令和7年度第1回湖南市上下水道運営審議会 会議概要
開催日時
令和7年8月29日(金曜日) 午後1時30分から午後3時12分まで
開催場所
サンライフ甲西(共同福祉施設)1階 大会議室
出席者
委員 12名(欠席者3名) 事務局 6名
協議事項
1. 水道事業会計の令和7年度予算及び事業について
2.下水道事業会計の令和7年度予算及び事業について
3.上下水道事業の経営環境と今後の展望について
4.上下水道業務包括委託について
5.その他
配布資料
【資料1-1】水道事業会計の予算について (PDFファイル: 432.7KB)
【資料1-2】水道事業計画について (PDFファイル: 2.9MB)
【資料2-1】下水道事業会計の予算について (PDFファイル: 275.0KB)
【資料2-2下水道事業計画について (PDFファイル: 3.6MB)
【資料3】上下水道事業の経営環境と今後の展望について (PDFファイル: 493.9KB)
【資料4】上下水道業務包括業務委託について (PDFファイル: 151.3KB)
開会
市民憲章唱和
会長あいさつ
所長あいさつ
議事
1.水道事業会計の令和7年度予算及び事業について
質疑なし
2.下水道事業会計の令和7年度予算及び事業について
質疑なし
3.上下水道事業の経営環境と今後の展望について
委員
平成27年に値上げがなされており物価高が続いている状況ですが、湖南市の使用料金は全国でどのあたりに位置づけられているか教えてください。
事務局
全国にある市町村数は1,700団体ほどのようですが、水道料金についてはおおむね650番目(639位、口径13ミリメートル、1カ月で20立方メートル使用の場合)くらいの位置づけとなっております。水道使用料は逓増制という考え方で料金を算出し請求させていただいており、基本料金に使用水量ごとの従量制の金額を合わせたものを水道料金とさせていただいています。そのため、各使用量による料金条件が市町村ごとに違うため一概に比較することは難しいものです。滋賀県下におきましては中間より少し上くらいの料金ですが、比較の難しいものであることはご理解ください。
委員
一般家庭の平均的な使用量で考えたときに真ん中より少し高いくらいだという理解でよろしいですか。
事務局
おおむね2か月で50立方メートルほどの使用量が一般家庭の平均程度と考えると県下では真ん中より上になります。現在の情勢のままでいくと水道については検討中ですが、下水道については令和9年、令和10年あたりに経営が苦しくなると推測されます。すぐに料金をあげることはできず準備に1年、2年かかると思われますのでそろそろ検討し始める必要性を感じています。現時点で明確に使用料を上げる時期を定めるものではありませんが、今後2年間の社会情勢も加味しながら検討していく、そのような状況であるとご理解いただければと思います。
委員
消防の訓練で消火栓から水を出すことがありますが有収水量に含まれない水ということで間違いないですか。有収水量に含まれない水である場合は訓練の回数など検討していくほうがいいでしょうか。
事務局
ご推察のとおり有収水量に含まれないものです。よって使用料金を得ることができないものとなりますのでそういった水量を減らしていくことも水道事業の取り組みの一つであります。しかしながら、地域防災の観点は欠かせないものでありますので、必要内で使用いただければと思います。県外のある地域については消火活動(訓練)における使用水量分の料金を支払っているケースもあると聞きます。
委員
この頃浸水被害について報道で目にする機会が増えましたが、湖南市の施策はどういったものがありますか。
事務局
下水道事業については生活を守る観点から、各市町村は汚水事業の整備を始めました。浸水被害という概念はそのあとに出てきたものでありますが、汚水対策が一定整備されたら雨水対策を行っていく予定としています。湖南市については現在取り組んでいますが、整備には時間や費用が必要な状況です。具体的に行った事業としては、石部の村井川の整備、石部緑台地先、中央の図書館付近で水路断面を大きくする事業、工業団地付近などを整備させていただきました。こういった事業を行うためには自主財源のみでは対応しきれないような大きな金額となるケースが多いため、国庫補助をもらいながら進めていかなければなりません。今後もそういった形で事業を進めていきますが、様々な制約やハードルを越えていかなければならず難しい部分もあります。時間がかかりますが継続して事業に取り組んでいる状況です。
委員
滋賀県の別の市町において人工衛星を使った漏水箇所を見つけるシステムが話題になりましたが、その取り組みが他市町へ広がることはありますか。
事務局
水道事業につきましては技術者が不足していることが課題のひとつですが、どういった対策を行っていくか検討したときに県下を一つとして対応していくといったことが構想されています。その構想の中に人工衛星とAIを活用した漏水調査があります。他市町の中には参加される自治体もあると聞いています。湖南市は参加させていただいておりません。理由としましては現在のAIによる調査結果の的中率が低く、運営にかかる費用が高いという状態です。異なる調査を併用しながらAIを使うことで精度を上げる必要があり割高な方式となります。今後技術が進歩したならば参加する可能性はありますが現時点では検討しておりません。漏水が起きたら通報いただき迅速に対応するほうがより良い対応ができると考えております。
委員
下水道事業の運営状況が悪化し令和9年には赤字となる予測と説明いただきました。時期として差し迫った状況であると考えますが、特に対策などについての説明もありませんでした。悠長というか、慌てるような時期ではないということですか。
事務局
運営状況が悪化し令和9年ごろに赤字となる予想であると報告させていただきました。滋賀県の処理場で最終処分をいただいていますが、その負担金が大幅に値上げされることと社会的な物価上昇の影響を鑑みて令和9年頃と報告させていただきました。これを受けて検討に入っていくところであります。使用料の値上げついてはなるべく行いたくないものですが、このままの状況であると整備事業を行えず課題を先送りする形となるため、将来の世代に大きな負担がかかります。次の世代へ負担を押し付けるのではなく世代ごとに平等に負担をいただき事業執行に努めています。料金改定にあたっては課題が今の世代に負担いただくようなタイミングであったものとご理解ください。
委員
浸水対策に関連してですが、河川整備事業が雨水対策にあたるという説明でした。大きな河川は整備されているようですが、用水路については整備、管理されていますか。特に自宅付近の暗渠となっている用水路が状況がわからないため不安です。
事務局
雨水対策についての日常管理は土木建設課が主に担当しています。後ほど個別に詳しい場所など聞かせていただきます。
なお補足としまして、暗渠となっている用水路では大型のごみが発見される例もありました。対策としてスクリーンという柵を用水路内で設けてごみを止めている場所もありますが日常の維持管理が重要な設備となります。市で、すべてのスクリーン等安全設備の状況を管理しきれるものではありませんので地域の皆様のご協力をいただきながら務めていければと思います。
4.上下水道業務包括委託について
委員
ウォーターPPPの考え方として、民間にすべて委託するということは上下水道事業所もいずれ消えるということですか。
事務局
そのようなことはございません。財産に関する権利を自治体が持ちながら業務執行を民間事業者へお願いするというものです。そういった事業者が市場にいるかという点が現在懸念されている点です。実現性があるのかという点に疑義がある状況ですが話題として現在の国の動きを委員の皆様にお伝えするものです。
5.その他
質疑なし












更新日:2025年09月22日