第2回 湖南市庁舎整備計画検討委員会 議事録

更新日:2019年07月01日

第2回湖南市庁舎整備計画検討委員会 会議録

日時

平成28年(2016年)11月29日(火曜日)午後2時30分から

場所

湖南市共同福祉施設(サンライフ甲西)2階大ホール

出席者

委員

7名

行政

  • 市長
  • 総務部長
  • 総務部次長
  • 総務課長
  • 総務課参事

傍聴者

一般

9名

報道

3社

会議内容

  1. 開会
  2. 市長あいさつ
  3. 委員長あいさつ
  4. 議題
    1. 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画の骨子について
    2. 財源手法について
  5. その他
  6. 閉会

会議資料

会議内容

総務部長

 第2回湖南市庁舎整備計画検討委員会をはじめます。
 本日はお忙しい中ご出席を賜り、心からお礼を申し上げます。
 本日は、湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画の骨子や、財源手法についてご意見をいただきたいと思います。

市長

 本日は第2回湖南市庁舎整備計画検討委員会にご出席いただきありがとうございます。5月に開催した第1回の委員会に引き続き2回目の委員会でございます。
 熊本地震や鳥取県中部地震の発生により、本市では災害対策本部の機能を有する本庁舎の機能について議論が交わされています。その一方で財源をどうするのか、市民の同意をどのように得ていくかなど様々な課題に対して、皆様のご意見を賜りたいと思います。
 定例会では、できるだけ早く庁舎の建替えを行っていきたいとお示しさせていただいたのですが、様々な課題を解決しながら検討を進めていきたいと思いますので、慎重なご審議により皆様の様々な知恵をいただければと思います。
 よろしくお願いします。

総務部長

 ありがとうございました。それでは、委員長にご挨拶をいただきまして、委員会の進行をお願いしたいと思います。

委員長

 本市の庁舎建設は、合併以来の大きなテーマだと思っています。同時に市政運営の中で考えていかなければならないことがたくさん出てきているのではないかと思います。
 今回の庁舎建設では、湖南市の市民生活を支えていく庁舎の在り方や機能、既存の施設との関係、そして地域を持続可能にするお金や人の配置などについて改めて議論していく必要があります。
 既に庁舎建設に関わる様々な議論が行われており、そのような議論が先走りしているところもあるかと思いますが、本検討委員会の中ではこの計画について、早急にかつしっかりと考えながら、重大な課題として地に足の着いた議論を行うことができれば良いと思います。よろしくお願いします。
 それでは早速議題に入ります。次第に従い、1.湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画の骨子について、事務局よりご説明をお願いします。

事務局

 まず基本計画の骨子についてご説明いたします。
 今日まで、4回にわたり庁内の検討委員会を開催してきました。庁内の検討委員会では、各所管課が現状の庁舎の課題、今後の方針、複合する施設の機能の必要性などについて洗い出し、統合する機能、必要な機能及び面積について検討を進めています。それらを基本計画の骨子としてまとめたものを本委員会でご提示させていただきます。
 まず1ページは、基本計画策定の経緯ということで、これまでの取組と本年度の検討委員会の流れを記載しています。
 3ページは、庁舎建設の基本的な考え方として、昨年度策定した基本構想をまとめています。
 4ページは、東西庁舎及び周辺の公共施設の面積や建築年、構造を記載しています。
 5ページからは、現在の庁舎における様々な課題をまとめています。
 8ページからは、様々な課題から導き出した庁舎整備の基本方針(理念)を挙げています。その整備方針に基づき、基本構想では、東庁舎の増築案と、東庁舎の建替え案を挙げておりますが、基本計画では、東庁舎の建替え案を前提に検討を進めています。
 10ページでは、現状の課題から基本方針を4つにまとめています。11ページでは、この4つの基本方針に基づき、それぞれ庁舎の基本的な機能要件をまとめています。12ページは、庁舎機能の相関関係を表した図となっています。
 13ページからは、基本方針に基づいたそれぞれの機能要件に対して、具体的にどのような整備を進めるのか、自治体の整備例を写真で掲載しています。
 27ページからは、施設集約の考え方です。各施設の現状を記載しています。
 28ページでは、現状の施設に関する各課や諸室の配置構成とその機能を挙げています。それぞれの諸室の持つ機能を色分けし、集約の考え方など今後の方針を記載しています。複合する施設は、現状の保有面積をそのまま集約するのではなく、必要な機能や部屋数、面積を精査し、新たな庁舎に複合します。
 29ページでは、各施設のそれぞれの機能を集約の方針に従って配置する場所を消防ゾーン、庁舎ゾーン、複合機能ゾーンに分けています。
 30ページからは、各フロアの配置構成と面積規模です。まず、新庁舎の階数の考え方ですが、1階部分が現在の東庁舎や旧の給食センターが建っている地盤と同じ高さであり、2階が中央消防署や中央まちづくりセンターが建っている地盤と同じ高さになります。
 1階部分はハザードマップで見ると浸水想定区域であるため、公用車などの駐車場や備蓄倉庫として利用することを考えています。低階層である2階部分の消防ゾーンには中央消防署の機能、庁舎ゾーンには市民窓口機能や福祉機能、複合ゾーンには社会福祉センターや保健センター機能の配置を考えています。中階層である3階から4階部分の庁舎ゾーンには、行政執務機能として現在の東庁舎にある行政機能と教育機能、複合ゾーンには、各施設の団体機能や会議室、ホールを集約した市民活動スペース、図書館機能の配置を考えています。高階層である5階には議会機能の配置を考えています。
 31ページは、各階における各課の配置を記載しています。消防ゾーンと庁舎ゾーンの間で行き来ができる構造を考えています。
 32ページは、各フロアの配置構成と面積規模を記載し、その面積のボリュームイメージを33ページに表しています。
 34ページは、フロアゾーニングということで、各フロアの諸室の配置のイメージを図で表しています。
 35ページからは庁舎の配置と敷地利用計画です。
 37ページの図は、左側が新庁舎の1階部分、右側が2階部分の図で、車両動線、歩行動線を表しています。
 38ページでは、駐車場台数の算定をしています。
 以上です。

委員長

 ありがとうございました。
 昨年度策定した基本構想に基づいて基本計画の骨子を作成しているということですが、ご意見やご質問はありませんか。

委員

 まず、建物の想定人口は何人ですか。
 東西の庁舎を一つに統合する中で、何か注目されるような目玉があると良いと思います。例えば、3階の飲食スペースを最上階に配置してはどうでしょうか。
 商工会はどこに配置されるのでしょうか。

事務局

 新庁舎の面積は、人口に基づいて算定はしておりません。国土交通省や総務省が出している庁舎建設の面積基準もあるのですが、本市の場合あまりにも大きくなりすぎてしまうので、各課の執務面積は、職員数によって、一人あたり6.5平方メートルという基準を設けて算定しています。
 飲食スペースを最上階にというご意見についてですが、こちらは、一般の方も利用できるスペースとして、2階のコンビニから直接上がって行けるようにという考えで現在は3階の設置を考えています。
 商工会は、その他の複合予定の事務所や団体と併せて複合するかどうかを考えていかなければなりません。複合される事務所や団体のスペースは、賃貸を考えています。場所としては、4階の複合機能ゾーンへの配置となります。

委員

 飲食スペースは3階よりも最上階の方が良いと思います。
 面積は、将来市の人口が増えるのか減るのかを想定した上で算定する必要があるかと思います。

委員長

 他にありませんか。

委員

 東西庁舎を統合してスリム化を図るということですが、統合した後の西庁舎の在り方などはどのように検討されていますか。

事務局

西庁舎については、基本構想で周辺整備の方向性について、

  1. 西庁舎を減築により耐震改修する
  2. 西庁舎を除却し、跡地を何かに利用する
  3. 現状のまま継続利用する

の3つの案を検討しています。また、公共施設総合管理計画の中でも西庁舎の在り方について検討しています。
 石部文化ホールやその中にある図書館、まちづくりセンターについても西庁舎のあり方と併せて、今後検討していかなければならないと考えています。

委員

 石部と甲西が合併し、一つになっての湖南市なので、両方の住民の立場を考えながらご検討いただきたいと思います。

委員長

 西庁舎の方向性も考えながらでないと計画は進めていけないと思いますので、この点についてもご意見を頂きたいと思います。
 他にありませんか。

委員

 建物の中の機能についてはよく分かりましたが、建物の外観についても考えていただきたいです。機能性だけを考えて建ててしまうより、湖南市らしさがだせるような外観にしてほしいです。
 エネルギーについて、ガスコージェネレーションなどを考えられているようですが、そういった設備の設置場所は考えられていますか。

事務局

 具体的な外観のイメージについては、基本計画の最後にお示ししたいと思っていますが、さらに詳しい部分は基本設計の段階で決めていこうと考えています。
 エネルギーの設備の設置場所については、どのような設備を採用するかも含めて基本設計で決めていきたいと考えています。

委員

 外観のこともエネルギー設備のことも、たくさんの人に知ってもらうために公表していった方が良いと思います。

委員長

 湖南市を代表するシンボルとなり、周辺の景観に合わせながら、市民が親しみを持てるような建物という観点にも配慮していただきたいと思います。
 新庁舎の環境やエネルギー、災害問題への配慮に関する設備についても、基本計画の骨子の段階でクリアにできれば良いと思います。
 他にありませんか。

委員

 森北公園はおしゃれな公園なのですが、市民には暗いイメージがあるようです。この際、浸水想定も考慮しながら嵩上げをして、災害時に住民が退避できる施設を作ることを考えていただけると良いと思います。

委員長

 庁舎本体だけではなく、周辺も含めて総合的に対策を進めてほしいというご意見として承ります。
 他にありませんか。

委員

 前回より、建物の面積が減っていて、スリム化を図り、面積を絞り込んでいると思います。
 民間の力を活用するならコンビニや飲食スペース、図書館で活用して、魅力ある施設にすることができると思います。他に駐車場の空きスペースを開放して民間を活用することも考えられます。民間の活用によって、収入を上げてコストを下げることにも繋がるのではないかと思います。

委員長

 民間の力を発揮していけるような仕組みについても、基本計画の中に盛り込んでいく必要があるかと思います。
 他にご意見がなければ次の議題に入ります。
 2.財源手法について事務局からご説明をお願いします。

事務局

 まず、整備手法の検討についてです。新庁舎建設に当たってどのような整備手法が考えられるかを記載しています。
 従来方式は、市が起債や一般財源を使って資金調達をし、設計、建設、維持管理等をそれぞれ従来どおり市が発注していく方法です。
 PFI方式は、民間事業者と設計会社、建設会社、管理運営会社がSPC(特定会社)を設立し、金融機関から融資を受けて資金を調達し、市が毎年一定の額を償還していく方法です。イニシャルコストを民間が負担し、市は月賦で償還していきます。
 リース方式は、PFI方式と似ていますが、リース会社と契約を結ぶことになります。リース会社が単体で資金調達をして、市が償還していく方法です。
 DB方式は、設計と施工を一括で発注します。従来方式やPFI方式の中でDB方式を取り入れていくこともできます。DB方式は設計会社と施工会社が一つになることにより、コスト縮減のノウハウを最大限に活かすことができ、イニシャルコストの縮減が見込めます。
 DBO方式は、DB方式に加え、維持管理までを一括で発注することにより、ランニングコストの縮減も見込めます。
 次は、財源収支シミュレーションです。
 平成29年度から平成52年度までの歳入と歳出、その差額の収支を記載しています。平成39年度までは収支がマイナスになっていますが、その部分は基金で充当していこうと考えています。
 以上です。

委員長

 ありがとうございました。
 新しい庁舎を建設するに当たって、従来方式、民間資金を利用したPFI方式、リース方式、設計・施工(維持管理)の一括発注によりコスト縮減ができるDB方式、DBO方式を挙げて頂き、今後の24年間の財政収支シミュレーションもご提示いただきました。
 ご意見、ご質問を頂きたいと思います。

委員

 PFI方式やリース方式は、高金利ですごく高くなるイメージがあるのですが、市が建物を建てる場合、なるべく総額が安い方が良いのではないでしょうか。

事務局

 PFI方式やリース方式は高い利率がかかるので総額は当然高くなりますが、償還期間を約20年と定めて毎年支払う額を平準化することができます。従来方式でDB方式を使えばより安くはなりますが、最初の年に一般財源での負担がかなり大きくなってしまいます。

委員

 構想についてご説明いただいた後に財源についてのご説明をいただきましたが、財源なくして構想はできなかったと思います。私たち主婦が家を建てるときも、お金が貯まったから家を建てたいと思い、どのようにして家を建てるかを考えてから、家の構想を考えます。
 整備手法の5つをご説明いただきましたが、事務局の方では、どの手法で建てるのがベストだとお考えなのでしょうか。

委員

 手法の中で市が資金調達をする手法がありますが、それは住民の納税ということでしょうか。個人が家を建てる場合、まずお金があってどれだけの家が建てられるかを考えます。これから湖南市は後期高齢社会で人口が減っていくと考えられますが、10~20年の返済期間を設けても働いて収入のある市民が支払っていける額なのでしょうか。

委員長

ありがとうございます。いくつかご質問がありましたので事務局からご説明をお願いします。

事務局

 一般のご家庭で家を建てる場合は貯金をしてその貯金で、もしくはローンを組んで建てると思います。
 市が施設を建てるとき、例えば学校であれば国からの補助金や市の貯金、その年の市民からの税金で財源を賄いますが、足りなければ借金をして返済期間が長いと30年で設定することもあります。
 市が借金をするのには二つ目的があります。一つは、財源確保のために足りない費用を借金によって捻出することと、もう一つは、その世代の方だけに費用を負担させるのではなく、その後の世代の方にも平等に負担を負っていただくことです。
 庁舎建設に当たっては補助金はないので、市だけで財源を確保しなければなりません。整備手法としては、従来方式とPFI方式を検討しております。従来方式とPFI方式では、PFI方式の方が、借金をした場合の利息が高くなりますが、当初の事業費を安くすることができます。利息が安い従来方式か、最初の年の事業費を抑えられるPFI方式か、どちらが良いのかを現在検討しています。事業費については、新庁舎の面積によって変動するので、そちらも含めて検討が進んだときに再度ご説明させていただきます。

委員長

 いずれにせよ貯金もあまりないので建てるとすれば借金をしなければなりません。その時にどの手法がより安く、無理なく進められるかをご検討いただいておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
 もちろん借金を返すのは市民ですが、世代間の公平さをどのように確保していくのかも重要ですので、しっかりご検討いただきたいと思います。
 他にありませんか。

委員

 従来方式とPFI方式でご検討いただいているようですが、PFI方式かDBO方式が良いのではないかと思います。他の市町ではどのような手法を使っているのでしょうか。

事務局

 DB方式、DBO方式は従来方式やPFI方式でも取り入れられますので、DB方式を取り入れた形での発注も検討しています。
他の市町は、資料の下部にそれぞれの手法の事例として挙げていますが、各市町に合った手法を用いられています。庁舎を庁舎機能だけで建てるのか、その他複合機能を含めて建てるのかによっても整備手法は変わると考えています。湖南市にとってより良い方法を使います。

委員長

 本日の議題の基本計画の骨子、財源手法について、各委員から様々なご意見をいただきました。これから具体的に検討し、着実に整理しながら議論を進めていく必要があると思いますので、事務局にはご検討のほどよろしくお願いしたいと思います。
 その他、事務局から何かありませんか。

事務局

 特にありません。

委員長

 今後の予定等については何かありませんか。

事務局

 次回の日程については、基本計画を進めながら日程調整を行います。

委員長

 本日の議題はすべて終了いたしました。市長から一言ご挨拶を頂きたいと思います。

市長

 本日は熱心にご議論いただきありがとうございました。本日出た課題についてしっかりと受け止め、検討を進めていきたいと思います。財政の状況を勘案し、より慎重に検討するとともに、どの整備手法が最適なのか選択していきたいと思いますので、引き続きご指導賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

委員長

 以上を持ちまして本日の検討委員会を終了いたします。ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 総務課 営繕・庁舎整備係

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