平成20年2月6日定例記者会見
このページは、市長定例記者会見の内容を政策秘書課でまとめたものです。
市長会見事項 要旨
(1)湖南市総合型地域スポーツクラブ「湖南市ちょいスポクラブ」の設立総会について
目的
生涯スポーツ社会の実現を図るため、いつでも、どこでも、だれでも、いつまでも気軽にスポーツを楽しむことができる地域住民による自主的、主体的な「総合型地域スポーツクラブ」を、2年間の準備期間を経てこのたび設立総会を行います。会員については現在募集中です。
日時
平成20年2月24日(日曜日)午前9時30分から
場所
湖南市市民学習交流センター「サンヒルズ甲西」
資料
- 第21回全国スポレク祭開催準備事業ふれあいサッカー教室開催について
- 早春コンサートについて
- 市の行事および市長等の予定
- 広報こなん2月号
発表内容
司会
これから2月の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。
市長
道路特定財源をめぐる騒動も一段落し、第二幕に向けての静かな時期に入ったと思いますが、滋賀県の財政構造改革プログラムによる来年度予算への影響に苦慮しながら、予算編成の最終作業がまだ続いております。本日、予算の概要を申し上げられればよろしかったのですが、まだまだ調整の必要なところもありますので本日はお答えできません。次回の定例会見においてご説明させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
さて、前回の定例会見で、今年は自治体財政のあり方について、アイデアを絞り、提案し、一緒に考え、力をあわせていくべき年ではないかとお話をいたしました。昨年12月24日に総務省から「公立病院改革ガイドライン」が示されましたが、医療制度改革に伴う診療報酬の引き下げや医師確保の困難さなどから、どこの公立病院も厳しい経営状況にあると伺っております。本市は甲賀市と一部事務組合を組織して公立甲賀病院を運営しておりますが、管理者として医師確保の難しさや経営の厳しさについて苦しんでおります。
しかし、市立石部医療センターも含め、医師確保対策は遅々として進んでいないというのが現場の実感であり、抜本的な対策が必要なのではないかと考えております。公立病院の役割は、地域に必要な医療のうち、採算性等の面から民間医療機関による提供が困難な医療を提供することがあるわけですが、こうした公立病院の医師確保が進まず経営自体が悪化してくると、医療サービスの提供そのものが難しくなってくるわけであります。
一方で、病院までの救急搬送の現状は主として救急車によりますが、救命救急センターまでの所要時間は本県平均約1時間であり、先ほどの道路特定財源の話ではありませんが、道路事情の悪い本県においては、極めて厳しい環境にあると思います。特に、妊婦や救急患者のたらいまわしの報道がなされますと、もうひとつの一部事務組合である甲賀広域行政組合の管理者・中嶋武嗣甲賀市長とともに心を痛め、そのたびに甲賀広域消防本部には救急体制の再点検をさせておりますが、この問題は管内だけで対応が完結するわけではありません。
こうした諸問題を解決するひとつの手段がヘリコプター救急ではないかと考えます。
いわゆるドクターヘリ法(救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法)が平成19年6月27日に成立しておりますし、ドクターヘリまでいかなくても救急ヘリコプターの運用が全国的に始まっています。医師確保が難しい地域においても、また道路事情が悪い地域においても、救急搬送を空路で行えば、救える命が格段に増えるのではないかと思うわけです。
ヘリコプターは1機数億円で年間維持費も3億円くらいであると聞きます。本県では防災ヘリが1機あり、運行連絡協議会をつくって運行していますが、平成18年度で救急出動は22件にすぎません。主眼が防災ヘリであることが大きな理由だと思いますが、機数が1機しかないということも出動をセーブする要因ではないかと思います。それは、訓練が235件もありますし、滋賀県各課が一般行政という名目で現場調査や広報用写真撮影に26件も使っていることからもそのことは推測できます。
しかし、県内各消防本部も平成28年には一元強化されるということですし、さらに心強いことには、先般、大津市消防局が大津駐屯地とヘリポートを借りる協力関係を明らかにされましたように県内に陸上と航空の自衛隊基地があり、そこには熟練パイロットもおられるわけで、自衛隊への運行の委託まで考えることもできるのではないかと思います。沖縄県ではヘリの運行に関して自衛隊との連携もされているそうですが、そろそろ滋賀県と県内市町が力をあわせてヘリコプター救急に真剣に取り組んでもよい時期ではないかと考えております。なぜなら、医師確保の見込みのないまま現行の医療体制を維持し続けるためだけの公金支出についてはそのあり方の見直しを迫られるでしょうし、一方で、ヘリによる救命救急で重度障害の防止が一定範囲で可能となることで、後年度の高額医療費負担を抑制することにも大きくつながるからです。そうしたことから、「損して得とれ」ということであれば、何も現行の1機といわず、オーバーホールや訓練などによるロスも考慮して、3機くらいの体制で県内全域を救急ヘリでカバーできるようなことを考える必要があるのではないかと思います。
おそらく財政が厳しくなければこういうことも余り申し上げなくてもよいのかもしれませんが、少ない財源のなかで知恵を絞りながら、協力しながらそれを使っていこうとするのであれば、知事の強力なリーダーシップにより、こうした有効な救命救急体制の構築を行っていただければありがたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、本日の話題提供は1件です。
まず、文部科学省が進める生涯スポーツ社会の実現を図るため、いつでも、どこでも、だれでも、いつまでも気軽にスポーツを楽しむことができる「総合型地域スポーツクラブ」を設置することについてです。
総合型地域スポーツクラブは、文部科学省が平成12年に策定した「スポーツ振興計画」の中で、平成22年度までに全国各市区町村に少なくともひとつのクラブを育成することが目標とされています。種目、世代や年齢、技術レベルという3つの多様性を包含していることから「総合型」と称されますが、地域住民が主役となって育み、発展することとしておりまして、内輪で楽しむ「私益」ではなく、地域住民に開かれた「公益」を目指しています。
そうしたなか、本市においても、2年間の準備期間を経て、このたび「湖南市ちょいスポクラブ」が設立される運びとなりました。設立総会は2月24日(日曜日)午前9時30分から、市内西峰町の市民学習交流センターで開催される予定です。会員については現在募集中ということでございます。以上です。
司会
以上につきまして、市長より説明をさせていただきました。各担当のほうから補足説明をよろしくお願いします。
教育長
今市長の方から説明がありましたちょいスポクラブですが、今まで準備を進めてまいりました。よく似たことを石部小と岩根小でやってきたわけですが、本格的に全市に広げて立ち上げていこうということで進めてまいりました。詳しくは担当のほうからお聞きいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
司会
本日の資料提供ですが、第21回全国スポレク祭開催準備事業ふれあいサッカー教室と早春コンサート、それから資料だけ置かせていただいていますが三雲城跡とのろし駅伝シンポジウム。それと市の行事および市長の予定と広報こなん2月号を配布させていただいております。
生涯学習課
ちょいスポクラブのチラシについて開会の案内の部分で記念講演が健康運動指士となっていますが、健康運動士奥村さんに訂正願います。また、資料提供でスポレクの祭ということでふれあいサッカー教室を開催します。今週の日曜日午後1時から2時半まで石部小学校のグランドでFCミーオの皆さんをお迎えいたしまして体育指導員の協力の下、サッカーの指導と交流のミニゲームを行います。特に駐車場が少ないので取材の際にはお車を市役所西庁舎の駐車場に置いていただきますようお願いします。
司会
今回の定例記者会見の内容は以上でございますが記者さんのほうから質問等ございましたらお受けしたいと思います。
記者より質問
道路特定財源について
Q:(記者)
道路特定財源は守るべきだとお考えですか。
A:(市長)
ガソリンを安くするとかしないとかという話ではなくて、一般財源化自体は小泉内閣の下で方針が出ているだろうと理解していますので、きちんと原理原則に基づいた議論が出来てないのではないかということを投げかけさせてもらいました。
Q:(記者)
道路特定財源での民主党の主張ですがいかがですか。
A:(市長)
道路特定財源の暫定税率と言いますけれども、恒常的な税として取られていて、それが配分されているというシステムになってしまっていると思いますので、それをある日突然なくすということであれば、これは技術的な問題ですけれども予算編成上大きな問題が全国的にほとんどの自治体で起こるという事態になりますので、それを解消するための具体策が示される必要があるんだろうと思います。その回答が出来るのであれば当然その賛同者が多くなるはずです。ただ問題としては広報誌に書かせていただきましたように道路特定財源の使い道がおかしいということは国民的な関心事ではありますので、それをどのように使うかということについてはメスを入れていく必要があるだろうかと。ですからあまりにも0か1かの議論ばかりで政治が働いていないなという危機感を持っているということで道路特定財源については議論を見守っていかねばならないと思います。
湖南市ちょいスポクラブについて
Q:(記者)
ちょいスポクラブは地域全体で一つですか。
A:(生涯学習課)
湖南市全体で一つのクラブです。
Q:(記者)
体育指導員は何人くらいおられますか。
A:(生涯学習課)
26名です。
Q:(記者)
こちらにも関わっておられるんですね。
A:(生涯学習課)
設立から何名か関わっておられます。
救急体制について
Q:(記者)
救急体制で知事に書面等で要望はされていますか。
A:(市長)
ここで提案させていただこうかなと思っています。
Q:(記者)
記者からではなくて市の方から意見書として出すことで効果があるのでは。
A:(市長)
本来的には広域の話なので県がするべき問題であろうと思います。
Q:(記者)
2台くらいは増機できるとお考えですか。
A:(市長)
日野に防災航空隊があり年間かなり飛んでおられます。そのなかで救急出動が昨年1年間で22回で、訓練に年間かなり飛んでおられます。そう思うと2機から3機あれば全県をカバーできるのではないかと思います。
Q:(記者)
他県でも同時発生の事例があった。2機から3機あれば良いと思います。
A:(市長)
警察でも自衛隊でもヘリはあるので連携をとっていけばよいのではないでしょうか
Q:(記者)
新名神も開通するので直接的にも間接的にも事故発生時には湖南市にも財政的に影響はあるのでは。
A:(市長)
甲賀広域消防体制の中でも間接的に影響はあると思います。後詰支援ということも出てきますので。
司会
あとございませんでしたら、次回の定例記者会見でございますが、2月21日午後1時30分からこの場所で3月の議会定例会の議案他について開催させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。それではこれで定例記者会見を終わらせていただきます。
更新日:2019年07月01日