平成30年6月湖南市定例教育委員会 会議録

更新日:2019年07月01日

開催日時

平成30年6月27日(水曜日) 午後1時30分から

開催場所

湖南市役所 西庁舎 教育委員会室

会議に付した案件

日程第1 報告第39号

湖南市教育委員会の経過報告について

日程第2 報告第40号

後援・共催名義の使用承諾について

  1. 甲賀・湖南市教職員バレーボール大会(後援)
  2. 第37回滋賀県スペシャルスポーツカーニバル(後援)
  3. 第6回下田泥りんピック2018(後援)
  4. 青少年夏休みコンサートVOL14(後援)
  5. SAXOPHPBIA(サキソフォビア)JAZZ CONCERT3(後援)
  6. 第30回ふれあい広場(後援)
  7. しごとチャレンジフェスタ2018(後援)
  8. 2018夏休みこども防火せんりゅう(後援)
  9. 東海道浪漫歩行2018(後援)

日程第3 報告第41号

市内児童生徒の問題行動について    

日程第4 報告第42号

市内児童生徒の交通事故について

日程第5 報告第43号

平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について

日程第6 報告第44号

中学校春季総体等の結果について

日程第7 報告第45号

湖南市立保育園等の民営化について

日程第8 報告第46号

平成29年度湖南市教育委員会事業評価について

日程第9 議案第37号

湖南市小中学校教育研究会事業補助金交付要綱の制定について

日程第10 議案第38号

雨山文化運動公園及び阿星野外ステージの休館日の変更について

日程第11 議案第39号

市民学習交流センター及び田代が池テニスコート夏季集中休暇に伴う臨時休館について

日程第12 議案第40号

平成30年度雨山市民プールの休業日について

日程第13 議案第41号

湖南市美術展実行委員の委嘱について

日程第14 協議事項

  1. 平成30年8月定例教育委員会の開催日程について
  2. その他

会議に出席した委員

教育委員5名

会議に欠席した委員

なし

会議に出席した事務局職員

8名

会議を傍聴した人

なし

日程第1報告第39号 湖南市教育委員会の経過報告について

提出資料に基づき報告第39号、湖南市教育委員会の経過報告をする。

 日程第1報告39号、湖南市教育委員会の経過報告について説明いたします。5月22日から本日6月27日までの報告になります。
 5月24日、業務改善に係るPTA研修会を実施しました。
 春に運動会を行う小学校は4校ありまして、5月26日は菩提寺北小学校・水戸小学校、6月2日には菩提寺小学校・三雲小学校が運動会を開催しました。また、開会式に出席いただいた教育委員の皆さまから感想等をお聞かせいただきたいと思います。
 5月28日、市三役による甲西中学校アプローチ完成視察を行いました。昨年新校舎が完成後に工事を進めてきましたアプローチとプール棟が完成しまして、現在使用しています。
 5月29日、部課長会議では教職員の働き方改革に伴い6月18日以降、土日及び平日午後7時~翌朝7時30分までは小中学校の電話がつながらなくなることについて報告し、緊急時の対応等の協力依頼を行いました。資料としては、各小中学校の保護者宛の文書、緊急時の連絡先は湖南市役所としていますので、市役所にて学校の緊急連絡があった場合の対応記録様式を載せております。現在このような形で稼働しておりますが、抗議の電話や問い合わせ等はないと聞いておりますので、スムーズに進められていると考えています。
 6月5日からは第1回人事訪問が始まりました。石部中学校・下田小学校・水戸小学校が初日でして、最終日6月22日まで、市内全ての小中学校をまわっております。
 6月6日は校長会です。これは別添資料があり、ご意見をいただきたいところもありますので、後で触れさせていただきます。
 6月8日、6月議会2日目の一般質問が始まっております。植中議員・桑原田委員・藤川委員・細川委員・松井委員より、資料のとおり質問がありました。6月11日の一般質問3日日には、赤祖父議員・小林議員より質問がありました。これらの質問に関する答弁につきましては、次回の教育委員会時に報告いたします。
 6月13日、健康福祉部の拡大三役会議がありました。「フッ素洗口の取組について」、平成31年度に希望する保育園・幼稚園でまず実施し、平成32年度から全ての小学校で実施したいという内容でした。フッ素洗口は、永久歯に生えかわる年齢までにフッ素塗布をしておくと虫歯等になりにくい歯ができるということで、虫歯予防に有効です。働き方改革を進めていることもありますし、誰がフッ素を薄めるのか、またどうやって保管していくのか等、細かいところまで話を詰めないと、すべてが学級担任の仕事となってしまいます。現状では、薬剤師さんにフッ素を薄めていただき、それを養護教諭が受け取り保管するという手順を検討しており、健康福祉部と話を詰めてから各学校へ話をおろしていきたいと考えています。決定はしておりませんが、現在議論を進めている状況です。
 6月14日、湖南市魅力発信プロジェクトの報告会がありました。ここで「湖南市教育」はほとんど認知されていないということがわかり大きなショックを受けました。プレス発表をし、湖南市教育は露出を多くしていると思っておりました。教育関係の方からも湖南市はいろんな取組をしている、といったお話を伺うのですが、実際はそうではなかったようです。湖南市魅力発信プロジェクトとは、湖南市の魅力を発信し、湖南市に来て定住してもらおう、人を増やすためにはどんな取組が必要かアイディアを持ち寄って発表し合う、そういったプロジェクトになります。話し合いの場で様々な湖南市の魅力が上がっておりましたが、上がっていた湖南市の魅力348個のうち、教育関係は6個、全体の1.7%でした。報告会後に感想を求められましたので、さまざまな教育の取組についてお伝えしました。お話したところ、魅力的な取組だという声もありましたので、結局は取組自体を知られていないことがよくわかりました。これからも湖南市教育の露出をさらに多くしていきたいと思っているところであります。
 6月17日、湖南市国際協会総会に引き続きワールドフェスタこなんが開催されました。総会前の役員会では、多くの外国人が参加するイベントに日本の子どもたちも参加し、相互に交流していくことが大切ではないかとお話したところ、今年度はその方向性で事業を進めていけるよう工夫していく、というお話になりました。今回のフェスタには手裏剣体験コーナーもあり、例年よりも日本の子どもたちの参加が多かったように感じました。
 6月18日、湖南市においても震度4の地震がありました。8時前という避難訓練時にも想定できていない時間に発生した地震でしたが、各学校へは発生時どのような行動をしたのか、どういった行動が必要だったのか、職員全員でディスカッションし、今後に備えてほしいと指示したところです。
 6月26日、湖南市産業経済懇話会に出席しました。中小企業に向けた働き方改革への対策等について、社会保険労務士の方が講演されたのですが、学校においても応用できる内容でしたのでとても勉強になりました。
 労働時間は1週40時間であり、これは労働基準法で定められています。この時にお話された「変形労働時間制」では、1カ月間の労働時間を決め、1週間働いて1週間休む、といったさまざまな働き方があることを紹介されました。教員に応用する場合は、例えば夏休み期間は労働時間を短くするというように、柔軟な発想で参考にしていきたいと思ったところです。

 さて、地域の方々と教職員との懇談会について、教育委員の皆さまにご意見を伺いたいと思っております。30年度からは2順目になりまして、中学校区に1校ずつ教育委員会から指定したいと考えています。今私が思っていますのは、二つは校舎が新しくなった石部小学校と甲西中学校、甲西北中校区と日枝中校区をどこの学校にすべきか悩んでいるところでございます。教育委員さんの中で、この学校の意見を聞きたい等の意見がありましたら教えていただき決めたいと思っております。
 最後にもう1点、市長も含め、教育長・教育委員等には行事の後、運動会・入学式・卒業式等の礼状は不要ということで統一させていただきましたので、ご了解をお願いします。
 以上簡単ではありますが、教育長報告とさせていただきます。

(質疑、意見等)

岩城委員

 湖南市魅力発信プロジェクトですが、教育分野の魅力がほとんど上がっていなかったということですが、これはどこの部署がどういった形で進めている事業なのでしょうか。

谷口教育長

 市長部局の地域創生推進課が中心となって進めています。

岩城委員

 教育とは関係のない部署が進めているのならある程度はしょうがないのではないでしょうか。湖南市の教員の方は、湖南市教育の強みをよく理解いただいているように私は思います。

谷口教育長

 そうですね。ですが私は「教育の力」で地方創生をと思っておりますのでとても残念な結果でした。

岩城委員

 それは望ましいことだと思います。

谷口教育長

 湖南市で働かれた教員の方は湖南市の良さが分かってもらえているようで、市外に出られた後も次の異動で希望し戻ってこられる方もいます。教員仲間と言いますか、教育分野に関わる方の中では湖南市の知名度が上がってきているように感じます。

岩城委員

 湖南市教育が魅力的なことで湖南市に住みたいと思う人が増えてくれることはとてもいいことだとは思いますが、居住となりますと産業等の問題も関わってきますので難しいですね。

谷口教育長

 そのとおりですね。職業の問題は大きいと思います。ですが、 湖南市教育、特に特別支援教育に魅力を感じ、湖南市に居住されている方もおられます。私が校長をしていた際にも、湖南市の取組をインターネットで見つけられ、住むことにされた方が何人もおられました。

岩城委員

 別件になりますが、6月18日に湖南市においても震度4の地震がありました。この時の事故をきっかけに、大阪府内の市で学校のブロック塀の問題が非常に話題になっていますが、この件に関して、湖南市はどのよう対応されているのですか。

事務局

 大阪府での事故を受けまして、市内全ての小中学校の校内点検を行いました。結果、現在のところは建築基準法の規定に適合しないブロック塀の存在はございませんでした。ですが、タイル張りになっており、どういった構造になっているか現状わからないものもありますので、引き続き調査を続行していきます。
 またブロック塀ではありませんが、「投擲板」といいまして、ボールを投げ当てて返ってくる壁が市内に6つあります。これは建築基準法の適用外にはなりますが、その多くがコンクリートブロック造ですので、ブロック塀に準じた考え方をしまして、危険なものについては撤去、もしくは構造計算をし直し、補強する方向で進めております。学校には児童生徒が近寄らないよう注意喚起をし、バリケードを設置しております。投擲板の設置されている学校としましては、小学校は水戸小学校と下田小学校。下田小学校はおばけ壁と呼ばれ、昭和61年の卒業生が卒業記念の絵を壁に描かれています。中学校は日枝中学校にサッカーとテニスのボール当て、甲西中学校にサッカーのボール当て、石部中学校にテニスのボール当て、の合計6カ所ございます。

岩城委員

 危険はあるということですね。

事務局

 そうですね。ですので、湖南市としてはブロック塀に準じた考え方で対応していきます。現段階の状況説明は以上になります。

岩城委員

 「人事訪問」とはどういったものなのでしょうか。

谷口教育長

 滋賀県教育委員会の教職員課が各学校を回られ、人事異動の結果、それぞれの教員の様子を調査されるのが主な狙いです。この人事訪問は教育長が行うことになっておりますので、すべての学校を回ります。私としては、その際に市内で働く教員の様子、クラスの様子、先生の雰囲気等がわかりますので、非常に良い機会だと思っております。教室訪問を行うのは1回目のみですが、人事訪問は年間3回あり、希望調査等を行い1年間かけて人事を決定されます。

上西委員

 6月25日湖南市空き家サポートセンターの開所式ということですが、空き家となっている家を利活用していくためのセンターということですか。

谷口教育長

 そのとおりです。湖南市商工会内に事務局を設置し、元地域おこし協力隊の吉田さんという方が所長になり、空き家の管理や利活用について対応する専門的なセンターとして運営されます。

上西委員

 湖南市全体で対象となる空き家はたくさんあるのですか。

谷口教育長

 正確な数字は私は把握できていませんが、420戸程度と聞いております。ですがこの数字は、各区長さんから提供いただいたデータを元に集計しておりますので、実際の数値とは少しずれがあると考えています。

 では、教育委員と地域の方々・教職員との懇談会についてご意見を伺いたいと思います。石部小学校・甲西中学校は新しい校舎ですので、校内の様子もぜひ見てもらいたいと思います。甲西北中校区と日枝中学校区はどこの学校にしましょうか。

 協議の結果、甲西北中学校と下田小学校に決定 

 教育委員と地域の方々・教職員との懇談会は、石部小学校・甲西中学校・甲西北中学校・下田小学校の4校で開催したいと思います。日程については後日調整させていただきます。

谷口教育長

 他にありますか。ないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

 それでは報告第39号について、承認することといたします。

日程第2報告第40号 後援・共催名義の使用承諾について

提出資料に基づき報告第40号、後援・共催名義の使用承諾について説明する。

(1) 甲賀・湖南市教職員バレーボール大会(後援)

主催

甲賀市バレーボール協会

期日

平成30年6月23日

会場

甲賀市内の小学校

(2) 第37回滋賀県スペシャルスポーツカーニバル(後援)

主催

滋賀県障害者スポーツ協会

期日

平成30年7月7日

会場

長浜バイオ大学ドーム

(3) 第6回下田泥りんピック2018(後援)

主催

下田学区まちづくり協議会

期日

平成30年7月22日

会場

湖南市岩根特設会場(大谷観光ブドウ園隣)

(4) 青少年夏休みコンサートVOL14(後援)

主催

湖南市文化体育協会

期日

平成30年8月26日

会場

甲西文化ホール

(5) SAXOPHPBIA(サキソフォビア)JAZZ CONCERT3(後援)

主催

石部文化ホール自主事業実行委員会いべっく

期日

平成30年9月15日

会場

石部文化ホール

(6) 第30回ふれあい広場(後援)

主催

ふれあい広場実行委員会

期日

平成30年10月28日

会場

県立近江学園

(7) しごとチャレンジフェスタ2018(後援)

主催

しごとチャレンジフェスタ実行委員会

期日

平成30年11月3日、4日

会場

竜王町総合運動公園

(8) 2018夏休みこども防火せんりゅう(後援)

主催

消防協会甲賀支部

期日

平成30年9月15日

(9) 東海道浪漫歩行2018(後援)

主催

東海道浪漫歩行委員会実行委員会

期日

平成30年10月14日

会場

石部宿から土山宿

(質疑、意見等)

谷口教育長

 何かありますか。特にないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第40号について、承認することといたします。

日程第3報告第41号 市内児童生徒の問題行動について

提出資料に基づき報告第41号、市内児童生徒の問題行動について説明する。

非公開

(質疑、意見等)

谷口教育長

 承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

 それでは報告第41号について、承認することといたします。

日程第4報告第42号 市内児童生徒の交通事故について

提出資料に基づき報告第42号、市内児童生徒の交通事故について説明する。

非公開

(質疑、意見等)

谷口教育長

 承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

 それでは報告第42号について、承認することといたします。

日程第5報告第43号 平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について

提出資料に基づき報告第43号、平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について説明する。

非公開

(質疑、意見等)

谷口教育長

 承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第43号について、承認することといたします。

日程第6報告第44号 中学校春季総体等の結果について

提出資料に基づき報告第44号、中学校春季総体等の結果について説明する。

 5月末に行われました春季総合体育大会の結果について報告いたします。上位 入賞した部活のみ説明いたします。
 まず石部中学校です。水泳部男子が200メートル個人メドレーで県4位、水泳部女子50メートル自由形で2位、100メートル自由形で3位となっています。また、卓球部男子・バドミントン部女子・柔道男子がすべて県ベスト8の結果となりました。
 続いて甲西中学校です。水泳部女子が200メートル自由形で4位、400メートル自由形で3位入賞しています。
 次に甲西北中学校です。男子バレーボール部が県大会3位、男子サッカー部が準優勝、女子卓球部がベスト8となりました。公式テニスにて男子シングルが県大会3位、女子ダブルスが県3位となっています。
 最後に日枝中学校です。女子ソフトテニス部が団体でベスト4・ペアが準優勝、 水泳1,500メートル自由形で3位となっています。
 以上でございます。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 何かありますか。特にないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第44号について、承認することといたします。

日程第7報告第45号 湖南市立保育園等の民営化について

提出資料に基づき報告第45号、湖南市立保育園等の民営化について説明する。

 湖南市保育園等の民営化について、説明させていただきます。

最初に、湖南市保育サービス向上のための民間活力活用の基本計画の策定に当たり策定の趣旨について説明いたします。計画中に述べられている趣旨を読ませていただきます。
 急速な少子高齢化の進行は人口の構成にアンバランスを生じさせ、労働力人口の減少や社会保障負担の増加、地域社会の活力低下など、将来的に社会、経済での深刻な影響を与えるものと懸念されています。また、就労環境の変化と子どもの家庭を取り巻く環境は大きく変化しており、子育てを社会全体で支援していくことが必要となっております。このような状況のもと、国においては平成15年に「次世代育成支援対策推進法」を制定し、次世代育成に向けた取組が進められてきました。さらに平成22年には、「子ども・子育てビジョン」が閣議決定され、「子ども・子育て新システム」の検討が始まり、24年には「子ども・子育て関連三法」が制定されたところです。湖南市におきましても、平成27年度より「子ども・子育て支援制度」が施行されたことを受け、「湖南市子ども・子育て支援事業計画」を策定しました。
 その計画の中で湖南市では、四つの中学校区を教育保育提供区域の基本とし、提供区域ごとの量の見込み、利用定員の総数に対応できるよう、確保方策を設定しています。「地域子ども・子育て支援事業」にしても、この提供区域を基本としながら、事業に応じた計画体制を設定しています。地域社会全体で妊娠期から子育てまで切れ目なく支援するために、その機能と子育て支援の核を中学校区ごとの公立施設に設置し、多種多様な保育・子育て支援サービスを調整・集約・コーデネートすることにより、官・民・地域それぞれの力が最大限に発揮され、市民のニーズに迅速に対応でき、子育て支援が包括的に展開される「トータルネットワークサポート体制」を構築してまいります。
 一方で、厳しい財政状況のもと、公立保育園施設等におきましても、限られた財源の中で効率的効果的な運営を求められています。平成19年2月に提出された「湖南市行政改革にかかる提言」では、「保育園や幼稚園について幼保一元化も含め、多様化するニーズへの迅速、かつ柔軟な対応を図るため、民間活力の活用も含めた抜本的検討を加える必要がある」とされ、平成22年度に「湖南市保育サービス向上のための民間活力活用の基本方針」を策定いたしました。行政改革の観点から保育園等の民営化を行うことは、国等からの運営費が交付されるため、財源を有効に活用でき、また適正な職員配置と行政事務の効率化につながり、保育等のサービスの拡充にもつながります。基本方針に基づき、多様な保育事情に対する柔軟性や即応性、独自性を持った民間の保育園等の運営手法を導入することにより、湖南市の保育サービス全体の水準の維持向上を図ることに目的として、この計画を策定しています。
 計画の期間は平成30年度から平成39年度までの10年とし、公共保育施設等の民間活力の活用に当たっては、児童福祉の理念を備え、子どもへの影響に十分配慮した上で、基本方針に基づき進めていくことが基本的な考え方としています。
 以上の趣旨のもと、保育園等の民営化に向けた計画が策定され、この計画に基づき民営化を進めていくという状況です。
 まずは、今後の地域子ども子育て事業について大きく3点に分けて示しています。一点目「公立保育園等の機能と役割」では、保育の基本となるサービス水準を示すこと、関係行政機関や児童福祉施設及び地域との連携強化による地域ネットワークの強化、育児不安や虐待防止に対する対応、緊急時の対応の4点を子育て拠点として担っていくことになります。二点目、「私立保育園等の特徴」については、私立保育園の運営手法に多様な保育事案に対する柔軟性や即応性、独自性があり、本市の保育サービスの拡充が期待でき、運営に際しても、本市以外に国等から運営費が交付されるため、本市の限られた財源を有効に活用できます。三点目、「新たな地域子ども・子育て事業」としては、公立保育園を子育て地域包括支援センター機能としての役割を担うとともに、民営保育園等との連携を行い、効率的で柔軟な保育運営を図り、公私が連携して、待機児童解消や新たな保育ニーズへの対応、地域における子育て支援の充実により、本市全体の保育の水準を高め、子どもたちの保育環境の向上を図ることができるとしています。
 続いて民営化保育園の運営主体について説明します。
 運営主体の考え方としては、これまでは原則、地方公共団体や社会福祉法人に限られていました。児童福祉法の改正により、認可保育園の運営主体は企業・学校法人・NPO・個人等へ拡大され、運営主体の幅が広がりましたが、幼保連携型認定こども園の場合は、地方公共団体・学校法人・社会福祉法人に限られています。民営化に伴う運営主体の条件としては、多様な保育需要への対応、教育・保育環境の維持向上を図るために、職員配置や体制の確保を求め、保護者との協議を重ね、その意向を尊重し、事業の継続性などの条件が必要であると考えておりますが、運営主体の条件や運営に関する詳細な条件については、別途定めていく予定です。
 運営主体の選定については、よりよい運営主体を選定し、保育環境の向上に資するため、保育内容や運営の安定性、人権や環境に対する研修を取組など、各分野からの評価を行うことが必要だと考えており、そのために、専門的知識を有する方々に意見を求め、より適正・公正な選定を行います。
 また、民営化に伴い保育環境への配慮が不可欠ですし、一番影響を受けるのが幼児・子どもになりますので、その影響は最小限としなければならないと考えております。そのため、保育士・幼稚園教諭と子どもの関係を維持し、保育に継続性を持たせ、市と新たな主体の保育士が合同で保育に当たる移行期間を十分とりたいと考えているところです。
 現在、公立保育園は、甲西中学校区に三雲保育園と平松のこども園の2園、石部中学校区に、石部保育園・阿星保育園・石部幼稚園・石部南幼稚園の4園、甲西北中学校区に、岩根保育園・菩提寺こども園の2園、日枝中学校区に、下田こども園・水戸保育園の2園を設置しています。これらの施設においては、基本的に全園を民営化する方向性で検討していきますが、保護者へ「公共施設の選択」を保障するため、各中学校区において1園ずつ特別な保育・教育を担う公立施設を存続していくことを考えています。その他の園については、すべて民営化していくという計画です。
 この計画に基づき、具体的に民営化する園を湖南市保育園等民営化検討委員会にて協議いたしました。その結果を資料116ページに示しています。この内容は検討委員会委員長が、5月8日に市長へ答申として提出された内容です。公立園として運営していく施設としては、石部中学校区は石部保育園、甲西中学校区は平松のこども園、甲西北中学校区は岩根保育園、日枝中学校区は下田こども園としています。
 長くなりましたが、計画に基づき検討委員会での協議の結果、石部幼稚園・石部南幼稚園、幼保連携型認定こども園であります菩提寺こども園の民営化を進めていくことを報告させていただくため、説明に来させていただきました。具体的な民営化に向けたスケジュールを資料105ページに示しております。平成30年度に各種手続を進め、民営化の法人の公募を1月~2月に実施、審査を3月、選考結果の公表を31年度4月に予定しております。31年度につきましては、移行保育ということで民間業者に現状の保育内容を知っていただき、十分に連絡調整を図っていただく期間としています。32年度4月より民間園として開園いただくというスケジュールにしています。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 この件については、以前に私から民営化の方向性はお伝えしておりました。今回は決定事項として報告いただいたということですね。

事務局

 1点補足させてください。保護者の方や地域の方には8月25日・26日の2日間にわたり中学校区ごとに説明会を開催します。広報こなん8月号への掲載、7月末に届く区回覧物、在園児の保護者の方については、保護者向けの案内文書として案内を行います。

伊藤委員

 幼稚園は幼稚園として民営化されるのでしょうか。

事務局

 一旦幼稚園として民営化を進めていきます。ですが、これからの保育ニーズを考えますと、「幼保連携型こども園」という形態に進んでくるかと思いますので、民間事業者さんには保育ニーズを汲み取っていただきながら、応募いただく選考条件を付けていきたいと考えております。

谷口教育長

 現状、幼稚園はかなり定員割れしていますね。

事務局

 保育園の需要が高まっておりますので、ニーズにあったサービスを提供していきたいと考えております。

谷口教育長

 他にありますか。特にないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第45号について、承認することといたします。

日程第8報告第46号 平成29年度湖南市教育委員会事業評価について

提出資料に基づき報告第46号、平成29年度湖南市教育委員会事業評価について説明する。

 5月29日に、滋賀大学教授であります横山委員長を初めとする5名の外部委員さんに平成29年度に実施した教育委員会事業について評価をいただきました。今回、評価対象となった事業は資料のとおり4事業となります。
 まず1つ目、「関係機関と連携した活動実施と課題を持つ少年の対策、居場所づくり」事業です。委員の皆さまからは、青少年の就職後のフォローアップが必要、本人だけでなく家庭への支援が不可欠であり、支援に携わる大人たちへの活動の継続が大事である等の意見をいただいております。
 2つ目の事業は「湖南市読書の魅力種まきプランに基づく読書活動の推進」です。子どもへの読み聞かせが大切であることから、家庭内で実践できる取組の検討、また学校司書や教員への研修・学び合いの場の必要性、移動図書館まつぞうくん実施の再検討についてご意見をいただきました。
 3つ目、「学校給食の効率的な運営」事業です。給食のアレルギー対応への取組推進について意見をいただいております。
 4つ目、「主権者教育の推進」事業です。友達・家族・また地域の方たちと社会問題や地域課題、学校の課題などを話し合う機会の必要性、社会の仕組みに目を向けるような取組の必要性、選挙管理委員会や議会の活用の検討、といった意見をいただきました。
 以上が教育委員会実施事業に対して外部委員の皆さまからいただいた意見の概要となります。以上でございます。

(質疑、意見等)

谷口教育長

この評価委員会は私も出席しておりました。外部評価のやり方については試行錯誤しながら行ってきました。現在はすべての項目を評価するのではなく、所管課の評価を踏まえ、市としてさらなる取組が必要な重要項目に対して評価をいただいています。評価委員会の意見を受け、いただいた意見をそのまま鵜呑みにするのではなく、参考にしながら事業を再検討・改善・工夫していきたいと思います。

谷口教育長

他にありますか。特にないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

それでは報告第46号について、承認することといたします。

日程第9議案第37号 湖南市小中学校教育研究会事業補助金交付要綱の制定について

提出資料に基づき議案第37号、平成29年度湖南市教育委員会事業評価について説明する。

 湖南市小中学校教育研究会に対しては、旧甲西町・石部町の時代より教員の資質向上及び学校教育の振興のため、市から各学校へ補助金を出しています。この研究会の活動として、研究会の中にはいくつも部会がありますが、例えば国語教育部会であれば、各小中学校の国語主任が集まっての情報交換や、授業を見せ合い資質向上に向けた取組等をしております。こういった活動への補助金を支出しており、今年度は17万円の補助金を交付しているのですが、交付にあたっての交付要綱が定められていなかったため今回作成いたしました。これまで継続して行ってきた事業ではありますが、今回根拠となる要綱を作成し、本日提案いたしました。
 以上でございます。ご審議お願いします。

(質疑、意見等)

谷口教育長

特にないようですので、審議結果につきまして異議なしと認め、議案第37号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

異議なしと認め、議案第37号を可決いたします。

日程第10議案第38号 雨山文化運動公園及び阿星野外ステージの休館日の変更について

提出資料に基づき議案第37号、平成29年度湖南市教育委員会事業評価について説明する。

 石部公共サービス株式会社が指定管理者となっています、雨山文化運動公園・丸山運動場・阿星野外ステージにつきまして、市役所の夏季集中休暇に合わせて、8月14日~16日までを休館したいという申し出がございました。
 ご審議お願いいたします。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 社会教育施設については、夏季集中休暇とあわせてすべて休館しているのではなかったのですか。

事務局

 昨年は、石部公共サービス株式会社が指定管理者となっているこれらの施設は開館しておりました。

谷口教育長

 今年度については休館でそろえるということですね。

事務局

 5月の定例教育委員会でも指摘いただきましたとおり、指定管理者さんには、休館に伴って利用者さんからあった意見等を聞き、生涯学習課へも報告するようお願いしております。

谷口教育長

 雨山市民プールの休業日も同じということですね。

事務局

 市民プールの休業日については、別案件で提出しておりますので後ほど説明いたします。

谷口教育長

 特にないようですので、審議結果につきまして異議なしと認め、議案第38号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第38号を可決いたします。

日程第11議案第39号 市民学習交流センター及び田代が池テニスコート夏季集中休暇に伴う臨時休館について

提出資料に基づき議案第39号、市民学習交流センター及び田代が池テニスコート夏季集中休暇に伴う臨時休館について説明する。

 こちらも同様の内容でございます。指定管理者であります水戸学区まちづくり協議会より市民学習交流センターと田代が池テニスコートにつきましても休館の申し出がございました。
 ご審議よろしくお願いします。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 サンヒルズ甲西についても休館ということですね。審議結果につきまして異議なしと認め、議案第39号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし 

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第39号を可決いたします。

日程第12議案第40号 平成30年度雨山市民プールの休業日について

提出資料に基づき議案第40号、平成30年度雨山市民プールの休業日について説明する。

 雨山市民プールの使用時間と休場日につきましては、湖南市社会体育施設条例に規定されており、基本的には月曜日・祝日の翌日及び9月1日~6月30日の間休館することとなっております。ですが、教育委員会が特に必要と認めた場合のみ休場日を変更することができるとされているため、今回別で提案させていただきました。
 例年、夏休み期間に合わせて開場しておりますが、今年度については監視員の確保ができない状況にございます。安全な運営を図るために開業時間を短縮、曜日を限定することで開業をしたいと考えております。開業期間につきましては、7月27日(金曜日)~8月31日(金曜日)とし、開業する曜日は金曜日・土曜日・日曜日の3日間限定して開業させていただきたいと思います。
 ご審議お願いいたします。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 理由が安全性を確保するということですので、仕方がないかなとは思うのですがいかがでしょうか。
 特にないようですので、審議結果につきまして異議なしと認め、議案第40号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第40号を可決いたします。

日程第13議案第41号 湖南市美術展実行委員の委嘱について

提出資料に基づき議案第41号、湖南市美術展実行委員の委嘱について説明する。

 平成30年度第14回美術展につきまして、実行委員会形式で準備を進めてまいります。基本的に工芸・立体の部、絵画の部、書の部、写真部の4部門で実行委員を募集したのですが、現在のところ、写真の部での応募がない状態でございます。工芸・立体部門、絵画部門については、昨年に引き続き2名ずつにお願いしたいと思います。書の部については、昨年に続いての方1名に加えて、新規の方1名にお願いしたいと考えております。この方は、市美術展において市長賞を2回受賞されており、以前に佳作も受賞されていますので、裏面にございます美術展実行委員会設置要綱第3条第1項に該当する方と考えています。写真の部については、今後も探していきたいと考えていますが、まずはこの6名でスタートしたいと考えております。
 ご審議お願いいたします。

(質疑、意見等)

谷口教育長

 写真の部の方が加わる場合は2名追加ということですか。

事務局

 はい、可能な限り2名にお願いしたいのですが、写真の部については1名体制ということもございました。

谷口教育長

 わかりました。まずこの6名でスタートし、写真の部の実行委員さんについては引き続き人員を探していただきますようお願いします。

谷口教育長

 特にないようですので、審議結果につきまして異議なしと認め、議案第41号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第41号を可決いたします。

その他

平成30年8月定例教育委員会の開催日程について

日時

平成30年8月28日 火曜日 午後2時30分から

閉会 午後3時10分

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 教育総務課

電話番号:0748-77-7010

ファックス:0748-77-4101

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