平成19年10月2日定例記者会見
このページは、市長定例記者会見の内容を政策秘書課でまとめたものです。
市長会見事項 要旨
(1)通学合宿「みくも宿」、「下田 あきんど塾」
目的
子どもたちの豊かな人間性を育むために、地域の協力を得て共同生活を送りながら学校に通学する宿泊体験を行います。
日時
みくも宿
平成19年10月3日から6日 3泊4日
下田 あきんど塾
平成19年11月21日から23日 2泊3日
場所
みくも宿
湖南市三雲 湖南市立三雲公民館
下田あきんど塾
湖南市下田 湖南市立下田公民館
対象者
各中学校区の小学4年から6年生および中学生で全日程に参加できる人
(2)廃プラ利用の省エネ学習について
内容
子どもたちが各家庭から出るプラスチックを学校に持ち寄り、それをプラスチック油化装置にかけて油に戻すことを体験することにより、資源再利用の大切さを知り、地球環境の保全を学ぶものであります。
日時
三雲東小学校4年生
平成19年10月5日 午前9時40分から
甲西北中学校1年生
平成19年10月5日 午後1時30分から
場所
- 湖南市三雲 湖南市立三雲東小学校体育館
- 湖南市正福寺 湖南市立甲西北中学校格技場
(3)災害図上訓練「DIG」の実施について
目的
市民に大地震に備える心構えを日頃から持っていただき、自分たちが住んでいる地域の問題点を再認識していただくため、本年度は中央区の皆さんと災害図上訓練「DIG」を実施します。
日時
平成19年10月8日 午前9時から12時
場所
中央公民館3階大集会室 湖南市中央一丁目1番地
参加者
中央区ふるさと防災チーム隊員および協力団体
(4)「湖南市東海道石部宿まつり・楽市楽座」「湖南市健康まつり」の開催について
内容
湖南市を県内外に広く発信し、観光・物産振興や経済活性を目的として石部宿まつり・楽市楽座を開催します。また、市民の健康に対する意識の向上のために湖南市健康まつりを開催します。
日時
平成19年10月20日 午前10時から午後3時30分
場所
湖南市雨山 雨山文化運動公園一帯
内容
宿場の里会場
- 宿場の里無料開放
- 宿場街道クイズラリー
- 東海道石部宿歴史民俗資料館宿場版画展および宿場むかし話
臥龍の森会場
- 東海道五十三次ウォーク
特設舞台
- なりきり石部宿コンテスト
- 子ども向けキャラクター「ナルトショー」
- 忍者ショー
- 京炎そでふれ
- E-radioトークショー
駕籠かきレース、模擬店およびフリーマーケット
健康まつり
- 体育指導員によるニュースポーツ紹介
- 3分間体力測定
- 子育て支援フェスティバル
- 健康おやつの試食
- 血液さらさら測定(定員制 自己負担金300円)
- 健康相談コーナー
資料
- くれないコンサート
- 善水寺千灯会
- 甲賀広域レール&ウォーク
- 第7回 秋ゆうゆう展
- 市の行事および市長等の予定
- 広報こなん10月号
発表内容
司会
これから10月の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。
市長
本日の話題提供は4件ですが、その前に少しお話をしたいと思います。
新聞報道によりますと、滋賀県は琵琶湖文化館を廃止することを検討しているそうですが、服部県政の滋賀会館、谷口県政の琵琶湖文化館は、稲葉県政のびわ湖ホールや琵琶湖博物館と匹敵する、滋賀県史を象徴する歴史的建造物ですので、その保存には充分に意を用いていただくことを希望します。
また、滋賀県の財政構造改革については、最も影響を受ける市町に対する説明が未だに行われておりません。滋賀県が財政構造改革を行うということは、本市としては情けないことに未だにマスコミ報道でしか知らないというのが実情です。県の仕事は直接県民に伝わるのではなく、市町の事業を支えるかたちで実施されることが多いので、県が突然撤退すれば、まるで市町が突然無慈悲に市民サービスを切り捨てたように市民の目に映ることは火を見るより明らかです。
このような独りよがりな進めかたは、嘉田知事が普段口にされる「県と市町は対等の関係」ということを全く無視していますし、驚いているところです。市民生活を直撃するものを一方的に削減されるのであれば、全ての結果について滋賀県に責任が生じることを宣言しておきます。このことは、先月14日に滋賀県市長会長、滋賀県町村会長連名で滋賀県知事に対して申し入れをしていることで、滋賀県内26市町の共通の想いだと思います。
それでは話題4件について説明させていただきます。
まずは、通学合宿を甲西中学校区と日枝中学校区で開催するという話題です。通学合宿については、地域の皆さんのご協力を得て、豊かな人間性を育むために子どもたちが一定の期間、公民館などで共同生活を送りながら学校に通学する宿泊体験で、滋賀県においては、湖南市(当時の甲西町)が最初に取り組み始めたものです。
みくも宿は三雲公民館で10月3日から6日の3泊4日、下田あきんど塾は下田公民館で11月21日から23日までの2泊3日、各中学校区の小学校4年生から6年生と中学生の希望者が参加します。
学年の異なる子どもたちが、地域のボランティアの方々の力を借りながら、協力して合宿をするもので、男性料理教室の修了者がボランティアで調理を手伝っていただいたり、お風呂を地域の企業などの協力で借りる「もらい風呂」をしたり、掃除や食事の後片付け、餅つきなど、普段の生活では経験できないことを体験することになります。
また、青少年リーダーとして、通学合宿の経験者が相談役として参加したり、ゲームや携帯電話のない生活を過ごすこととなります。下田ではあきんど体験もあります。
この期間、子どもたちは、公民館から「いってきます」と学校に向かい、公民館に「ただいま」と学校から帰ってくることになります。
次に、廃プラスチックを利用した省エネ学習の実施についてです。
これは「スクール油田」とも称しておりますが、子どもたちが集めた廃プラスチックを細かく砕き、プラスチック油化装置で油に戻す取り組みで、総合的な学習の一環として実施されます。
地球環境への負荷の大きいとされる二酸化炭素を削減するためには、日ごろからの環境学習が大切ですが、今回の学習では、廃プラスチックを単純に焼却処分する場合と、限りある資源の循環利用として油化装置で精製した場合の比較により、子どもたちの環境問題への関心を喚起することとあわせて、子どもを通じて市民に対する啓発を期待しております。
この事業は、議員による予算提案制度で提案された事業で、2人の議員からの提案を担当課が事業化したものです。対象は三雲東小学校4年生と甲西北中学校1年生とし、10月5日金曜日に、三雲東小学校は午前9時40分から、甲西北中学校は午後1時30分から実施します。
3点目が湖南市防災の日に関連しまして災害図上訓練を実施するということであります。昨年から、251年前に大規模な土石流により94名の人命が失われた「妙感寺流れ」の発生日に相当する10月9日を「湖南市防災の日」と定めて、その前後で地域に身近な防災啓発を進めています。
昨年は妙感寺区の皆さんと災害図上訓練(DIG)を実施しましたが、今年は、体育の日である10月8日月曜日に、中央区のふるさと防災チームや協力団体とともに災害図上訓練(DIG)を実施いたします。
湖南市中央公民館3階の大集会室で実施をいたしますが、住んでいる地域にどのような問題点があるかを住民自らの参加により、地図を使って防災対策を検討することで再認識ができる災害図上訓練については、各地域でも実施していただくように、現在その普及を図っているところです。
4点目として、「湖南市東海道石部宿まつり・楽市楽座」と「健康まつり」の開催についてです。合併前の旧石部町で始まった石部宿まつりですが、昨年から会場を旧東海道筋から雨山文化運動公園一帯に移して開催をしております。
このまつりにつきましては、実行委員会が主催する市民参加型のまつりとして開催し、湖南市について内外に広く発信するとともに、埋もれた観光資源を再認識し、市内の経済活性化を図ってまいりたいと考えております。
まつりの概要については、江戸時代の建物を再現した「宿場の里」でのタイムスリップや米俵担ぎ、宿場街道クイズラリー、東海道石部宿歴史民俗資料館での宿場版画展や宿場むかし話、全国森林浴の森百選に選ばれた臥龍の森での東海道五十三次ウォーク、特設舞台でのさまざまな出し物、そして模擬店やフリーマーケットが多数出店する平成湖南宿「楽市・楽座」を実施することとしております。
あわせまして、当日は、湖南市健康まつりと日赤奉仕団の赤十字フェスティバルが同時開催されます。健康まつりでは、健康に関する展示や血液サラサラ測定、脳年齢測定、ニュースポーツ紹介なども行いますし、赤十字フェスティバルは滋賀県の日赤奉仕団が県内持ち回りで毎年開催しているもので今年は湖南市で開催されるものです。
その他資料提供といたしまして何点かございます
1点目が10月7日の夕方から夜にかけて、石部西地先の吉御子神社で石部西区主催の「くれないコンサート」が開催されます。暗闇に沈む鎮守の森でのアンサンブルの調べは異空間での演奏で、心に深く染み入ります。
次に10月8日の夕方から夜にかけて、湖南三山の一つ「善水寺」で、世界平和と献灯者の所願成就の祈願を行う「千灯会」が行われます。1千灯以上の灯明に浮かび上がる国宝の本堂は幽玄で、18時からはヨシ笛とオカリナの演奏会も予定されています。
3点目に11月に「甲賀広域レール&ウォーク」が実施されます。3、4両日には湖南市観光物産協会主催で「天平ロマン~湖南三山」として、国宝3か寺をウォークとバスで巡ります。23日には吉永の里山と文化財を守る会主催で「三雲城址と東海道歴史文化」として、三雲城址での中世城郭・琵琶湖一周「のろし駅伝」に参加します。
4点目として10月26日から28日にかけて、菩提寺および周辺の作家による作品展であります「秋ゆうゆう展」が開催されます。西応寺やそれぞれの作家の活動拠点などで素晴らしい作品群が展示される予定です。
以上でございます。
司会
以上につきまして、市長より説明をさせていただきました。各担当課で補足説明があればよろしくお願いします。
子育て支援課長
ただいま市長のほうから説明がありました10月20日につきまして、健康まつりの中で、湖南市ロータリークラブおよび台北府門ロータリークラブが毎年2市交流をめざしている中で、本年度は台北府門ロータリークラブが本市に訪れていただくことになりました。その街の風景をごらん頂くとともに、当日本市に約55万円程度の遊具を、小さな子どもの遊び道具でありますが寄贈いただくということでロータリークラブから話がありまして市長にも同席していただくということでございます。以上です。
健康政策課参事
健康まつりについては市長が申し上げたとおりであります。式典の際に市民の方に広報で健康標語の募集をしました。その結果、健康こなん21の中で「9つの題目」もしくは「健康全般」につきまして応募作品がありましたので式典の際に披露させていただきます。
商工観光課長
石部宿まつりについてですが、宿場の里におきましては昔の時代を偲ぶ茶店、商家、農家等におきまして街道名物でありましたトコロテンを販売したり俵担ぎをしたりクイズラリー等も記念品を出して行う予定をしています。特設舞台におきましては甲西高校の吹奏楽、なりきりコンテストも予定しておりますし、忍者ショーや京都の学生がやっております京炎そでふれという出前の踊り教室を行います。またe-radioのトークショーや各模擬店、フリーマーケットも30区画ございます。以上です。
司会
ひととおり担当より説明をさせていただきました。記者さんの質問があればよろしくお願いします。
司会
ご質問がないようでしたら資料提供について説明させていただきます。資料提供といたしまして先ほど市長から説明がありましたがくれないコンサート、善水寺千灯会、甲賀地域レール&ウォーク、第7回秋ゆうゆう展と他に市の行事および市長の予定として10月3日から11月5日までを挙げさせていただいております。また広報こなんの10月号を置かせていただいております。また9月26日に湖南市内で発生いたしました強制わいせつ事件におきまして、職員が容疑者を追跡のうえこれを取り押さえた功績に対しまして本日の午後4時から市長室の方で表彰を行わせていただきたいと思います。資料提供は以上でございます。
また次回の記者会見につきましては11月6日火曜日午前11時からこの場所で行わせていただきます。
記者より質問
廃プラ利用の省エネ学習について
Q:(記者)
廃プラスチックの環境教育は具体的にどんな学習ですか。何か装置か何かを持って来られるのですか。
A:(教育長)
近くに三峰環境さんがありましてそこから装置を借りてきて実際に実験をします。神奈川の茅ヶ崎の会社で、各学校で実験をされておられます。装置としてはかなり大きなものです。
A:(市長)
プラスチック油化装置というものです。作っておられる業者さんがプレゼンのような形で持ち込んで各学校で紹介をしているようで、今回は湖南市内の学校で行うものです。説明を受けながら最終的には子どもたちに環境を守ることを教えるものであります。
Q:(記者)
実際に油が抽出されるものなんですか。
A:(市長)
そうです。
滋賀県財政構造改革について
Q:(記者)
財政構造改革については県の方から連絡はないのですか。
A:(市長)
連絡はありません。
Q:(記者)
守山市長もぜんぜん聞いてないということでしたが、このことについて県の方に申されたりとかはあるんですか?
A:(市長)
先月14日に滋賀県市町会と滋賀県町村会長の連名で知事にきちんとした説明責任を果たしていただきたいということと、一方的に切られることは承知できないということと、そして切られるんであれば県自らが説明責任を県民に対して果たしていただきたいという趣旨の要望をしてこられたと伺っております。これは当然市長会においては厳しい議論をしていただいていたと思います。ですからこういった市長会における議論と町村会における議論として一緒になって双方の会長が連名で出されたんだろうと思いますし、当然市民生活、県民生活を直接扱わせていただいています市町においては、非常にこの県の財政構造改革を厳しい受け止め方をせざるを得なくなるのではないかと思います。
Q:(記者)
これについて回答文とかは出ていないのですか。
A:(市長)
出ていません。
Q:(記者)
22日の県行財政改革の説明会の話はあったんですか。
A:(市長)
直接は県から聞いておりません。まあ、どっちにしてもこの時期遅きに逸してます。自分たちでどれとどれを切るかということを決めておいて、予算の概要の議論が高まりつつあるところにもう一度1から組みなおしたような形にして出すんでしょう。
Q:(記者)
いま県が考えているプランは12月ごろに議会に出ると思うんですが、市長としてはどうですか。
A:(市長)
県のお金はほとんど市から出ている。市の事業をして半分を県が補助するというような形ででているので、県に切られると市は仕事も出来ない予算も組めないということになってしまいます。
A:(市長公室長)
これについては10月20日過ぎに説明会を開きたいというようなことのお話は来ているということは聞いています。
A:(副市長)
協議じゃなく一方的な説明であり、それでは困ります。
Q:(記者)
いま市の中で県とかかわっている事業で大きなものはありますか。
A:(市長)
たくさんあります。市民生活への影響を一番懸念します。
Q:(記者)
サービスの低下ということですか。
A:(市長)
サービスの切捨てじゃないですか。
A:(子育て支援課長)
国庫補助の話ですが、補助率が年度替りで突然3/4から1/3に削られたという例もあります。
新幹線新駅建設問題について
Q:(記者)
新幹線の協定終了期限が10月末に迫っていますが、栗東市長は来週にも正副会長会議を開きたいということを言っておられました。区画整理に関して県と栗東市の意見が対立していますがどのようにお考えですか。またどうすればこの話がまとまるとお考えですか。
A:(市長)
まずは10月末までに必ず協議会の総会を開催するべきです。出来なければ総会を開かずに10月末の自然消滅で協定破棄ということになりますので、これは対話と凍結ということを標榜されていた嘉田知事にとりましては、重大な公約違反に当たることだと思います。また、解決に政治生命を賭けるとまでおっしゃった知事の政治責任が明確に問われることになってしまいますので、そうならないように必ず10月末日までにはまず総会を開催すべきだと思います。実際に3か月もの間無駄な協議を続けた挙句に、中止に伴う総事業費も示さずにまた合意のできないまま時間切れを迎えて県民に重大な損害を与えるということになるのであれば、この政治責任というものはこれまでと異なりまして、文学的表現だけで逃れようのない極めて重大なものになるのではないかなと心配しているところであります。
Q:(記者)
ちなみに総会のご予定は?
A:(市長)
総会の予定というか正副会長会議の予定すらありませんので、総会は遥か彼方だと思います。
Q:(記者)
停滞した議論状況の中であと一か月である程度の解決を見るか、県と市の2者の協議、あとは知事のリーダーシップということになるんですかね。
A:(市長)
今までに説明責任が果たされなかったことと合意形成が行われなかったということは知事の責任であると思います。
Q:(記者)
県の方から提示された方針案について市長の方からここは変えてほしいとか修正とか何かありますか?
A:(市長)
県から何の働きかけもなく放ったらかしにされていますので。こういったところがおかしいんじゃないかと思います。
司会
あとございませんでしたら、これで定例記者会見を終わらせていただきます。
更新日:2019年07月01日