令和5年度第2回湖南市公共施設等マネジメント推進委員会

更新日:2024年04月25日

開催日時

令和6年3月15日(金曜日) 午前9時40分から

開催場所

湖南市役所東庁舎3階 大会議室

内容

湖南市公共施設等総合管理計画および個別施設計画の改訂について

当日配布資料

 

総務部長
皆さま、おはようございます。本日はお忙しい中、湖南市公共施設等マネジメント推進委員会にご出席いただきありがとうございます。皆さま方におかれましては、日頃から湖南市行政に、格別のご支援・ご協力を賜りこの場をお借りいたしまして厚くお礼を申し上げます。
本市におきましては、人口の減少や少子高齢化など暮らしを取り巻く環境が変化していく中、将来を見据えた持続可能な行財政運営と健全化のため、本市の身の丈に応じた施設保有量等の実現や、将来ニーズに対応した施設の再編成の推進を図るために、「湖南市公共施設等総合管理計画」や「湖南市公共施設等総合管理計画個別施設計画」を策定し、公共施設の適正化を進めてきたところでございます。
本日の委員会では、両計画についての改訂を行うにあたり、その考え方や改訂案のご説明等をいたしますので、何卒、忌憚のないご意見をどうかよろしくお願いいたします。
簡単ではありますが、開会にあたりましての挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願い申し上げます。

委員長
改めまして皆さん、おはようございます。
本日も午前中からお集まりをいただきましてありがとうございました。資料等あらかじめご説明いただきました通りでございますけれども、本市の公共施設マネジメント総合管理計画に基づきます、施設の再検討をこれまで7年間進めてこられてきたところであります。一定の成果が上がっていることはご承知の通りでございますが、一方では、昨今の様々な事情を考えていったとき、計画通りには中々進まない、そういう事態もたくさんあるようになりました。
私どもが懸念をしておりました、1つの論点は本市の庁舎問題。これにつきましては、当委員会の範囲を超えてしまっているようなところもございますけれども、公共施設の総合管理という観点からすれば、これを外して考えるということはなかなか難しいというところもございます。こうしたところにつきましても、東庁舎、西庁舎問題、あるいは新たな機能の再配置、施設の建設等も含めまして様々なご意見をいただいているところでございます。当委員会としても鋭意議論ができればというふうに思っております。2つ目の論点はこの間、現実の社会の側の変化が著しく、急速に少子高齢化が進んでおりますし、本市の人口構成も大きく変わってきてしまっているということになります。30年後を見据えたときに高齢者人口の増加、あるいは大きな人口減少ということが想定されるということになります。今のところの想定では2割ぐらいの人口減少を想定されておりますが、その中で高齢化というのがどんどん進んでいく、地域的な居住のパターンが大きく変わってくるということも予想がされるところです。そうした事態の中で、公共施設をどう再配置していくか。市民サービスという観点からの機能維持をどう考えていくのか。このあたり公共施設の総合管理計画の中でも個別の施設のあり方については、これを計画的に進めていく。それが、当委員会の大きな役割でもあるというふうに思っております。この辺りも皆様方のお知恵をいただきながら、よりよい議論ができればというふうに思っております。
大きな3つ目の論点は、人件費を含め、物価高騰ということがございます。この計画を作りました10年ほど前と比べますと、倍に近いくらい値上がりをしている状況になります。将来、見積もった修繕費がとても足りないという状況でもあります。徹底した計画の見直しということも考え、そして施設の機能維持、サービス維持に向けてもう一度元のところから見直していかないといけない事態も出てきております。もちろんこれまで不十分だったところを見直していくことになりますが、新たな事態に対応するような計画づくりに向け、この改訂を皆様方と慎重に審議をしながらより良い方向を目指して進めていくことができれば、そんなふうにも考えております。
今日も限られた時間になるかもしれませんけれども、委員の皆様方から色々ご意見をいただいて、公共施設の総合管理計画や個別の施設計画がよりよいものになっていきますように、一緒に考えていくことができないかというふうに思っております。本日、よろしくお願いいたします。

事務局
【会議の成立についての報告】
【会議の公開、会議内容の公表についての確認】

 

議題1)湖南市公共施設等総合管理計画および個別施設計画の改訂について

事務局
【資料1~7に基づき説明】

委員長
どうもありがとうございました。たくさんの資料、そして多くの改訂が施されてございます。表記の仕方も含めまして、委員の皆様方から、ご質問、ご意見をいただければというふうに思っておりますのでどの点からでもご自由にで結構ですので、ご自由にご質問いただければと思います。

委員
一連をご説明いただきまして、非常によく分かると思います。次の手当をどうするのかというところが非常に気になるところです。この委員会で、施設そのものの現状分析で終わっていただくのか、その施設を維持するために、何をしないといけないかということまで踏み込んでいただくのか。それによって、この資料の扱い、見方が随分変わってくるのではないかと思います。施設単体で見て、経費削減の対応をしていくということはよくわかりますが、現実問題としてこれだけの金額になると、単純に削減したからいけるというものでもない。施策、財源を確保するための策をどうするかというのは非常に重要。少なくともこのマネジメントの資料の中に将来的にはこういう展望があるから、市としてこういう手だてが考えられているというところまで踏み込んだものがあるとわかりやすいという印象を受けました。

委員長
委員の仰る通りで、建築のシミュレーションによる積み上げでは、今回約1.8倍の経費がかかる中、どうしていけばよいか明確にしているところがあり、これに対して面積を削減していくという目標を挙げていただいている。本当にこれが達成できるのかという部分において、今の計画の中には新たな手法を検討していくというところが盛り込まれてない。様々な施策の、特に総合計画等も踏まえて、今後の各施設の維持管理も含め考えていかないといけない。今回のマネジメントの観点では、実際に施設の統廃合や大規模改修、あるいは施設の建替ということも簡単には進まないため、基本的な方針や施策に基づいて計画を進めていく必要があると思っておりますが、もう一方ではこうした総合管理計画の形で、客観的に目標を定めて、なすべきことを個別具体的に落とし込んでいくことも必要かということで今回、提出をいただいているかと思います。
ただ今ご説明いただきましたが、実際に年間10億余りの経費をかけていくことになりますが、将来にわたる財政負担ということを考えていったときに本当に捻出し続けることができるのか。向こう30年間にわたって可能なのか気にはかかるところでございます。その辺りも少し説明をしていただければと思いますがいかがでしょうか。

事務局
現在3年に一度の長期財政計画を作り改定をしております。先ほど、担当からこの10年間で扶助費が2倍になった説明がございました。今後、10年間の財政状況の見通しの見直しをしております。その中では、今お示ししている公共施設等総合管理計画、個別施設計画による向こう33年間で必要なものを反映し、作っております。扶助費は今までの10年間は倍増しましたが、さらに10年間では1割ほどの増大ということで進みます。これまでにやってきたことは、特に建設事業の投資を控えてきました。控えてきた結果、今後の不足経費の増大ということになってしまったところもありますが、この計画をきちっと守れば見直し後の10年間は財政破綻しない、財政再建団体に転落することはないという見通しは立っております。これからの公共施設の中で、一番ネックになるのは、庁舎整備となりますが、これにより財政状況が極端に悪化し、湖南市が立ち行かないといったことにはならない見通しは得ております。

委員
年間24億円不足しますと単純に数字で入ってきたときにイメージがつかない。例えば、市有財産を売却したら幾らになるか。そういうシミュレーションをするなど、具体的にこれをすればこれぐらいいきますよということが分かれば、数字の実態が生きるのではないかと思います。それと、例えば将来的に財源確保をするために、こういう政策がありますよということを踏まえながらでないと、大きな金額に対して、どうしていくのかというイメージがつかない。その辺の見通しがわかると非常にありがたい。

事務局
先ほど財政状況についてご説明をさせていただきました。今まで施設に投資できていなかったが、今後は維持していく必要がある施設に対し投資をしていかないといけないと考えております。特に、この個別施設計画につきましては、令和12年度まで、毎年更新を考えております。そこで、当面の財政状況などを見据えながら、大規模改修を含めたライフサイクルコストにより、計画的に投資していくことも考えております。今年度でいいますと高松公園の売却をしております。その他の公共施設や遊休地というような財産もございますので、売却や民間への譲渡も含めて、検討していきたいと考えております。なるべくこの委員会で具体的な内容をお示しできればというふうに考えております。

委員長
ただいまの説明に関連して言えば、今回の改訂の大きな背景の1つにこれまでの本市の公共施設、公用地の管理が十分にこの計画に反映されていなかったり、報告ができてなかった、見落としていた施設があったというご説明もございました。別の言い方をすると公共施設の管理台帳そのものに不備があったいうことだろうと思っております。基本となる資産管理ができていなかったことの問題点はもう少し重く受けとめていただきたいと思っております。加えて、資産管理についても、おそらく取得原価で当初の時点から全く改定されていない、あるいはチェックはされていない、そういう状況のものがほとんどを占めているはずであります。こうした計画の策定時、改定時には、本当に実態そうなのかということを丁寧にフォローしておく必要があると思っております。民間との関係で言えば、時価評価ということを考えておかないといけないと思っております。この辺りも含め、今回の改訂とあわせて、今後、施設を適正に管理をするという観点から必要な作業かというふうに思っておりますので検討いただけるとありがたいと思っております。その他、いかがでしょうか。

委員
個別の写真つきで非常にわかりやすくなったなと思います。財政が根幹であり、根幹であるのが公共施設かと思います。市町村合併の目的は財政基盤の見直しということで推進されたと思います。これからの人口減少の中、どういう人がどのぐらい住んでいるかということに思いをはせながら、公共施設の見直しをぜひ進めてもらいたい。

委員長
事務局ではこの総合管理計画個別施設計画の進捗チェックは、どういうふうにこれまで進めてこられたか。今後どういうふうにされていくのか、少しご説明をいただければと思いますがいかがでしょうか。

事務局
個別施設計画につきましては議会にも報告をさせて頂き、毎年更新をしております。今年度、サマーレビュー時の新たな項目として、公共施設の管理、今後の管理経費という項目を追加して取り組んでいます。令和12年度までの部分については、個別施設計画の進捗を追いかける形です。先ほど委員長から資産の状況が雑というご指摘をいただいている部分につきまして、各部署の人事異動、所管の引き継ぎの中で、管理している施設がどういう状況で、どういうものであるかというところが、整理できていなかったというところは感じております。今回、個別施設計画は個票にしております。基本情報をすべて載せている中で、将来予想も含めてこの個別施設計画をきちんと管理していきたい。その部分で、例えば有利な財源があれば計画的に利用できるよう予算計画に入れるような取り組みを今後していきたいというふうに考えております。

委員長
その他、いかがでしょうか。

委員
感想を言わせていただきたい。資料2の管理計画案の28ページ。能登半島の地震に、大変衝撃を受けました。地震は日本にいたら、いつどこで発生するかわからないという現実があります。また南海トラフ巨大地震が発生した場合ということで、滋賀県ホームページでは、滋賀県全域で、震度6強、6弱にみまわれる想定が書いていました。この耐震化の実施方針にありますように、庁舎等の防災上の重要な施設や避難所に指定されている小中学校において、7年度までに耐震化率100%を目指しますと書かれております。ぜひ進めていただきたい。この東庁舎も本当に危ない。西庁舎も本当に危ない施設で、この計画案に沿って、早急に進めていただきたい。計画案の17ページから20ページのアンケートから見る市民のニーズを見ていまして、各施設の利用頻度が本当に少ないと思いました。それから再編再配置に向けた考え方というような結果などから、もう一度この市民ニーズについて考えて、サービスの継続または施設の集約複合化か廃止するというような個別の方向について進めていただきたいと思います。何故施設を利用しないのかを考察をし、市民の方に利用してもらいやすいような内容を考えた上で、ハード面の管理計画とあわせて、それぞれの施設の事業の推進についても考えいただきたい。まちづくりセンターや社会福祉センターを利用するときに、使用申請をパソコン、スマホでできるというようなことを聞きました。操作の仕方がわからないと言えば、老人福祉センターの職員が親切に丁寧に教えてくださいました。出生、結婚、家族が亡くなる、転入・転出という手続きについては近くのまちづくりセンターや公共施設で、すべてオンラインで済ませられるような工夫もしながら、施設の統廃合を進めていただきたい。

委員長
重要な論点を幾つかいただきました。耐震化の考え方、実際の市民利用という観点でソフトも含めた活用の仕方、それからオンラインサービスが徐々に進みつつある中、事務局にお考えがあればぜひお示しいただければと思います。

事務局
市民ニーズは、管理計画策定時にアンケートを行ったものです。今年度から、公共施設の利活用として予約システムを導入し、今まで利用されてない方も利用できるように取り組んでおります。まだまだ利用状況等も急激に伸びているというところではないというふうに感じています。特に、今回の公共施設の管理計画の中で、統廃合もしくは複合化を基本に今進めているわけですが、市民に利用していただけるように魅力のある施設にしていく、特に今後は修繕や改修をかけるときには、利用状況やニーズもすべて把握した状態で進めていかなければいけないというふうには感じております。オンラインサービスのことにつきましては、小規模多機能の新たな公共施設のあり方として、身近でサービスが受けられるようにオンラインを使った窓口の設置に加え、これからはスマートフォンが使える人は庁舎に来なくても手続きができるような時代になってくると思います。ただし、それができない方をいかにどう救うかということも市としては合わせて考えていく必要があります。
庁舎整備の状況について若干報告いたします。令和5年度及び6年度で庁舎整備基本計画を策定に向けた作業をしています。現在の状況としましては、東庁舎の耐震化に向けた工法や建て替えた場合も含めた費用の検討や西庁舎や保健センターの職員を東庁舎に集約していく場合に必要となる増築棟の面積、機能、位置等の検討をしています。3月の議員全員協議会でお示しをした後、公表していくことになろうかと思います。
今後の公共施設のあり方について、居場所づくりということで、サロン的なものの必要性が叫ばれています。1つの目的で1つの施設を整備することがかなわない時代になりましたので、いかに補助金を活用しながら複合化を行っていくかが肝になってくると考えています。将来的には庁舎はDX化で、面積や職員を減らしていけるかもしれませんが、体育施設など、バーチャルでは体験できない施設の維持は必要と考えています。市内でも、スポーツの場を提供する場は少ないため、学校の体育館の施設開放も含めて、一定維持はしていかなければならず、公共施設を一律に定量的削減していくのではなく、施設の用途によって検討は、真剣に考えていかなければならないと思っております。

委員
的を射たような発言をいただきありがとうございます。公共施設は、効果を考えていかないといけないと思います。公共施設は特に市民の関心のもとになる。先ほど人口の話がありましたけど、おそらく人口は減っていきます。ただ、逆に増えている市町もあるわけで、そこは何がいいかというと魅力だと思います。移り住んでもらうだけの魅力を市がどれだけ発信するか。その中で、公共施設が非常に大切な一面を持っています。先ほど仰ったように、公共施設にできるだけ効果をもたし、市民に使ってもらうか。先ほど居場所つくりという話もありましたが、そこに視点を持っていただけるということであれば人口は減りにくいなと思います。運動施設もお話がありましたが、大変危惧しているのが、来年、滋賀国体です。やはりメリハリをつけていただき、かけるべきところにはかけていくということも非常に必要という印象を受けました。

委員
これだけ統廃合してもまだ赤字で暗い財政計画しか浮かんでこない。明るい財政計画はないものでしょうか。1回リセットをし、白紙に戻した上で、市として、市庁舎は必要、小学校も必要とおいていき、最低限必要なものをそれに足していく。夢のある財政計画っていうのがあるとすごく嬉しい。

委員
委員と全く同意見。この資料を見ると現存の施設に対しては緻密に書かれているが、将来的にどうなのかというのがあまり見えない。将来的な市の構想として小規模多機能自治で、市を4つの区域に分けて、そこである程度完結した行政のサービスを提供できるようにとしてやっていくにもかかわらず、それが計画上どのようになっているかが見えてこない。具体的には、菩提寺北小学校の地区には、公共施設が2つで菩提寺小学校区は4つか5つ。ある小学校区ではもう20ぐらいもある。どういうバランスでやっていくのか。菩提寺地区には湖南市の2割以上の人口がいるため、湖南市全体の公共施設の2割が菩提寺地区にあってもよいはず。今そうやれと言われても当然無理な話で、将来的にそのように持っていくのかどうかという話。それと箱物だけでやっていくことにも、多少無理がある。今までの経緯もありますし、場所の制限等もございます。今まで施設があったところに建替ということは当然あると思うが、比較的少ないところと沢山あるところを交通で結んでしまえば一体化して同じサービスを受けられるという話にもなります。交通で不備を賄うであるとか交通の計画と一体化するなどしないと市のサービスとして、全体像が見えてこないのではないかという気がする。今回の計画とは少し離れてしまいますが、我々市民としてはそういうところの計画も欲しい気がします。今回見直して、やたらお金が必要になり、計画を進めていってそれがカバーできるか非常に気になるところ。それともう1つは、この計画の見直しをするとき今回見た値から倍くらい違ってくることがないように長期の計画を見直すと同時に、短期の計画は毎年見直す、計画そのものの計画も重要ではないかと感じています。

委員長
この公共施設のマネジメントということで削減、縮小が大きな話題にはなるが、冒頭でやはり市民サービス、よりよいサービスをどういうふうに提供していけるのかというのが前提にあるはずですので、暗いマネジメントではなくて、よりよいサービスを提供できる公共施設のマネジメントというものを見直さないといけないし、その姿が見えてくるような計画というのも心していかないといけないということで、ご発言いただいたかと思います。この辺り今後、ぜひ改訂にあたって、配慮していただければというふうに思っております。もう1つはここまでの議論でもありました通り本当に色々なインフラ施設そのものをどうするかという議論と、そこで提供されるサービスというのがあって初めて施設が役に立ってくる。そういう考え方があろうかと思います。いわば市民サービスとしての公共施設や、あるいは市民サービスとしての公共交通。これも重要な観点かと思います。このあたり、なかなか施設単体の議論、個別のインフラという議論が先行しがちな私どもの議論でありますが、こうした観点というのも大変重要というふうに思っておりますので、そうした観点でも、今後の施設の改修や、あるいは更新というか建替等に際して、ご検討をいただければというふうに思います。

委員
前回も申しましたけれども、高松公園。今回売却されて大手のメーカーがこられる。湖南市については工業団地があり、人口がどんどん増え、発展した地域。こちらに赴任して思いますのは、商業的なものは草津、栗東です。これだけ働く場所があるというのは湖南市のポテンシャルだと思いますし、まだまだそういったニーズが多い。そういった意味ですと、高松公園は本当にうまくされ、コストがかからず、企業が来て、従業員が増え、近くに住まれる方が増え、税収も増え、街としては活性化が進んでいくというお話だと思います。なかなか前向きな計画は立てにくいと思いますからこのような数字になっていると思います。そこを認識しながら、このコストについては今出た個別の施設計画に基づいて、粛々と実行していくということが大事かなと思います。

委員長
ここまでの発言で事務局から何かございますか。

事務局
委員から夢のある財政計画とか公共施設の計画ということを言われました。義務的な経費が9割を占めていますので、夢のある財政計画というのは立てにくいところがございます。公共施設については、小規模多機能自治というのは、公共施設ですべて市民サービスを賄うのではなく、地域で医療あるいは教育、地域包括とか色々な面で、地域で賄えるものは賄う、完結できるものは完結する。そういったまちづくりを見直そうというところでございます。高松公園の売却のことを触れていただきましたけども、事業が軌道に乗ったあかつきには取り入れた16億円を取り崩して、夢のある事業に使っていきたいと考えております。

委員長
その他、いかがでしょうか。

委員
先ほど委員が言われましたことに同感です。基本条例の第3条に次世代に過度の負担を課さず、世代間の公平性が確保されるよう云々とあります。委員が仰たように、中学校区間の地域の公平性というようなことも考慮して、この管理計画を推進していっていただければと思います。教育施設は、少子化により、今後こども園、保育園、小中学校の施設があいてくるかと思います。学童保育所が老朽化していたり、施設が不足しているという問題があるので、それを小学校の空き教室も利用していきたいというようなことも書かれていました。そこにもう1つ、将来的には小中学校の空き教室を活用して、中高年の交流事業とかも進めていけるようになれればなあと思いました。

委員長
事務局から何か今の点についてございますか。

事務局
学校の空き教室の現状ですが、特別支援を要する子がかなり増えています。昔に想定していましたように空き教室が出て、地域の方で使えるとかあるいは学童保育所を入れるとかそういったことがなかなか進んでいません。思った以上に空き教室は今出ていません。

委員長
現状はそうありながらも今後に向けて学校施設の整備や活用方法については、様々な地域施設としての活用を考えられてしかるべきかと思っております。計画的にお進めいただければというふうに思っております。
改訂方針につきましては各委員からはご理解をいただいたかと思っております。ただ、その中でも幾つかご要望、ご希望あるいはご指摘がございました。1つは公共施設を考えていくときに、市民のための公共施設というのをどういうふうに組み立てなおしていくのかという施策あるいは政策的な視点を持って進めていただきたいということでご意見をいただいたかというふうに思っております。その中でこれからの複合化、DXの活用のあり方、対面型の活動が必要な施設についてどういう方針をおとりになるのか。これからのコンパクトシティー化に向けてどういうふうに使い勝手をよくしていくのか。こんなところも含めて大きな視点で、まずは考えていく必要があるのではないかということでご意見をいただいたかと思います。2つ目は、実際に市民の皆様方に使っていただいて初めて公共施設の意味がある。道路や橋梁も一緒でありますが、市民の使い勝手を踏まえた施設整備あるいは改修のあり方ということを考えていかないといけないということですし、そのときに本当に住みやすい、暮らしやすい街だなというふうに思っていただける。そういう夢のある施設のあり方とか、施設サービスの提供の仕方を実現していく必要がある。そのためにはお話の中にもありましたが世代間の公平あるいは地域間の公平を確保するためにも関連する様々な情報通信や公共交通のサービスと一体的に考えていく必要があるのではないか。そういうソフト的な側面というのも、ぜひしっかり今後考えていっていただければということでご意見いただいたかというふうに思っております。3つ目は、メリハリをつけて進めていただきたいということ。実際に全国スポーツ大会も予定されているということでございます。そうしたときに、本当に全国スポーツ大会というのを実施できるそういう施設また同時に市民の皆さん方にとって、よりよいスポーツ施設の提供ということにも繋がっていくことを考える必要がある。ぜひメリハリをきちんとつけて、将来に向けてよりよい財産を残していけるような公共施設の管理、個別施設についても全体の視点についても考慮していただければというふうに思っております。
最後に耐震化やバリアフリーのお話も少しいただいたかと思います。災害が多発する状況になってきて参りました。本当に耐震改修そのものを急がなければなりませんし、いざというときに公共施設は多くの方々にとって大切な拠り所ということになります。今回の能登半島の地震でも多くの方々が、住居を失いそして1次、1.5次避難所といったような具合に、それぞれ大変な思いをしておられますが、そうした事態にも耐えられるような施設を考えていかないといけない状況になろうか思っております。
ハコモノ施設だけではなくて、市民の交通を確保する道路や橋梁の整備管理ということも同様かと思っております。これからの市民生活、インフラをどう確保していくのか。そして、災害が多発する時代にあってどういう公共施設のあり方を追求していくのか。一度には無理ですから、そこでもまたメリハリ、優先順位をつけて、施設整備にご配慮いただければということでご意見いただいたかと思います。
色々と皆様方に聞きながら、少しとりまとめのようなことを言わせていただきましたが、もし各委員から、さらにご意見ございましたら、最後いただいておきたいと思いますがいかがでしょうか。よろしいですかね。

委員長
それではここまでのご意見を踏まえて、これからの改訂案のブラッシュアップ、これに基づいた公共施設の適正管理を進めていただくことをお願いいたしまして、本日の議論の終了とさせていただきます。委員の皆様方には熱心にご議論いただきましてありがとうございました。本当に本市にとりましても、この公共施設の問題というのは、積年の課題ですし、この間にも社会、人口の変化あるいは経済の変化は大きいものがございます。経済的には少し上向きに入りつつある状況も見えますが、もう一方では、基本的な社会経済の縮小というところは大変なところもあります。その中でよりよい都市生活をどう実現をしていくのかの基盤は公共施設ですし、公共インフラであろうかというふうに思っております。それらを通じ、様々な市民サービスが提供され、市民生活を支える。そういうふうに考えるとすると、この公共施設の総合管理計画は個別施設そのものも含めまして、これをどう的確にマネジメントしていくのか極めて重要な課題かというふうに考えております。計画はこのように一定の方向づけができましたが、本当にこれは市民の皆様方のためになるかどうかというのは、むしろこの計画を実行するにあたって施設の使い勝手、あるいは改修方針あるいは建替方針等も含めた具体的な実施段階での課題・問題というのをどの程度、的確にとらえながら事業を進めていかれるのか。こういうところが大きな課題になろうかというふうに考えております。
本日はそうした観点でのご意見が多かったのではないかと思っております。この計画に基づき、全庁的によりよい公共施設のあり方を実現していくことができるものとしてこの計画を実施、適切に管理していっていただくというふうに期待をいたしております。
お願いも含めまして一言申し上げさしていただきました。
皆様方からそのほかのご発言がないようでありましたら本日の議論は以上で終了とさせていただきますが、よろしいでしょうか。

委員長
ありがとうございました。
それでは私の出番は以上にさせていただきまして事務局の方に進行をお返しさせていただきます。

事務局
委員長並びに委員の皆様におかれましては熱心にご議論いただきまして本当にありがとうございます。最後の部分でもありましたようにこの計画が実現できるように、個別施設計画につきましては毎年、進捗管理、維持管理していくというところを徹底していきたいと考えております。
また、今回の計画の案の総合管理計画、個別施設計画両方につきましては、3月議会2回目の全員協議会の方に報告をさせていただくという形をとらせていだきますのでよろしくお願いいたします。
それではこれをもちまして第2回湖南市公共施設等マネジメント推進委員会を閉会とさせていただきます。
ありがとうございました。

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