平成30年9月湖南市定例教育委員会 会議録

更新日:2019年07月01日

開催日時

平成30年9月21日(金曜日) 午後2時00分から

開催場所

湖南市役所 西庁舎 教育委員会室

会議案件

日程第1 報告第64号

湖南市教育委員会の経過報告について

日程第2 報告第65号

後援・共催名義の使用承諾について

  1. 甲賀・湖南市教職員バレーボール大会(後援)
  2. BIWAKOクロカン2019(後援)

日程第3 報告第66号

市内児童生徒の問題行動について

日程第4 報告第67号

市内児童生徒の交通事故について

日程第5 報告第68号

平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について

日程第6 報告第69号

第8回いじめをなくそうサミットについて

日程第7 報告第70号

第5回教職員アドバンス研修について

日程第8 報告第71号

こなんっ子の学力向上について

日程第9 議案第46号

後援・共催名義の使用承諾について

  1. 甲賀流忍者大祭2018(後援)

日程第10 議案第47号

市内児童生徒の不登校状況について

日程第11 議案第48号

湖南市内社会教育・体育施設の悪天候時利用および還付基準の改訂について

日程第12 協議事項

  1. 平成30年11月定例教育委員会の開催日程について
  2. その他

会議に出席した委員

教育委員5名

会議に欠席した委員

なし

会議に出席した事務局職員

8名

会議を傍聴した人

なし

日程第1報告第64号 湖南市教育委員会の経過報告について

提出資料に基づき報告第64号、湖南市教育委員会の経過報告をする。

 日程第1報告64号、湖南市教育委員会の経過報告について説明いたします。8月29日から本日までの報告になります。
 湖南市にも被害・爪痕を残しました台風21号ですが、9月3日に災害警戒本部員連絡会議を2回、4日は本部会議を3回行い、体制を整え台風の警戒に当たりました。
 9月6日、甲西吹奏楽団・ジュニアバンドの練習場の候補地として女性センター・岩根小学校を訪問しました。
 9月7日からは9月議会の一般質問が始まっております。9月議会は教育部に関わる質問は少なく、共産党の松井議員・立入議員、10日に自民党の上野議員・細川議員の4名からの質問に回答しております。この4名のうち2名は学力テストの結果を受けての質問でして、共産党・自民党の真逆の立場から質問いただきました。
 松井議員からは、学力テストの実施は公教育のあり方を歪めておりテストが子どもたちプレッシャーになっていること、働き方改革に逆行することに関する内容でした。上野議員からは、平均点をどのように上げるかという内容でした。湖南市は平均点を上げる平均点競争には加担しないと答えております。
 9月11日には議案質疑が行われ、上西 千秋委員の後任として、新教育委員・古川 美智子さんが全員賛成で同意されました。上西委員に置かれましては、長きにわたりありがとうございました。
 9月12日、校長会を行いました。7ページからが校長会での指示事項になります。8月定例教育委員会で決定された「休校・下校時刻の繰り上げ措置等の基準」については、決定後学校にはすぐに連絡しておりますが、校長会でも再度お話しております。
 「湖南市教育の重点」について、深い学びをしている子どもの姿を具体化する、という点を追加しています。これからは「主体的・対話的で深い学び」を実現することが重要です。「主体的・対話的な学び」は活動レベルの用語ですし、学習活動もイメージしやすいのですが、「深い学び」については具体的な子どもの姿がイメージしにくいと思います。この「深い学び」のイメージがとても重要ですので、資料22ページのように教育長アンケートを実施し、湖南市の全教員が「主体的・対話的で深い学び」を意識して授業改善に取り組んでほしいと考えております。アンケートの内容としては、各教諭が見つけた「深い学びをしていると思われる子どもの姿」の具体的様子を問い、回答いただいたものをとりまとめ、学校へ再発信していきたいと思います。
 また命を守る防災教育について、子ども自身の「自己防衛能力」、「危機管理能力」を高めるの部分に添付資料を追加しています。新聞資料になりますが、下校時には不審者や天候急変等、さまざまな危険が潜んでいると示されています。教師や地域の人が守ってあげるという発想ではなく、子どもたち自らで危機管理ができるよう指導をお願いしました。
 教育委員と地域の方々・教職員との懇談会については、石部小学校・下田小学校の日程が決まりました。委員の皆さんにおかれましては、よろしくお願いします。甲西中学校・甲西北中学校については、候補日が決まりましたら日程調整させていただきます。
 最後に、「人生100年時代」の教育を構想する、という文言を追加しています。来年度の教育方針のテーマにしたいと考えており、市内小中学校管理職・主幹教諭に向けて、「人生100年時代を豊かに生きるために教育が重視すべきこと」についての考えを問うアンケートをしております。
 以上、簡単でありますが報告といたします。ご意見等ありましたらお願いします。

質疑、意見等

上西委員

 甲西吹奏楽団・ジュニアバンドの練習場所は、女性センターで決定したのでしょうか。

谷口教育長

 いえ、決定した訳ではありません。先日、代表である甲西吹奏楽団の団長とジュニアバンドの運営委員長に集まっていただきお話いたしました。私の考えとしては、地域の方に迷惑にもなりますし、楽器置き場の問題もあり、練習場所は分かれた方が良いのではないかとお伝えしております。その結果、候補地として女性センターと岩根小学校を考えています。しかし、女性センターは来年4月からの使用になりますし、それまでの期間どこで練習するか等課題もございます。10月以降になりますが、団体の代表の方々に2つの候補地を確認いただく予定です。

上西委員

 女性センターのまわりにはあまり住宅がないので良いですね。騒音問題がありますし難しいですね。

谷口教育長

 そうですね、練習段階では騒音ですので、難しい部分があります。

岩城委員

 菩提寺北小学校は住宅から少し離れたところにあるので、その点からすると練習場所として良いのではないでしょうか。

谷口教育長

 そうですね、菩提寺北小学校も候補にあげましょうか。教室等の空き状況を確認してみます。

 9月8日土曜日の各中学校の体育祭は、雨天で運動場の状態が悪かったことから、石部・甲西北・日枝中学校は順延、甲西中学校は11日火曜日に延期されました。順延した9日、私は日枝中学校から3中学校順番にまわりました。日枝中学校は9日にすべてのプログラムを終えましたが、石部・甲西北中学校は午前中のみ9日に実施し別日に残りのプログラムを実施されました。特に石部中学校は、午後のプログラムを12日水曜日に延期し、また雨が降ったため13日木曜日に実施されています。難しい判断ですが、結果として、9日にすべてのプログラムを実施した日枝中学校が正解であったように思います。
 明日の4小学校の運動会も天気に恵まれず、明後日に延期となりました。皆さまよろしくお願いいたします。

谷口教育長

 報告第64号を承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第64号について、承認することといたします。

日程第2報告第65号 後援・共催名義の使用承諾について

提出資料に基づき報告第65号、後援・共催名義の使用承諾について説明する。

(1)名称 甲賀・湖南市教職員バレーボール大会(後援)

主催

甲賀市バレーボール協会

期日

平成30年10月27日

会場

甲賀市内小学校体育館(5会場)

(2)名称 BIWAKOクロカン2019(後援)

主催

株式会社京都新聞COM

期日

平成31年2月17日

会場

滋賀県希望が丘文化公園

質疑、意見等

谷口教育長

 何かありますか。特にないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第65号について、承認することといたします。

日程第3報告第66号 市内児童生徒の問題行動について

提出資料に基づき報告第66号、市内児童生徒の問題行動について説明する。

 非公開

質疑、意見等

谷口教育長

承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

それでは報告第66号について、承認することといたします。

日程第4報告第67号 市内児童生徒の交通事故について

提出資料に基づき報告第67号、市内児童生徒の交通事故について説明する。

 非公開

質疑、意見等

谷口教育長

承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

それでは報告第67号について、承認することといたします。

日程第5報告第68号 平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について

 提出資料に基づき報告第61号、平成30年度要保護・準要保護児童生徒就学援助費の受給認定について説明する。

 非公開

質疑、意見等

谷口教育長

 承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第68号について、承認することといたします。

日程第6報告第69号 第8回いじめをなくそうサミットについて

提出資料に基づき報告第69号、第8回いじめをなくそうサミットについて説明する。

 8月6日、第8回いじめをなくそうサミットを開催いたしました。参加者総数は保護者12名を含む110名、そのうち69名の方からアンケートを回収しており、その結果を資料に示しました。出席者の大半の方が「満足」・「どちらかと言えば満足」と回答いただいています。小学生・中学生・教職員・保護者別ですと、教職員は70%が大変満足、中学生は50%の生徒が大変満足となっています。
 サミットの内容としましては、いじめに関するDVDを見て感じたことを交流し、グループに分かれてワークショップスタイルで話し合いを行いました。その後各校でアピール文を作成しています。新たな取組としまして、アピール文を地域にも発信し、例えば地域のまつり・青少年育成大会等で広く発信するように学校へ伝えています。
 資料には自由記述にて書かれた内容も載せておりますので、確認ください。以上でございます。

質疑、意見等

谷口教育長

 教職員・保護者に1名ずつ、「どちらかといえば不満」と回答している方がおられますが、不満の内容はどうなのでしょうか。自由記述にある「教師がしゃべりすぎてしまい、子どもの意見をうまく引き出せなかったことを反省している」というのがありますが、これが不満の要因なのでしょうか。

事務局

 申し訳ありませんが、把握できておりません。確認させていただきます。

谷口教育長

 不満の中身が分かると、来年度に向けて工夫すべきところ改善点が見えてくるかと思います。委員の皆さまはいかがでしょうか。

森本委員

 参加人数は例年と変わらない人数ですか。

事務局

 そうですね。例年100名程度の参加者です。

谷口教育長

 保護者12名というのは、各学校約1名ずつ出席されたということですね。いじめをなくそうサミットは第8回を数え、湖南市の特色ある取組にはなっていますので、今後どう発展し、充実させていくかが課題だと考えています。委員の皆さまにおかれましても、何かありましたら次回開催まで期間がありますので、意見等お聞かせいただけたらありがたいと思っております。

谷口教育長

 他にありますか。ないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第69号について、承認することといたします。

日程第7報告第70号 第5回教職員アドバンス研修について

提出資料に基づき報告第70号、第5回教職員アドバンス研修について説明する。

 8月21~24日にかけて、東京学芸大学・文部科学省への研修を実施しました。参加人数は小学校9校から9名、中学校4校から甲西中学校除く学校から3名、合計12名の教員に参加いただきました。また教育長・市長も参加いただく予定でしたが、台風接近に伴う災害等対応で急遽取りやめとなり市長には参加いただいておりません。
 参加者のアンケート結果のまとめを資料に載せています。大半の教員が「満足」と回答しています。東京学芸大学付属世田谷小学校での教科研修では、先進的な取組が見られるということで、非常によかったという意見を聞いています。3日目の文部科学省研修では、初等中等教育企画課の課長補佐に講話いただき、普段聞くことのないさまざまなお話を伺えました。若い先生にとっては良い刺激になり、またさまざまなビジョンを見れるきっかけとなったのではないかなと思っております。
 このアドバンス研修は5年続いており、こういった積み上げが湖南市教育の向上につながっております。
 以上でございます。

質疑、意見等

岩城委員

 例年参加者は10名程度なのですか。

谷口教育長

 はい、基本各学校1名分の研修費用を予算で確保しています。

岩城委員

 この事業は継続すべきだと思いますね。

谷口教育長

 はい、研修期間は同じ場所で宿泊しますので教員同士も顔見知りになりますし、講師を混ぜてグループをつくり最終日の発表にむけた話し合いの時間もありますので、有意義な時間だと思います。

伊藤委員

 教員になられて何年目ぐらいの先生が対象なのですか。

谷口教育長

 明確に示してはいませんが、若手教員に参加いただくようにお願いはしています。

岩城委員

 各学校に戻ってからのフィードバックはどのようにされてますか。

谷口教育長

 職員研修・職員会議の場で学んだことを広めてもらっています。4日間の研修後には参加者は皆顔なじみになって、湖南市の情報交換等も行えて、期待以上の成果があるようです。

森本委員

 最終日の発表を各学校で共有できる仕組みがあるといいですね。今年は日程を増やされたのですか。

谷口教育長

 そうですね。今までは1日目の夕方に集合し開校式を行っていましたが、1日目から研修を行うことにしました。とても良かったと思います。来年度も同様の方向で、文部科学省での研修も実施していきたいですね。

谷口教育長

 他にありますか。ないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾 

谷口教育長

 それでは報告第70号について、承認することといたします。

日程第8報告第71号 こなんっ子の学力向上について

提出資料に基づき報告第71号、こなんっ子の学力向上について説明する。

 教育長からの報告の中でも、全国学力・学習状況調査において、湖南市は平均点競争には加担しないという旨お話がありました。この結果は学力の一側面ですので、一喜一憂する訳ではありませんが、文部科学省より結果データが提供されますので、分析を行い湖南市の子どもたちの課題や強化していくべきことについての基礎資料にしていきたいと考えております。資料をご覧ください。
 まず、平均点の前後5ポイントは統計上の有意差と考えております。資料65ページの表は、上から小学校国語、算数、中学校国語、数学と全国平均点と湖南市平均の差の経年変化を一覧にしています。小学校国語・算数は前年度までは全国平均と近い位置におりましたが、30年度の結果は算数・国語ともに全国平均から大きく差が開いております。逆に、中学校については徐々に差が小さくなっております。
 湖南市の場合、外国籍の児童生徒も含めて平均点を出しておりますが、全国には外国籍の児童生徒を含めず平均点をだしている市町もございます。クラスの40%が外国籍の子どもという学校がある中で奮闘しているかなとは思います。それでは、分析結果を簡単に説明いたします。
 資料66ページからは領域別の全国平均との比較を示しております。小学校国語Aですが、「読むこと」「言語事項」が特に全国平均からは差が開いており、また国語B問題における「読むこと」についても全国平均から差が10ポイント以上もあります。ここから「読むこと」の領域に課題があることがわかります。また基本的な文法理解を問う問題・適切な漢字を選ぶ問題においても、正答率に大きな開きがみられ、湖南市の弱い部分であることがわかります。できていない部分を理解し授業を改善していかなければなりませんので、現在教頭会を軸に協議を進めていく予定です。
 続いて資料67ページをご覧ください。小学校算数A・Bはこの4年間で徐々に全国平均からも開きができております。特に算数Aの「図形」「数量計算」、算数Bの「数と計算」の差が大きく開いています。特に問題の内容を理解できない、無答率が非常に高い。外国籍の子どもたちはもちろんそうだと思いますが、全体的に基本的な言葉の意味の理解を進めなければいけないことがわかります。
 続いて中学校です。中学校は改善点も見えつつあります。中学校国語Aの「話すこと聞くこと」「言語事項」についてはやや改善傾向が見られます。国語Bにおいても「話すこと聞くこと」「書くこと」「読むこと」もやや改善傾向ですので、その点を伸ばせるようにしていきたいと考えています。ですが、国語B「言語事項」はかなり差が開いており、学力の2極化が顕著に出てきています。2極化の底辺の子どもたちへの支援が今後の課題だと考えています。
 続いて数学ですが、中学校数学Aの「図形」が改善傾向にあり、数学A「関数」および数学B「資料の活用」に全国平均との開きが見られます。弱点傾向を見極めながら今後の指導に生かしたいと考えております。

 資料70ページからが質問紙調査の結果です。
 まず小学校ですが、「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか」という問いへの回答が徐々に良くなっています。一般的にこの問いが良くなると、学力テストの点数も伸びてくるのですが、湖南市の場合変わっておりません。この結果から「授業の湖南市スタイル」等、話し合い活動はできていますが、質が伴っていない、形のみで子どもたちも中身が理解できないことが考えられます。型から質へ移行していくことを次のテーマにと考えているところです。
 次に中学校です。自尊感情を上げることが学力のベースとされていますが、資料74ページの「自分には良いところがあると思いますか」という問いへの回答が徐々に良くなっています。学力についても緩やかではありますが、徐々には上がってきております。
 また全体的な課題として、家庭での学習ができていないのが湖南市の子どもの特徴です。その分、ビデオを見ている・ゲームをしている・携帯を見ている数字は全国をはるかに上回っています。家庭での学習にどのようにつなげていくのか、湖南市が今後改善していかなければならないと認識しているところです。来年度からはこの学学調査に英語が加わることになっておりますのでお見知りおきください。
 以上でございます。

質疑、意見等

森本委員

 この学力・学習状況調査は小学校6年生と中学校3年生が受けているテストですよね。そうしますと、今回中学3年生の子どもは平成27年には小学6年生であったということですね。

事務局

 そうですね。同じ子どもがテストを受けている訳ではないので、学年の特色があります。ですので、5ポイントの差は有意差であるという言い方をされています。

谷口教育長

 松井議員からありました質問に、学学調査の採点は先生方がされているが、その採点がさらに教師の仕事を増やしているのではないか、やめるべきではないかというものがありました。私としては、その採点が大切だとお伝えしています。というのは、私が研究所長時代に当時の日枝中学校の採点を手伝ったことがあります。採点をしたところ、結果としてはバツなのですが惜しいバツが多いのです。どこを教えれば丸にできるのか採点していますとわかりますし、それを学校の先生たちがやらないのはどうかなと思います。結果数値だけを見るのではなく、プロセスも見る必要があると思いますね。今はどうでしょうか、学校でされているのですね。

事務局

 そうですね。

谷口教育長

 子どもたちの傾向が分かればいいので、全員でなく抽出でもいいと思います。子どもたちの傾向を見たうえで指導を工夫していかないといけない、そういう意味では、先生が採点することはとても大切ですと松井議員からの質問に答えております。
 上野議員からは、平均点を上げるために過去問をしてはどうかという質問をいただきました。実際、過去に水戸小学校が全国平均より点数があがったことがありました。その時は、事前に過去問を2回練習しており、過去問を解くと平均点があがることはよくわかっております。現状全国の約4割の学校で過去問演習をされていますが、それを全ての学校がしますと平均点はまた上がりますし、その競争になってしまします。ですので、湖南市としては平均点競争は行わないとしております。
 滋賀県の例にはなりますが、今回の学学調査の結果は小学6年生・中学3年生両者とも全国で40位程度のところにおります。しかし、大学を受験する子どもが受けるセンター試験の平均点は、例年滋賀県はトップ10以内ですし、去年も全国9位でした。湖南市の子どもたちの学力はかなり2極化しておりますが、その上位の子どもたちは全国で勝負していることがこの結果からもわかりますので上野議員にはその旨回答しております。
 湖南市としては、下位の子どもたちにどのような対策をしていくかが大事だと思っています。外国籍の子ども、家に帰っても家庭での学習ができない子に向けた対策を進めたいと考えております。これをやれば結果がでるといったことはありませんし、難しい部分もありますが、学力向上の方向としてはそのように考えております。

伊藤委員

 子どもの頃の学習習慣はとても大切ですし、小中学校のうちに身につけられると良いと思います。

上西委員

 資料74ページの3番「将来の夢や目標を持っていますか」の問いへの回答が、全国平均から11ポイントの差があります。何に向かって勉強すればいいのか、そういった目標がない子どもが多いことはどうなのでしょうか。

谷口教育長

 そうですね。こういうところに力を入れる必要があると思います。キャリア教育を重視しようとしているのだから、もっと数字が出てくるようにしていかないといけないですね。

岩城委員

 そうですね。松井議員から質問のあった採点ですが、教員の業務改善とは矛盾しますが、本当に大事な点ですよね。

谷口教育長

 私は矛盾しないと思っております。この採点は教員の大事な仕事の1つだと思いますし、やるべきことをせず業務改善を行っても世間には受け入れられないと思います。

岩城委員

 なるほど、そこは一番面倒を見てやらないといけないところですよね。

谷口教育長

 正答率だけで判断していては次の指導に生きません。

岩城委員

 共産党の議員の方が指摘していることはどのようなことですか。

谷口教育長

 順位競争・点数競争が過熱することは、教師に対するプレッシャーにもなるし、子どもへのストレスにもなる、業務改善にも反するだろうという発想です。その意見についてはそのとおりですし、そのようになってはいけないので、今までお話したとおりの湖南市での活用方法を回答いたしました。そこと同じレベルで採点もやめてはどうかと質問されたので、そこは違いますと回答しています。

伊藤委員

 学学調査は誰が回答したのかわかるようになっているのですか。

事務局

 番号だけ書きますので、担任等の教員にはわかります。最終個別表が返ってきますが、点数・順位等は出ません。弱点や良い部分等が分析され講評が返ってきます。

谷口教育長

 学校の先生が採点されると、どういった間違いをするのか、個別に把握することができますね。
 さまざまな新聞報道等もありましたが、湖南市としては、今後も過去問演習等傾向と対策は行わない、平均点をあげるための対策はしないといたします。

谷口教育長

 よろしいでしょうか、他にありますか。ないようですので、承認することについてよろしいですか。

各委員

 全員承諾

谷口教育長

 それでは報告第71号について、承認することといたします。

日程第9議案第46号 後援・共催名義の使用承諾について

提出資料に基づき議案第46号、後援・共催名義の使用承諾について説明する。

(1)名称 甲賀流忍者大祭2018(後援)

主催

甲賀市商工会青年部

期日

平成30年11月11日

会場

鹿深夢の森公園

趣旨

忍者というキラーコンテンツを活かし、甲賀の地(湖南市・甲賀市)の魅力をPRし、地域住民に対し地域の歴史と誇り・魅力を再発見してもらうことを目的とする。また関わる全ての人が甲賀の地に対して可能性を創出できる事業とする。

質疑、意見等

谷口教育長

 特にありませんか。審議結果につきまして異議なしと認め、議案第46号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第46号を可決いたします。

日程第10議案第47号 市内児童生徒の不登校状況について

提出資料に基づき議案第47号、市内児童生徒の不登校状況について説明する。

 資料90ページをご覧ください。昨年度の欠席者数及び過去5年間の経年変化をグラフにしています。長期欠席者数は、中学校は28年度まで徐々に減少しておりましたが、昨年度増加しています。比べて小学校は徐々に増加しておりましたが、昨年度減少いたしました。続いて今年度1学期間の長期欠席者の状況について説明いたします。資料には今年度7月末現在の長期欠席者数とその在籍率を示しています。小学校では昨年度8名から11名に増加し、中学校においても31名から43名に増加しております。合計は54名となり、昨年と比べて15名も増加いたしました。特に中学校では生徒100名中3名が長期欠席者となり、中学校における不登校に課題が見えてきています。
 こういった状況を受けまして、具体的な校内対応について再確認しております。特に不登校傾向にある子どもは発達課題がある子どもである場合が多くなっています。小学校では、読み書きの発達面の課題から不登校になる傾向があります。中学校では、まわりを見て不登校になるようで、クラスで長期欠席者がいると私も私も..というようにまわりにひきづられて不登校になる場合が多いです。
 また湖南市では、かなり細かくIEPを作成しており、作成率ですと全国でもトップクラスではないかと思います。少ないところですと40人中、IEPは2人程度しか作成していない自治体もありますが、湖南市では4人に1人の割合で作成しているクラスもあります。ですが、作成したIEPをすべて頭に入れ細やかに対応することは難しく、形はできていますが、IEPの中身を活用する力がまだ備わっておりません。それが不登校の未然防止につながっていないのではないかと分析しております。作成したIEPを生かした指導を行うことによって、不登校者数を減らしていくよう指示をしているところです。
 以上でございます。

質疑、意見等

谷口教育長

 30日以上の欠席を長期欠席者としていますが、1年間で考えると月3日欠席するとこの日数になってしまいますよね。欠席日数としてはどのくらいなのでしょうか。

事務局

 全欠の子どもはおりませんが、多い子ですと年間の8割~9割を欠席している子どももいます。子どもによっていろいろではありますが、文部科学省の基準に合わせ30日以上として示しております。

谷口教育長

 なるほど、文部科学省の基準は7日以上と30日以上だけなのですね。

事務局

 いえ、文部科学省の基準は30日以上だけです。7日以上というのは、湖南市が早期発見するために独自でつくっている基準です。

伊藤委員

 前年度の人数と、今年度にあがっている人数は同じ子どもがそのまま欠席しているということでしょうか。

事務局

 そういった場合が多いですね。

上西委員

 小学校のときに不登校傾向にあると、中学校もそのまま引きずっていく場合が多いですよね。

事務局

 はい、中学1年で不登校になる子どもの5割は小学校のいずれかの学年で15日以上欠席しているという統計がございます。

谷口教育長

 人数差を見ますと小学校では問題なく通えていたが、中学校になって不登校になった子どももたくさんいるということですよね。

事務局

 外向的な子どもですとエスケープ等の問題行動に表れますし、内向的な子どもですと不登校になります。しかしどちらも原点は、授業が分からない、読み書き面に課題がある、発達障害がある等同じで、外向的か内向的かによって表れ方が違うだけです。

岩城委員

 外国籍の子どもと区別されていますが、資料を見る限り増加しているのは日本の子どもですよね。

谷口教育長

 そうですね。

岩城委員

 何としても学校へ行かそうという意識が昔と比べて弱くなり、不登校は不登校なりの理由があるのだから認めていこうと寛容になってきている部分もありますよね。家庭・保護者にもそういった意識があるのではないのでしょうか。テレビ等でも報道されていますよね。

事務局

 学校としても不登校の状態で問題ないとは言えませんし、行政的な立場からすれば、将来不登校が原因で引きこもりとなり健全な納税者にならないのであれば、どこかの段階で手を打たなければいけないと思っております。昔は、不登校の子どもを無理やり捕まえパジャマのまま車に乗せて連れていく、といった乱暴なことをしていた時代もありましたが、今はそんなことはしていません。別の角度から再登校できる取組を進めているところです。

伊藤委員

 学校には行かなくても、ふれあい教育相談室には通っている子どももいると思いますが、その場合の扱いはどのようにされてますか。

事務局

 出席扱いにしております。

谷口教育長

 今文部科学省では、ふれあい教育相談室等にも通えない子には、インターネットを使って勉強できる仕組みを取り入れようとしております。また、水口乗馬クラブ等とも契約し、その契約機関へ行くことで出席扱いにするなども考えられています。

岩城委員

 登校ができない子どもに対しては、結局は教員が深く関わっていくしか解決方法はありませんし、その結果教員への負担が大きくなってきているということですね。

事務局

 さまざまなことを丁寧に行えば行うほど教員の負担は増えますし、その積み重ねによって、現在働き方改革が言われるまでになりました。

岩城委員

 なるほど、これまでの経験から、湖南市としての対応順を資料87ページのようにされているのですね。

谷口教育長

 はい、とても細かく対応いただいてますし、IEPを生かした取組は継続していただきたいと思います。

谷口教育長

 他にありませんか。審議結果につきまして異議なしと認め、議案第47号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第47号を可決いたします。

日程第11議案第48号 湖南市内社会教育・体育施設の悪天候時利用および還付基準の改訂について

 提出資料に基づき議案第48号、湖南市内社会教育・体育施設の悪天候時利用および還付基準の改訂について説明する。

 先月の定例教育委員会時に、悪天候時等の「小中学校休校・下校時刻繰り上げ措置等の基準について」、学校教育課より提案され議論いただきました。それを受けまして、社会教育施設・社会体育施設・学校施設開放においての対応基準についても資料のとおり作成いたしました。
 台風の接近時・特別警報・暴風警報の発表時の施設利用については、昨年度すでに基準を定めております。社会教育・体育施設において警報が発表・解除された際や酷暑時施設を利用できるのか否か、利用料金は予約時に納めていただきますが、その利用料金を返還できるのか否かについての基準を、今回定めたいと思います。
 小中学校の基準に習い課内で検討し、社会教育・体育施設についても、酷暑時についての利用基準を追加しています。資料94ページのものが施設管理者用のもので、資料93ページが一般市民の方へ公表するために作成した原稿になります。大雨・台風接近時、基本的には午前7時に特別警報・暴風警報が発表されていたら、午前中の施設利用は休止、正午までに解除されれば午後1時から使用可能としています。ですが、野洲川運動公園・学校開放施設については、7時の時点で警報が発表されていましたら終日利用中止といたします。酷暑時についても資料のとおりとさせていただきたいと考えています。
 ご意見等ありましたらお願いいたします。

質疑、意見等

谷口教育長

 本日議論いただき決定いただくということですね。
基本的に、酷暑時については小中学校の基準に合わせていただいているのですよね。

事務局

 はい、合わせています。野洲川親水公園については所管課が都市政策課になりますが、野洲川運動公園に習う形で基準を設けていただくことになっております。

岩城委員

 野洲川運動公園について質問があったのですが、どこからどこまでが野洲川運動公園なのでしょうか。グラウンドもそうでしょうか。

事務局

 野洲川運動公園は市役所東庁舎の近くにございます。総合体育館の北側にありますのは野洲川親水公園です。親水公園は都市公園なので担当課が異なります。

岩城委員

 なるほど。運動公園なのに「開館」というのはおかしいのではないですか。開園ではないでしょうか。

事務局

 そうですね。こちらは修正させていただきます。

谷口教育長

 これはどのように公表するのでしょうか。野洲川運動公園と野洲川親水公園がわかりづらいですね。

岩城委員

 担当部署等は市民には関係ないですし、わかりやすいように公表いただければと思います。

事務局

 ちなみに図書館もこの基準に準じて現在運用していまして、特別警報ですと閉館、その他の警報では閉館しておりません。
 市民からすると何が社会教育施設で、何が社会体育施設であるかはこの資料では分かりづらいですね。生涯学習課が所管する施設以外にも、利用料金がかかる施設とかからない施設、まちづくりセンターや児童館等もありますし、対象施設としてどのように公表するか内部での協議が望ましいかなと思います。

事務局

 健康福祉部が所管する保育園等の施設については、昨年度基準を定めておりますので、内容は少し異なる部分がございます。

谷口教育長

 公表の仕方については今回いただいた意見を踏まえた上で調整いただくということでお願いします。

谷口教育長

 審議結果につきまして異議なしと認め、議案第48号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第48号を可決いたします。

その他

平成30年11月定例教育委員会の開催日程について

日時

平成30年11月29日 木曜日 午後3時30分から

閉会 午後4時00分

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 教育総務課

電話番号:0748-77-7010

ファックス:0748-77-4101

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