平成20年7月2日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)湖南市統合型経営マネジメントシステムの導入について

 市の総合計画や行政改革大綱に位置づけられている「行政評価」を導入するにあたり、これまで取り組んできたISO9001と市の主要事業進捗管理、新しく取り組む事務事業評価を統合した新システムを市独自で構築し、導入する。

2つの柱

  1. 経営内容の改善
    1. 事業進捗管理…主要事業の達成状況や今後の改善方法などを検証。
    2. 行政評価…事務事業の成果や達成度から課題を明らかにし、今後の方向性を検討、評価。
  2. 経営手順の改善…業務手順を公開し、経営手順の継続的な見直しを図る。

(2)トップマネージャーセミナーによるブラジル地方政府団の来訪について

 総務省主催のトップマネージャーセミナーにより招へいされたブラジル地方政府団8名が来市。市長への表敬訪問や意見交換会などが行われる。
 今回の訪問は、団長のアナ・マリア氏が、滋賀県の姉妹州であるリオ・グランデ・ド・スル州政府計画管理局局長代理であり、滋賀県訪問を希望されたことにより実現したもの。県内で最も外国人比率が高く、またその中でもブラジル人が6割を占めていることから当市が訪問先として選ばれた。

日時

平成20年7月2日(水曜日) 午後1時30分から5時

場所

湖南市役所東庁舎4階 議員控室ほか

内容

  1. 市長表敬訪問
  2. 市行政概要説明
  3. 意見交換会 テーマ「外国籍児童生徒の教育」
  4. 現地視察(日本精工株式会社石部工場)

資料提供

(1)湖南市ちょいスポフェスティバル

日時

平成20年7月21日(祝日) 午前9時30分から12時

場所

雨山運動公園(体育館・グラウンド・テニスコート)

資料提供

発表内容

司会

 これから7月の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 国では後期高齢者医療制度や年金、道路財源などあれほど大騒ぎしていたものが静まってしまい、今は洞爺湖サミットのお祭り前夜の感じですし、一方で居酒屋タクシー問題をはじめとする無駄遣いの露見はとどまるところを知らないようです。滋賀県では、県議会において造林公社、RD、ダムという三点セットで大変なようです。もう少し戦略性を持った対応がそれぞれ必要なのではないかなと心配しております。

 特に造林公社問題で、県民の負担を軽くするはずだったところ逆に利息負担がふくらみ、将来の負担が大きくなると聞いておりますし、去年の財政構造改革プログラムにはなぜか不思議なことにこの重要な造林公社問題はカウントされておりませんでしたので、これが単純に上乗せされれば、昨年のことを考えると福祉医療費はもうストレートに切り捨てられることになりかねません。原油や穀物の市場騰貴でこの7月1日からあらゆる消費物価が値上げの方向となり、生活へのダメージが大きくなっておりますので、弱い立場の人にしわ寄せをされないように、県には細心の注意を求めたいと思います。

 県からの提案に基づいて4月に導入が合意されました「県・市町対話システム」に、このことを早急に議題としてあげるように求めてまいりたいと思います。また去年のようなアリバイづくりの対話なしで負担だけ県民と市町に押しつけるようなことがあってはならないと、県民の皆さんと県内の市町にあらかじめカン、カンと警鐘を鳴らしておきます。

 本日の話題提供は2件です。

(1)湖南市統合型経営マネジメントシステムの導入について

 まずは、湖南市統合型経営マネジメントシステムの導入についてです。これまで、湖南市としては、市民の皆さんへの行政サービスの質の確保のためにISO9001を導入して、PDCAサイクルの行政運営を行ってまいりました。また、合併による事業統合や新市建設計画などに基づく合併関連事業、さらには総合計画に規定された多くの事業が同時並行的に動いておりますことから主要事業の進捗管理を行ってまいりましたが、総合計画や行政改革大綱に位置づけられている行政評価を導入するにあたりまして、事務事業評価を新たに実施するために、これらを統合した新しいマネジメントシステムを構築して導入していくことといたしました。

 従来より事業の進捗管理、評価、そして公開を進めることによりまして、市民の皆さんがさらに参加や参画しやすい市政に変えてまいりたいと考えております。従来型の評価システムでは、目標と成果の公表にとどまっておりましたが、今回は県内で初めて業務手順を公開することにより、市役所の仕事の仕方も市民の皆さんの目から見ていただいて、市民の目線での見直しをしていくことができるのではないかと期待しております。

 特に、現在、議会において自治基本条例の審議を真剣に進めていただいております。また、学区ごとのまちづくり協議会も順次立ち上がりつつあり、地域への補助金も統合してまちづくり交付金として財源的な自由度を高めました。指定管理者制度の中でも公募をさせていただきましたし、市民まちづくり活動補助金による市民の社会貢献活動も活性化してきております。観光振興や障がい者支援、地域防災など、地域で取り組んでいただく素地も深まってまいりました。市民参加の枠組みは基礎ができつつあります。

 依然として湖南市の財政も厳しさは免れませんが、5年前の甲西町当時や4年前の合併して新市がスタートした当時を顧みますと、当時はかなりひどい状況でありましたので、国や県の財政環境が大きく変わったのを考慮しましても、少しばかり改善してきております。これからは、財政改革や事業を進めるに際しても、市民の皆さんと一緒になって進めていけるようにシステムを変えていかなければなりませんので、そのための新たな一歩ということになります。

(2)トップマネージャーセミナーによるブラジル地方政府団の来訪について

 次に、ブラジル地方政府団の来訪についてでございます。今年は、ちょうど100年前の6月18日にブラジルのサントス港に移民船笠戸丸が到着したということで、日伯交流年と定められまして、先日皇太子殿下もブラジル国をご訪問になりました。

 湖南市は県内で最も外国籍市民の多いまちとして知られておりますし、外国籍児童への日本語初期指導教室の開催や生活相談、今年度は外国人市民会議を予定するなど、多文化共生社会の推進を図っておりますが、本日午後1時30分から、ブラジル地方政府団が本市を訪れます。

 この訪問団は、総務省主催のトップマネージャーセミナーにより招へいされたもので、来日後は総務事務次官が対応され、総務大臣政務官主催のレセプションもあったと伺っております。本日の午前中には滋賀県を訪問し、澤田副知事が対応したと聞いておりまして、団長が滋賀県の姉妹州であるリオ・グランデ・ド・スル州の高官であることから滋賀県を訪問され、本市を視察されるとの連絡を受けております。

 このあと午後1時30分から市役所玄関で子どもたちが訪問団のお出迎えをします。これは水戸小学校に通うブラジル国籍の子どもたちです。その後表敬訪問があり、市の行政概要を説明、外国籍児童生徒の教育についての意見交換会を行いまして、その後、日本精工株式会社石部工場の現地視察をしたうえで、宿泊先の大津市へ移動されることとなっております。

司会

 以上、市長より説明をさせていただきました。では、担当から補足があればお願いします。

総務課長

 統合型マネジメントシステムの導入について、お手元の資料を見比べながら聞いていただきたいと思います。先ほど市長が申し上げましたように、導入の趣旨・目的というのは、市の総合計画、行政改革大綱に位置づけられている「行政評価」を導入するにあたり、これまで取り組んできましたISO9001ならびに市の主要事業進捗管理、そして新しく取り組む事務事業評価を統合した新システムを市独自で構築し、導入するということであります。

 このシステムの流れを大きく分けますと、「経営内容の改善」と「経営手順の改善」の2つになります。

 まず「経営内容の改善」についてですが、このなかに2つのツールがございます。(システムの流れの図中)一番左が主要事業、これの進捗管理でございます。これは、従来からしておりましたものでございますが、当年度事業の重要な事業について四半期ごとに進捗を管理し、進行を確保していくということでございます。その状況については、ホームページなどで市民のかたに公表していくというかたちになっています。

 その右側が新しく取り入れようとしている「事務事業評価」でございます。これは、昨年度行った事務事業のコスト並びに効果について、数値で表した事業評価シートを作成し、それに基づき事業の評価を行うということでございます。内部評価と外部評価を併せて行っていきますが、外部評価については今年度試行的な導入ということで、昨年も行いました事業評価の手法を用いて行っていきたいと考えております。

 事務事業の評価につきましては今年度は1担当ごとに1事業セレクトしまして、事務事業評価シートを作成していくということでございます。これが約80事業となる予定です。8月31日に予定している事業仕分けにかけるのは、そのうちの約30事業となり、委員のかたがたの意見をいただきたいと考えています。

 先ほど申しました主要事業につきましては、今年度は44の事業数を予定しております。これについて評価結果などを次年度予算に反映するために、予算調整を行い、予算編成方針に反映していきたいと考えています。

 図の一番右側になります「経営手順の改善」ですが、これは現在行っているISO9001にあたります。9001は品質管理ということで行政サービスの質を確保あるいは高めていくツールでございます。本年11月7日に新たな認証時期を迎えるわけでありますが、この統合型経営マネジメントシステムを作るにあたり、経営手順の改善も取り込んだかたちでやっていきたいと思います。つまり新たな認証の更新は行わず、この経営手順書を市民のかたに公開することで市民のかたから直接評価をいただく、そういうかたちで独自運用をやっていきたいと考えております。これにつきましては現在625の手順書が存在します。ISO9001については、企業の生産工程にかかる内部機密と解釈されてきたので、公表するという発想がなかったわけですが、行政サービスの質にかかるものですので、当然ながら公開して市民のかたに見ていただくというかたちで運用していきます。事業数が多く、内部の手順書をそのまま公表すると市民のかたが理解しにくい部分もあるかと思いますので、加工しまして、遅くとも今年中にはホームページ等で公表させていただきたいというふうに考えております。

 この3つのツールで運用を進めてまいります。

 また、県内の他市の状況についても調べております。ISO9001の認証登録が湖南市のほかに栗東市・多賀町、14001については大津市のほか多数、近江八幡市については9001返還後独自運用されているとのことです。9001返還後、統合型として独自運用を始めるのは本市が初めてということになります。

 実施日でございますが、平成20年度は試行運用いたしまして平成21年度から本格的な事務事業の評価を進めていきたいと考えております。

市長公室長

 先ほど市長からもお話させていただきましたが、総務省のトップマネージャーセミナーということでブラジルの地方高官8名が来られます。そのほか総務省から4名、県から3名随行されます。うち1名は通訳ということですが、湖南市にも通訳のできる職員がおりますので、力を合わせてやっていきたいと思います。

 本市は、皆さんご存じのように、外国籍市民の割合が非常に高いということで、その児童に対する教育問題については市の課題となっております。そこで、本国から来られるかたとそういったことについて意見交換できる場というものを設けさせていただいております。

 バスのことなので時間的なことははっきりしませんが、午後1時20分から30分の間に湖南市役所東庁舎正面玄関に到着される予定です。ここで水戸小学校の外国籍児童43名に小旗を振って歓迎してもらいます。職員は50人から60人が出迎えます。中央自治会のほうからもお迎えに参加していただくということで、お花などの準備をしていただいております。

 それから会場を4階の議員控室に移させていただきまして、そこで交換会をさせていただきます。1時30分から2時までが表敬訪問の場ということになります。このなかにはブラジルの子どもたちも何人か代表として入りまして、ごあいさつをさせていただく予定です。2時からは市の概要を30分ほど総務部次長から説明いたします。通訳を挟みますので、長い説明は避け、ごく簡単な内容となります。

 休憩をはさみ、2時30分から3時30分まで意見交換会ということで、このなかにはMi-Oびわこ草津のアラン選手、アジア・ブラジル学園の園長先生、湖南市国際協会の事務局長、湖南市学校教育課の職員の金子、総合相談担当職員の飯沢を交え、意見交換をさせていただきます。外国籍の子どもたちの教育の問題、そして親の都合で教育を受けられない子どもたち、大学へ進学する子どもたち、そういった問題について、短い時間のなかでどこまで可能かわかりませんが、意見交換させていただきたいと思います。3時30分から移動しまして、4時から日本精工株式会社石部工場のほうで1時間工場見学をしていただきます。それで本市のほうでの日程はすべて終了となります。

司会

 本日の会見事項は以上でございます。資料提供のほうですが、湖南市のちょいスポフェスティバルの関係と、市の行事表、広報こなん7月号をお手元に配布させていただいております。それでは、ただいまから質問を受けたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

司会

 では、ご質問が無いようでございますので、これで記者会見を終わらせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

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