令和6年度第2回湖南市上下水道運営審議会 会議概要

更新日:2025年03月31日

開催日時

令和7年2月19日(水曜日) 午後1時30分から午後3時15分まで

開催場所

サンライフ甲西(共同福祉施設)1階 大会議室

出席者

委員 10名(欠席者5名) 事務局 6名

協議事項

1.  上下水道事業実施状況について

2.上下水道料金収納状況と未収金対策について
3.下水道事業経営戦略策定について
4.その他

配布資料

開会

市民憲章唱和

会長あいさつ

上下水道事業所長あいさつ

議事

1.上下水道事業実施状況について

委員

第1回会議で説明された予定事業と違う部分があるが、事業が減っている理由を教えてください。また、追加された事業があれば教えてください。

事務局

企業庁への施設移管にかかる委託について協議調整の結果、いくつかの委託を合わせて発注する形となり当初の予定から変更となりました。工事については課内で協議し一部の舗装復旧工事を単価契約で発注したので一部変更となりました。

委員

埼玉で事故がありましたが、老朽化を原因とするような突発的な事象に対しての工事などはありませんでしたか。

事務局

下水道については当初の計画通り実施させていただいています。埼玉での事故を受けて施設の点検をするように通知されましたが、湖南市については事故があった自治体より規模が小さいため対象となりませんでした。日常の管理の中で点検などを行っております。本件について特別な事業実施を求められたことはございませんでした。

委員

大きなものではない工事、事業化されないような日常の維持管理の工事などは今回の資料に記されていないということで間違いないですか。

事務局

今回の事業実施状況については新設・改良工事を対象としております。内訳として管の布設替えや延伸などを対象としています。ご質問いただいた内容は、すでに布設された施設から漏水などがあった場合についてと思われますが、それらについては維持管理工事として発注しています。維持管理工事については、年度ごとに発生する数に差がありますので、こちらでの報告の対象とさせていただいておりません。

2.上下水道料金収納状況と未収金対策について

委員

水道、下水道は関連していると思いますが、例えば滞納などが続く場合の給水停止などのタイミングはガスや電気などと同じですか。また水道料金と下水道料金のうち片方だけを滞納しているケースはありますか。

事務局

事業主体(ガス・電気)が違うので連動して行っていません。上下水道については条例に基づいて執行させていただいていますので、期限まで待ってもお支払いいただけないような場合は給水を停止させていただいています。例えば、生活保護受給者について給水停止を行わないといった対応をされる自治体もありますが、湖南市においてはそういった措置はとらず給水停止まで執行させていただいています。これは生活保護費の内訳には当然に、生活に必要な費用を支払えるように計算された費用が福祉部局より給付されていますので使用水量に応じた料金をお支払いいただいています。よって、水道使用者については料金を期日までに支払ってもらえない場合は、条例に基づき給水停止等を執行させていただいています。

2点目、片方だけ支払われているようなケースについてですが、水道については支払われない場合、最終的に給水停止といった方法により使用を止めることがあります。下水道につきましては、生活排水の流入を止めるといった手続きはございません。物理的に排水の流入を止めるといったことが不可能であるためです。よって、下水につきましては、最終的に財産の差し押さえを行うことがございます。

委員

上水道と下水道の使用料が湖南市では2か月間ごとに、交互に請求いただいていますが、どちらの支払いであったか、すでに支払い済みのものか混乱するときもあると思います。口座振替などの支払い方法はありますか。

事務局

おっしゃっていただいている懸念のとおり、支払いを失念するケースもあると思いますので、口座振替を推奨させていただいております。しかしながら、ご家庭の事情等で納付書の送付を希望されるケースもあります。湖南市としては、なるべく口座振替を申込みいただけるよう今後もお願いしたいと思います。

委員

資料2について現年度、過年度、調定額、徴収額、未収金残額といった各種用語について聞きなじみがないので教えてください。また、現年度分と過年度分の金額の桁が違う理由を教えてください。

事務局

現年度分については、令和6年4月1日から令和7年3月31日の期間分を令和6年度現年度分といいます。調定額はその現年度中に収益として得ることができると考えている予定額であり、徴収額は実際に収納することができた金額となります。よって、調定額から徴収額を引くと、まだ徴収できていない金額として未収金残額が算出されます。過年度分については、令和6年3月31日までの数年度分の料金であり、各年度に未収金残額として残った金額の合算値となります。数年分の料金を合算したものでありますが、徴収事務を継続しているため年度ごとの未収金残額が低くなり、合算後の数値であっても現年度の水道料金の合計額より小さい額となります。

3.下水道事業経営戦略策定について

委員

下水道使用料が上がる可能性についてもお話がありましたが、最終処理については草津の矢橋にて処理されているということでその処理費用の負担があると思います。説明の中で豪雨について触れられる部分がありました。雨水と下水は分けられていると認識しているのですが、雨水の水量についても負担しているということでしょうか。雨水と下水が分かれているのであれば、下水道使用料の上昇についての説明で、豪雨についてのお話がどのように関連するかわからなかったので教えてください。

事務局

下水道の役割は当然、汚水を処理することであります。一方で雨水につきましても浸水対策を行うという役割を持っています。料金体系の中の話については汚水の処理についてしか含まれていません。雨水については皆様への被害をどのように抑えていくかということになります。

料金改定につきましては、検討をすべきタイミングが来ているということを示させていただいておりますが、実際に改定する場合はこの運営審議会でお諮りいただき、地域への啓発と説明を行いながら進めていきたいと考えています。この場で了承いただいたという意味ではなく、現在の社会情勢から今後、下水道料金の値上げの可能性があるということを示させていただいたものであります。

なお、雨水の浸水対策については国の補助事業を活用させていただいている部分ですが、予算上の処理を上下水道事業所で行い、工事は湖南市の土木建設課により河川改修事業などを実施しています。参考として、湖南市の雨水は最終的に河川へ放流され下水と分けて処理されている分流式となっていますが、埼玉県については雨水と下水をまとめて処理するいわゆる合流式の下水道であります。現在お話させていただいたのは下水道の料金改定についてですが、上水道についても料金改定の可能性がございます。生活への負担も大きくなりますがよろしくお願いいたします。

委員

布設後50年を超える管があるとのことでしたが、その布設替えを行える財政的な余裕はありますか。また、そういった更新内容は料金体系へ反映されますか。市民への負担ばかりではなく重点事業として市の中で取り扱っていただき予算等の措置を行ってもらえないのでしょうか。公共工事について2月、3月に集中して行われるのは予算を使い切るためとよく聞きますがどういった理由でそうなるのか教えてください。

事務局

回答が前後しますが、まず、公共工事や事業が2月、3月に集中するのかというご質問ですが、会計法の単年度独立の原則に基づき4月1日から3月31日までを1年間として扱うもので会計処理を1年間で行うものであります。よって、各事業は3月中に完了しなければならないため時期が集中する部分もあると思います。各工事については発注時期を平たんにするよう指導もありますが、管の布設替えなどの各種工事の最後には掘った箇所を埋め、舗装することで完了となりますので各種工事の終了後にしか行えない工種もございます。そのため3月に行われることが多いと思われます。また、事務手続き上、入札できるのが6月ごろとなります。本来ですと2年、3年かけてやりたい事業も単年度で行わなければならず大きな工事は2月、3月ごろに完了となります。市民生活への影響を考え、なるべく1年間の工事を平たんにするよう心掛けていますが、どうしても2月、3月に完了となるのもあるとご理解いただけますと幸いです。

1つ目の質問ですが、本市に限らず全国的に耐用年数の限界が迫っています。これは、先ほど説明させていただきました平成の初期頃に行われたびわ湖総合開発によって一斉に布設されたものが耐用年数を超え始めるためです。本市においても地震対策や管更新は順次行っていますが、総延長で300kmほどございますので、劣化状況や耐用年数などを考慮し進めていきたいと思います。また、劣化した管を一斉に更新するための費用を下水道使用料の改定で賄おうというものではございません。まずは国の施策・補助をいただき、不足する部分についても起債を活用したうえで自主財源を使用する形で考えています。生活への影響が大きいものであるため、できるだけ使用料を上げたくはないのですが、事業運営の中で対応しきれない部分も出てくると思われます。料金改定の必要性が高まれば改めて、この運営審議会でお諮りさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

委員

資料に用いられている表についてですが、今後は注釈をいただけるとありがたいです。

また、コストダウンの一環として、量水器の検針業務に人件費がかかっていると思いますが、使用水量を通信でやりとりできる量水器の導入なども検討されるといいのかなと思います。

予定では令和10年頃に料金改定を検討されるようですが、社会情勢の変動で我々の任期中に料金改定を行われる場合どういった流れで行われるか参考に教えてください。

 

事務局

湖南市上下水道運営審議会は、湖南市上下水道事業所の最高諮問機関という位置づけでありますので、本審議会でお諮りしいただいた意見を集約し、湖南市議会で説明させていただく流れとなります。しかしながら、市場調査等を行うので、おおむね2、3年かけておこなわれますので令和8年頃から検討する形となります。社会情勢によっては予定と異なる部分もあろうかと思います。

委員

耐用年数50年の管は300kmの延長中どれくらいの長さになりますか。

事務局

説明の中であげさせていただいた公共工事で布設された下水道については、古いもので45年ほど経過したものとなります。一部、開発で作られた下水道が公共下水道に接続する形となっており、その開発団地のうち1、2件の団地内にある下水道については、おそらく耐用年数を超過しているであろうと考えており、順次調査を行っています。公共工事によって布設された下水道管に耐用年数を超過したものはございません。しかしながら滋賀県は全国と比較しても公共下水道の普及が進んでいます。その分、こういった耐用年数についての事案もあります。国の補助を活用しながら更新を進めていきたいと考えていますが、国も予算がないということで難しい部分があると考えています。

また、事業取組のなかでストックマネジメントや耐震化計画を策定しておりますので、それらの調整を図りながら事故の無いよう進めていきたいと考えています

4.その他

委員

2024年の話ですが、上水道が濁る事案がありました。当時、事業所に連絡するもつながりませんでした。また、市からの周知連絡もなく苦慮しました。どういった対応をすればよかったのか、市としての対応も早くしてもらえなかったのかと思いました。

事務局

菩提寺地域での事象についてお話しいただいたのですが、経過として、当時水道管から漏水があったため漏水確認済という看板を設置し、修繕工事の調整を行っていました。その間に漏水が進行しており、修繕工事に着手したところ管が破裂したことで起こった事象になります。ご指摘いただいた部分について、至らない部分が多々ありました。申し訳ございませんでした。電話対応についてはあらかじめ事務所に詰める、情報発信についてはホームページやタウンメールを活用するなど再発防止に努めたいと思います。

委員

以前、団地内で汚水濃度が高まっているといった話があったように記憶していますが、そういった数値の点検は一定の区間ごとに行われているのでしょうか。

事務局

水質についての検査に関するご質問ですが、下水とはいえどのようなものでも流していいということではないということで事業を進めさせていただいております。最終的な処理は県で行っていただいておりますが、市としても水質の検査は行っております。傾向として圧送管は硫化水素が発生しやすい状況で、それらを抑えるよう管理を行っており、大きな事故もない状況です。今後も注視しながら定期的な検査を行い管理していきます。

委員

私事ですが、自宅内の下水が流れない事象が発生し、排水先が油などで詰まっていたようなのですが、定期的な清掃が必要だと知りませんでした。そういったことに関する啓発などは行われていますか。

事務局

ホームページに掲載させていただいています。お話は防臭ますのことと思われますが、日常管理の方法としては、油を除去し古紙などで包んで処分してください。今後も啓発に努めるとともに、各家庭で定期的な維持管理をお願いいたします。

閉会

副会長あいさつ

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道事業所 上下水道課 水道庶務係

電話番号:0748-71-2351

ファックス:0748-72-2332

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