第3回 湖南市庁舎整備計画検討委員会 議事録

更新日:2019年07月01日

第3回湖南市庁舎整備計画検討委員会 会議録

日時

平成29年(2017年)8月10日(木曜日)14時から16時

場所

湖南市役所 4階第4委員会室

出席者

【委員】 6名

欠席者

【委員】 1名

出席者

【行政】

  • 市長
  • 総務部長
  • 総務部理事
  • 総務部次長
  • 総務課長
  • 課長補佐

傍聴者

【議員】 1名

【報道】 1名

【一般】 1名

会議内容

  1. 開会
  2. 市長あいさつ
  3. 委員長あいさつ
  4. 議題
    1. 湖南市タウンミーティングの概要について
    2. 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(素案)について
    3. 財源内訳について
    4. 湖南市庁舎整備検討委員会提言(案)について
    5. 計画策定スケジュールについて
  5. その他
  6. 閉会

会議資料

会議内容

事務局

 本日はお忙しい中、第3回湖南市庁舎整備計画検討委員会にご出席を賜り、心からお礼を申し上げます。本日司会をさせて頂きます、総務部理事の平林です。それでは、開会にあたりまして、市長からご挨拶をお願いします。

市長

 本日は第3回湖南市庁舎整備計画検討委員会にご出席頂きありがとうございます。基本構想策定から約1年が経過し、基本計画を策定していく過程で、7月3日~14日にタウンミーティングを開催いたしました。市全体の公共施設の総合管理や、東庁舎周辺施設の整備についてお話をさせて頂きましたが、市民のみなさまが庁舎の在り方について関心が薄かったと感じました。そこで全体の公共施設の在り方を問いかけたところ、市内の公共投資のバランスについてのご意見が多くありました。東庁舎周辺整備に関しては否定的なご意見はあまりなかったと認識しております。中には財政上の問題で庁舎建設等により税が上がるのではという懸念のご意見もありました。できるだけ華美にせず効率的な行政運営を行っていける整備が必要であることをお話しながら、市民のみなさまとご意見を交わしました。
 本日はタウンミーティングの概要、基本計画の素案、財源内訳について、現段階の考えをご説明し、計画策定に向けて委員会からのご意見を承りたいと思います。具体的かつ慎重なご議論を頂きますようよろしくお願いします。

事務局

 ありがとうございました。それでは、委員長にご挨拶を頂きます。

委員長

 本日は3回目の検討委員会になりますが、これまでにもさまざまなご検討を頂き、市民からもご意見を頂いてきました。今回は基本計画の素案などについてご検討頂こうと考えております。社会経済的な環境に基づき、よりよい基本計画ができるよう知恵をしぼっていきたいと思います。よろしくお願いします。

事務局

 ありがとうございました。
 本日は6名にご出席頂き、湖南市庁舎整備計画検討委員会設置要綱第5条第2項により、委員が過半数を上回りますので会議が成立しておりますことをご報告いたします。
 それでは湖南市庁舎整備計画検討委員会設置要綱第4条第1項により、委員長は委員会を代表して会議の議長になりますので、これより進行を委員長にお願いします。

委員長

 では次第に従いまして、(1)湖南市タウンミーティングの概要について事務局からご説明をお願いします。

事務局

 資料1、参考資料をご覧下さい。7月3日、4日、13日、14日に各中学校区でタウンミーティングを開催いたしました。ご説明した内容のうち、庁舎整備の部分を参考資料として添付しております。
 タウンミーティングでは、庁舎の防災拠点としての重要性や庁舎整備の必要性について市民の方々と意見を交換しました。庁舎整備に関する主な意見として、ワンストップ機能など中央集中的な考え方よりも、分散させてランニングコストを安くし、施設を延命させていくことが大切ではないかというご意見がありました。そこで、新庁舎では免震構造を検討しており、大きな揺れも防ぐことが可能で、また、行政サービスをワンストップ化することで同じところにサービス機能がある方が効率的であることをご説明しております。
 その他にアンケートからも多くのご意見を頂きました。アンケートの中に『公共施設の最適化に向けて』、『市民に開かれた安心安全な拠点づくりを目指して』の内容の理解についての項目がありました。回収したアンケートは124件で、そのうち「理解できた」、「ほぼ理解できた」と回答した方が約7割を占めました。現在の庁舎について課題があり、対応しなければいけないということについてはある程度理解して頂けたと考えております。
 また、8月の市広報誌でタウンミーティングの内容について掲載させて頂き、市民の方への周知を図りました。
 以上です。

委員長

 ありがとうございました。ご意見、ご質問はありませんか。

委員

 耐震補強工事には、免震工事も必要になり、多額の費用が必要になりますが、建て替えるよりは安くすむと思っている方が多いので、長い目で見れば建替えた方が安くなることをしっかり説明すれば理解を得られると思います。

事務局

 東庁舎は築40年なので設備も老朽化しており、耐震補強工事だけで今後も利用を続けるのは難しいです。仮に、耐用年数が60年だとすると、耐震補強工事をしても、20年後には建物の更新が必要になり、二重に費用がかかってしまいます。

委員

 10~30年後を見据えて、建て替えのメリットがあることをしっかり説明した方がより理解を得られると思います。

事務局

 今回の計画では東庁舎の周辺施設も含めて整備を考えており、老朽化した建物は統合することでさまざまなメリットがあると考えています。

委員

 20~30年後の人口はどうなるのでしょう。

事務局

 少子高齢化により、人口は確実に減少します。当然、税を担う人口も減っていきますが、財源は事業債を使うことで、現在、税を担っている方々だけに税の負担を加重することがなくなります。

委員

 人口が減ると庁舎の中にも余ったスペースができると思うので、そういったスペースをフレキシブルに活用できるような構造にすると良いと思います。

事務局

 非常に参考になるご意見です。基本設計の段階で詳細に考えていきたいと思います。

委員長

 他にご意見がないようであれば次の議題に移ります。
 (2)湖南市庁舎建設及び周辺整備計画(素案)について事務局からご説明をお願いします。

事務局

 (3)財源内訳についても関連があるので続けてご説明させて頂きます。資料2-1の基本計画(素案)については第2回検討委員会のときにも基本計画(骨子案)として第5章まで説明しておりますので、簡単に説明します。資料2-2では基本計画について前回からの変更部分をまとめています。
 まず第1章(2)これまでの取り組みの表4段目の検討委員会の年度を繰り越しておりますので、「平成28年度」から「平成28・29年度」に変更しています。また、「【平成28年度 検討委員会の流れ】」を「【基本計画策定の流れ】」に変更しています。
 第2章(2)現庁舎等の課題では、1.耐震機能不足、2.防災拠点としての機能不足、4.施設、設備の老朽化の文章を一部追加・変更しています。
8ページでは、現状の課題に対応した整備を行うための、基本構想の中で定めた基本方針をまとめています。基本構想では東庁舎の増築案、建て替え案の二案を掲げていましたが、基本計画では建て替え案を前提に進めています。
 9ページからは現状の課題をもとに、庁舎建設の基本方針を設定し、基本方針に基づいた庁舎の基本的な機能要件をまとめています。13ページからは機能要件ごとに具体的な整備方針を挙げており、こちらも文章の一部を追加・変更しています。
 30ページでは、事業債活用の条件である、個別施設計画に記載すべき事項を追加しています。
 31ページ~33ページは、新庁舎の面積規模を変更したことにより、配置構成も変更しています。前回は1階部分が浸水想定区域ということで駐車場としての利用を考えていましたが、全体の階数を少なくした方がコストが抑えられるので1階から庁舎機能、保健センター機能を配置し、消防署は別の建物になります。水防倉庫と書庫は別棟として配置します。
 第6章では、庁舎の配置と敷地利用計画についてまとめています。新庁舎は、旧給食センターや公用車庫の跡地に、消防署は中央まちづくりセンター跡地に建て替えます。東庁舎、社会福祉センターの跡地は駐車場として利用し、社会福祉センターの事務所機能はサンライフ甲西に移転します。また、サンライフ甲西の東側には県道草津伊賀線に繋がる道路の設置を計画しています。
 37ページでは、駐車台数の算定をしています。現在必要な駐車台数は526台で、敷地整備後、敷地内に確保できる駐車台数は458台であり、68台分が不足するため、必要があれば立体駐車場の建設等についても今後検討します。
 第7章では、整備手法の検討をしています。各手法のメリットやデメリットを比較し、最も適した手法を選択します。現段階では、平成29年度から交付税措置のある起債を活用できるようなったことと、事業費の削減効果や工事期間の短縮が見込めることから、DB方式を第一選択肢としています。
 現在、新庁舎等整備に関する概算事業費は、建設工事費:56億2千万円、除却費:3億2千万円、改修費:3千万円、周辺整備費:3億円、調査・設計費:2億円の合計64億7千万を想定しています。交付税措置のある事業債等を活用しながら、事業債が活用できる平成32年度までに完成するスケジュールを目指しています。
 資料3は、事業債についての詳細です。東庁舎周辺整備は、1.~3.の事業に該当し、それぞれ交付税措置や事業年度などについて条件が設定されています。
 緊急防災・減災事業債は、現在の消防署は耐震性が不十分なため、耐震補強工事よりも、建て替えた方がコストが安くなる場合にこの事業債を活用できます。
 財源内訳は、全体事業費64.7憶円のうち55.6憶円が事業債で残りの9.1憶円を一般財源とします。事業債の55.6憶円のうち、16.8憶円は交付税として見積もっております。このような有利な事業債を活用しながら整備を進めていきたいと考えています。
 以上です。

委員長

 ご意見やご質問はありませんか。

委員

 前回は浸水想定区域であることから1階を駐車場にしていましたが、今回は1階から機能を配置するということで、災害時に医療関係である保健センターが浸水してしまっては大変だと思います。どのようにお考えですか。

事務局

 グランドフロアは1階にした方が利用価値が高くなります。給食センター跡地部分に関しては、0.5メートルの浸水想定なので0.5メートルのかさ上げをして対応する予定です。

委員

26ページの環境に配慮した機能について、グリーンカーテンなど、パッシブにエネルギー利用を考えることはとても良いと思うので、ぜひ市民にも見える形でやって頂きたいです。
 ガスでの発電もさらに活用するために、庁舎で使う分だけ発電するのではなく、市民共同発電所や売電機能を持った会社などが湖南市にはすでにあり、電力取引市場では夏場は電力を高く買ってくれるので、売電についても積極的に考えて頂けると良いと思います。
 資料3の財源内訳で9.1憶円の一般財源の内訳については、貯まっている基金を使うのですか。それともこれから積み立てていくのですか。

事務局

 財源の事業債の充当残については基金の活用が原則とされていますが、必ずしも基金でなければならないということではありません。一般財源の内訳については今後詳細に検討していきます。

委員

 駐車場についてですが、計画ではどれくらい停められるようになるのですか。
 また、庁舎利用目的以外で駐車される方への対策として駐車料金の設定なども考えておられますか。

事務局

 計画では458台を想定していますが、必要台数を確保できていないため、立体駐車場の建設も検討しています。駐車料金の設定についても今後検討します。

委員

 森北公園の整備については考えていませんか。

事務局

 今のところ考えていません。

委員

 森北公園はあまり利用されず鬱蒼とした雰囲気なので、きれいに整備して、緊急時の避難場所としても利用できれば良いと思います。
 サンライフ甲西は何も触らないということでしょうか。

事務局

 サンライフ甲西はバリアフリーになっていないので、エレベーター設置など、バリアフリー化する工事をします。また、商工観光労政課は新庁舎に移転するので、その跡に社会福祉センターの事務所機能を配置します。

委員

 新庁舎にサンライフ甲西としての機能は移らないということですね。
 計画道路についてはどのようにお考えですか。道路が建物のギリギリのところまできて、危険に感じるのですが。

事務局

 道路までの幅員は十分に確保できると考えています。サンライフ甲西の入口が道路の一部にかかってしまうので、入口を建物の南側に移動させます。商工会の入口は現状のままでも利用できます。

委員

 道路に関する詳しい情報や図面などを提供してください。

委員長

 他にご意見等ありませんか。

事務局

 本日ご欠席されておられます委員様から、事前にご意見、ご質問を伺っておりますので紹介します。
 まず、庁舎建設基本計画等について、「東庁舎建設及び周辺整備計画」ありきの議論に偏りすぎていると思うので、各施設をどのように整備するのか個別に具体的な方針を決めた上で計画を進めていくことが最善であるというご意見を頂いております。
 ほかに、図書館等の借地問題に関して質問を頂いております。図書館については、借地契約期間が今年の11月までとなっており、現在教育部の方で土地所有者の方と今後どうするか話し合いを進めています。
 ほかには、各施設の集約方針について利便性や効率性を主眼に議論し、より良い結論を導かなければならないことや、集約によって管理費や人件費をどのように、どのくらい削減できるのかなどを明確に示すことが必要だというご意見を頂きました。コスト削減については、参考資料87ページに現在の維持管理費が載っています。具体的にどのくらい削減できるか現段階では把握できませんが、集約化によるコスト削減を見込んでいます。

委員長

 他にご意見等ありませんか。
 現在の東庁舎の老朽化や耐震性能、将来の安定した行政機能などの観点から大規模改修より建て替えが適しているとして基本計画(素案)が作られています。施設の在り方は、集約化・統合化によって将来の人口減少に応えていき、また、庁舎の建て替えにあたり関連する周辺整備についても検討しなければなりません。
 委員の皆さまからは、環境に配慮した建物にすることや、駐車場の管理などに関するご意見を頂きました。
 建物は新耐震基準であるサンライフ甲西は改修して使用を続けることとしています。
 今後は、森北公園や、西庁舎等の他の公共施設の在り方についても議論する必要があります。また、コスト削減に関しては具体的な数字までは出ないようですが、今後の行政改革や業務内容の効率化を考えて計画を作っていかなければなりません。
 財源は事業債を活用し、充当残である一般財源の確保についてはご尽力頂きたいと思います。
 それでは、次に現段階での委員会提言書(案)ついて事務局からご説明をお願いします。

事務局

 湖南市庁舎建設及び周辺整備計画策定に関する提言書案ということで今まで3回にわたって検討委員会を開催しており、そのまとめとして記載しております。修正や追加等がございましたらご意見頂きたいと思います。

委員

 集約に関しては図書館のように分散したままの方が良いといった意見もあり、どちらにしてもメリットとデメリットがあり、なかなかまとまりません。そこで市としてのコンセプトから考えたときにメリットの方が多いので集約するという経緯が必要なので、コンセプトや基本理念が重要だと思います。

委員長

 どういった流れの中で議論が進められてきたのか、西庁舎についてもその流れの上に乗った検討が必要です。

委員

 「今後、西庁舎及び周辺施設についても市民にとって最も良いあり方を引き続き検討していく」と短い文章で書かれていますが、具体的な案を入れなければ漠然としていてわかりにくいと思います。

委員長

 市民の皆さんにもご理解を頂くための重要なポイントとなると思います。西庁舎や他の施設の整備の方向性を明確にし、東庁舎周辺整備と関連付けて説明ができないと理解が得にくいかもしれません。提言書案の4番目のところで、施設の在り方をこれから具体的にどんな方向で考えていくのかということについては市民の皆さんのイメージがわきにくいとのご意見を頂いておりますが、市民サービスをより向上させていく、市の行財政運営のさらなる効率化や有効性を向上させていくなど市民にとってより良いあり方を今後も検討していくことが基本計画の在り方として望ましいと思いますので、そうした観点から文言の修正をしていただければと思います。
 他にご意見がなければ、ただいまのご意見を受け、事務局の方で修正して頂き、修正案を各委員にご確認頂いたのち、市長に提言させて頂きます。

事務局

 ただちに修正いたしますので、のちほど再度ご確認頂きたいと思います。

委員長

 それでは(5)計画策定スケジュールについて事務局からご説明をお願いします。

事務局

 資料5をご覧ください。本日第3回の検討委員会を行いまして、今後、9月議会の全協報告で素案の報告を考えています。
 それから素案をまとめた上で10月にパブリックコメントを行い、11月に計画(案)を策定し、総合政策会議にかけ、12月に計画策定します。また、12月にはもう一度最終の外部検討委員会を開催させて頂き、12月議会全協報告で報告しようと考えています。以上です。

市長

 素案が確定した後でパブリックコメントを実施します。先月のタウンミーティングについて8月の広報誌でお知らせしました。ホームページでも随時公表していきたいと考えています。これまで市民の意見を聞く場はタウンミーティングだけなのかというご質問がありましたが、今後パブリックコメントと、基本設計の段階で市民ワークショップを行います。
 財源の問題で基金のお話が出ましたが、9月議会の決算の剰余金の中から一定額を積み立てていきたいと考えています。また財源全体を確保できるよう債務負担行為を議会の方にお願いしようと考えています。そして、12月に計画策定し、議会で十分に議論していきます。よろしくお願いします。

委員長

 今後、着実な財源計画を立てて頂きたいと思います。
 ただいま提言書の修正案を頂きました。最後2行が付け加えられています。これでよろしければ後ほど市長に提言させて頂きます。
 その他事務局から何かありませんか。

事務局

 ありません。

委員長

 では本日の議題はすべて終了しました。今回の検討委員会は一つの節目になりましたが、今後の方向性が見えてきたのではないかと思います。東庁舎その他周辺施設の統合化をどう進めていったらよいかは市民サービス全体にかかわる問題になります。西庁舎についても考えていかなければ市民の理解を得にくいので、今後、より良い案を出して頂ければ良いと思います。
 本日は熱心にご議論頂きありがとうございました。

事務局

 それではパブリックコメントの内容等をとりまとめ、12月に第4回検討委員会を行いますので、よろしくお願いします。
 本日は誠にありがとうございました。

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