に震災害が突発的ですので、震災害を中心に想定震度と各ご家庭で対応いただく内容を情報として掲載しております。また市内の全区域の地図も掲載しており、主に避難収容施設・土砂災害警戒区域・緊急ヘリポートの例示をしております。併せて各防災関係の連絡先・電話番号を記載しております。配布につきましては、区配布また各公共施設・公民館などでの窓口配布また市内の企業への配布を考えております。当然転入されましたかたへも転入者の資料として配布してまいりたいと思います。消防団の役員会などでも配布し、消防団員に啓発を行ってまいりたいと考えております。以上です。
司会
続きまして、「湖南市洪水ハザードマップ」についてです。
産業建設部次長
一級河川野洲川を対象として、滋賀県が平成17年に作成・公表された「野洲川浸水想定区域図」を元に「湖南市洪水ハザードマップ」を作成しました。洪水ハザードマップとは大雨によって河川などが増水し、水が溢れた場合の浸水予想結果に基づいて予想される浸水範囲とその程度や各地域の避難箇所などを示した地図で、治水対策の推進とともに洪水による被害を最小限に止めることを目的に作成されています。配布予定につきましては、市内の全世帯およそ21,300戸、各企業・事業所などあるいは公共施設・公共機関などです。マップについては先ほどの防災マップと同様カラー刷りの表裏で、1枚の形式をとらせていただいております。A1のポスター形式での配布を予定しております。この内容につきましては、洪水の氾濫(はんらん)による被害想定区域あるいは避難所、その他の危険箇所、さきほどの防災マップにもありましたが、土石流の危険箇所などの例示をさせていただいております。避難時の心得などの情報を分かりやすく表現をさせていただき、市民の皆様にご理解いただきやすいような形に仕上げをさせていただいております。なおこの計画につきましては、湖南市ホームページでも掲載をしていきます。以上です。
司会
続きまして「湖南市立幼稚園教育を考える懇話会」についてです。
教育部長
「市立幼稚園教育を考える懇話会」ということで、立ち上げていきます。資料として設置要項と現在の幼稚園・保育園の園児数、ちょっとした配置図をつけさせていただきました。市立幼稚園につきましては3園、私立幼稚園につきましても3園ございます。この市立の幼稚園につきましては、地域が片寄っております。旧石部区域につきましては小学校区ごとに幼稚園を配置しておりますし、旧甲西区域につきましては菩提寺地域にのみ菩提寺幼稚園を設置しております。それ以外の地域におきましては私立の幼稚園が設置されておりまして、市民のかたがたに公立・私立の幼稚園の選択肢がないということもあります。そうしたことから、今後学識経験者に入っていただいて、今後の市立幼稚園のあり方について検討いただくというのが目的であります。懇話会の委員さんにつきましては、要項では6人以内ということで書いておりますが、5人で今月23日に第1回目が予定されております。学識経験者のかたが2人ということで、一人は滋賀県立大学の名誉教授、もうお一人は元滋賀女子短期大学の付属幼稚園の主任のかたが委員に入っていただいております。住民代表としては3人入っていただいておりまして、一人は市立幼稚園の経営ということで企業参画をお願いし、会社の経営者のかたに入っていただいております。そして子どもたちのことをよく知っていただいているPTAの連絡協議会の前会長さん、市内の私立幼稚園の元PTA会長に参画していただこうと思っております。男性が2人、女性が3人ということで進めていきたいと思っております。めどとしては11月までに4回開催し、提言いただき、市として考えていきたいと思っているところです。検討課題については先ほど言いましたような、幼稚園が片寄っているということで市民の皆様が選択の余地がないというようなことを踏まえて、また市立幼稚園と私立幼稚園の利用料の格差が大きいというようなことも踏まえて、そういうようなことを中心に懇話会のなかで意見を拝聴したいと思っております。以上です。
司会
4点目の管理職による市税および料金等の滞納整理実施についてお願いします。
市民生活部次長
この件につきまして、昨年の12月にも実施しましたが、前回と違う点が2点あります。まず1点目に、対象者が前回は平成18年度、平成17年度の2か年の未納者を対象としておりましたが、今回は18年度の現年度のみを対象としている点です。現年度の対象者を一人でも少なくし、平成19年度に持ち越さず新規滞納者を出さないようにローラー作戦で滞納整理をするものであります。もう1点は、前回は1班につき管理職2人と税務課職員1人の3人体制でありましたが、今回につきましては管理職2名だけの体制でありまして旧石部町・旧甲西町、湖南市において税務課職員を経験した管理職と経験していない管理職による班編制でありまして、徴収に万全を期していくものであります。どうぞよろしくお願いします。
司会
以上4件につきまして、ただいま説明をさせていただきました。今までのなかでご質問などがございましたら、お受けさせていただきます。
記者より質問
湖南市防災マップ、湖南市洪水ハザードマップの作成について
Q:(京都)
防災マップ、ハザードマップについて、こういうのを作られるのは初めてですか。
A:(安心安全課参事)
防災マップについては合併前、それぞれ旧石部町・旧甲西町で作っておりましたが、合併して、防災計画を11月に策定させていただきましたので、それを受けまして新しく湖南市の防災マップを作成したわけです。
A:(産業建設部次長)
ハザードマップにつきましては、今回湖南市として初めての取り組みでございます。旧町時代にもありませんでした。
湖南市立幼稚園教育を考える懇話会について
Q:(産経)
市立幼稚園についてですが、幼稚園を利用される対象児童というのは増加傾向にあるのですか。
A:(教育部長)
市立幼稚園については増加というよりは同じ水準を保っております。保育園のほうにはちょっと増加傾向があるようです。
記者より質問
湖南市防災マップ、湖南市洪水ハザードマップの作成について
Q:(読売)
マップは何部刷られたのですか。
A:(産業建設部次長)
ハザードマップは22,000部です。
A:(安心安全課参事)
防災マップは少し多くて予備を含めて25,000部です。
湖南市立幼稚園教育を考える懇話会について
Q:(京都)
幼稚園の懇話会ですが、問題点としては公立幼稚園が偏在しているということと、公立と私立の格差があるということですね。
A:(教育部長)
公立幼稚園と私立幼稚園が同じように設置されていたら市民のかたに選択肢があるけれども、その選択肢がないということ、設置の状況によりますが旧甲西町のほうには菩提寺幼稚園というところがあるんですが、この菩提寺幼稚園1か所だけであります。あとは私立の幼稚園ということで、旧甲西の場合は就学前の教育については私立幼稚園にお願いしようという意向がありましたので、そういう部分のなかでほかに公立が設置されていないという経緯があります。今回湖南市になって、石部地域においては公立の幼稚園が小学校区ごとにあるということで、同じ市内の子どもたちが就学前教育を受ける機会の公平さが必要であるということがございまして、公立・私立を含めどういった就学前教育をしていけばよいかということも議論いただこうと思っております。
Q:(産経)
公立幼稚園で、こういった懇話会というのは初めてですか。
A:(教育部長)
今まで内部だけの検討委員会などは設置して何回かやっておりますけれど、外部から来ていただいて、というのは初めてです。
Q:(京都)
では、公立幼稚園を甲西地域に増やすということですか。
A:(教育部長)
ハード的なものもありますが、すでに私立幼稚園も3園ございますので、懇談を進めるなかで公立と私立との共存という部分を考えて検討いただきたいなと。もちろん今おっしゃったような公立幼稚園を建てるかどうかというようなご意見もあるかもしれません。また、認定こども園という制度が始まりましたので、保育に欠ける子も欠けない子もいるという認定こども園の導入についても考えていただくということで、大きなところでは今現在の状況のなかでのことをお話させてもらって、いろんな意見を聴かせていただきたいと思っております。
管理職による市税および料金等の滞納整理実施について
Q:(読売)
滞納額はどのくらいですか。
A:(市民生活部次長)
今回滞納整理を行うのが1,400件で、滞納額は現年分に限りますと、4,420万円です。
Q:(産経)
管理職による徴収というのは、去年12月が初めてですか。
A:(市民生活部次長)
そうです。旧甲西町では実施しておりましたが、湖南市としては去年12月が初めてです。
市長公室長
それでは続きまして、資料提供です。まず5月19日に市民学習交流センター本館(サンヒルズ甲西)で、午前9時45分から地域まちづくりフォーラムを開催します。あくまでも資料提供でございます。本日は担当が来ておりませんけれども、これからのまちづくりをしていくについて、学習会を開いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
司会
このほかございませんでしたら、ただいま資料の提供ということで説明をさせていただきましたが、市の行事と広報こなん5月号、地域まちづくりフォーラムの開催ということでお手元に配布させていただきました。次回の定例記者会見でございますが、6月は議会定例会もございますので通常より早くなりますが、7月1日に開催させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。それでは定例記者会見を終わらせていただきます。
更新日:2019年07月01日