湖南市産業振興ビジョンを策定しました

湖南市は、水と緑に囲まれた自然環境豊かな地域で、古くから街道を中心とした産業や文化が栄えてきました。名神高速道路の開通に伴い、有利な立地条件を利用して県内最大の湖南工業団地が造成され、ものづくり産業が集積しました。また、農林業や商業をはじめとするその他の産業もともに地域経済を支えてきました。

しかし、少子高齢化、人口減少社会の到来、情報通信技術の飛躍的な進歩、経済のグロ ーバル化など、社会構造が大きく変わり、本市においても地域産業が将来にわたり発展を続けていくためには変化を的確に捉え、さまざまな挑戦をしていかなければなりません。

産業の振興は、経済を活性化させることにより、地域の活力を創出し、雇用機会を拡大するとともに、事業活動を通じて市民生活の向上に寄与するものです。市内の産業が着実に発展していくためには、行政、事業者および産業関係団体ならびに市民が産業の振興に係るそれぞれの役割について認識を深め、協働して取り組んでいくことが重要です。

そこで、地域社会が一体となり、先人が築いてきた産業基盤の維持発展と今後の本市における産業振興のあり方などの基本的な事項を明らかにするとともに、関連する施策を総合的、一体的かつ相乗的に推進するため、平成30年3月、「湖南市地域産業振興基本条例」を制定しました。

本条例では、地域産業の振興に関する基本理念を定め、地域産業に関わる者の役割を 明らかにすることにより、地域産業の総合的な振興を推進し、もって多様で活力のある地域経済の活性化および市民生活の向上を図ることを目的としています。そして、市の役割および責務として、市が基本理念に基づき、地域産業の振興施策を総合的かつ計画的に推進することを定めていることから、市の産業振興のビジョンを示し、振興施策を計画的に推進するため「湖南市産業振興ビジョン」を策定しました。