平成20年10月2日定例記者会見

更新日:2019年07月01日

このページは、市長定例記者会見の内容を秘書広報課でまとめたものです。

市長会見事項 要旨

(1)「湖南市の小さな詩人たち 子どもが作った詩・俳句・川柳・短歌」事業について

自分の思いを詩・俳句・川柳・短歌に託すことを通じて、言語力や表現力を培い、また、友達の作品を読み取ることにより、「解釈」する力や「熟考・評価」する力を育成するために、市内の小・中学生全員から作品を募集し、優秀作品を表彰する。
事業支援資金として、水口ライオンズクラブから8万円の援助を受け運営する。

概要

詩部門と五七五部門で募集し表彰。

ライオンズクラブ賞、審査員特別賞、教育長賞はそれぞれ詩部門1点・五七五部門1点ずつ。優秀賞はいずれも数点。

実施日など

平成20年9月から10月 作品作り・校内第1次審査
平成20年11月 国語主任会にて作品提出・第2次審査
平成20年12月9日 最終審査
平成20年2月10日 発表会・表彰式

(2)平成20年度事業仕分け・地域事業組成の結果について

平成19年度に引き続き31事業について、平成20年8月31日に事業仕分け・地域事業組成を実施した。
仕分けの結果は以下のとおりであり、今後、担当課での再検討、議会との協議など、市政運営にできる限り反映していくこととする。

結果

評価

件数

割合(パーセント)

1 不要

3

10

2 国実施

0

0

3 県実施

0

0

4 市実施 現行どおり

4

13

5 市実施 内容・規模見直し

20

65

6 市実施 手法見直し

2

6

7 民間化

2

6

(3)通学合宿「みくも宿」について

小・中学生が、異年齢の小集団で合宿しながら通学する。地域の協力を得て共同生活を送ることを通して、自立心や生活する技能を高めるとともに、また人との関わり方や家族の大切さなどを学ぶ機会とする。

日時

平成20年10月15日(水曜日)から18日(土曜日) 3泊4日

場所

湖南市立三雲公民館

対象者

三雲東小学校の4年から6年生および三雲東小学校区の中学生

(4)「湖南市東海道石部宿まつり・楽市楽座」「湖南市健康まつり」の開催について

湖南市東海道石部宿まつり・楽市楽座を開催することにより湖南市を県内外に広く発信するとともに、市内の観光振興・物産振興に寄与し、市内の経済活性化を図り、来訪客の増加をめざす。
また、市民の健康に対する意識の向上のために湖南市健康まつりを同時開催する。

日時

平成20年10月25日(土曜日) 午前10時から午後3時30分

場所

雨山文化運動公園一帯

内容

別紙のとおり

資料提供

(1)第8回 秋ゆうゆう展

平成20年10月24日から26日 午前10時から午後5時

問い合わせ先

粟津寛楽 電話0748-74-1690

(2)子育て支援フェスティバル

平成20年10月11日(土曜日) 午前10時30分から午後1時

資料提供

発表内容

司会

 これから10月度の定例記者会見を始めさせていただきます。それでは市長よろしくお願いします。

市長

 平成19年度決算も議会で認定いただき、甲西駅前のD51蒸気機関車も無事ヤマザキマザック株式会社様まで移設され、また岩根小学校の耐震改築工事も落札いたしましてホッとしております。本日の定例記者会見での話題提供は3件です。

(1)「湖南市の小さな詩人たち 子どもが作った詩・俳句・川柳・短歌」事業について

まず、教育委員会が行う小中学生全員から詩や俳句、川柳、短歌を募集する「湖南市の小さな詩人たち」事業についてです。

これは、水口ライオンズクラブの協賛をいただいて子どもたちの思いを文章に託す力や、文章から思いを読みとる能力を伸ばしていこうという取り組みであり、選者としては、詩人の野呂 昶(さかん)さんと歌人の平賀 胤壽(たねとし)さんをお願いしています。野呂さんは湖南市の教育委員でもあり、野呂さんの作られた詩が小学校4年生の国語の教科書に載っておりまして、実はわたしの子どもも野呂さんの詩のファンでもあります。平賀先生は湖南市の図書館運営協議会の会長でもあり、朝日新聞の滋賀歌壇の選者でもあります。最終発表と表彰は2月になる予定です。

(2)平成20年度事業仕分け・地域事業組成の結果について

次に、8月31日に実施した事業仕分け・地域事業組成の結果についてですが、これは協力協定を結んでおります滋賀大学の地域連携センターの協力を得て、市民委員の参加もいただきながら実施いたしました。

31事業のうち不要が10パーセントの3件、内容・規模見直しが65パーセントの20件、手法見直しと民間化がそれぞれ6パーセントの2件ずつ、現行どおりが13パーセントの4件となっています。今後は、担当課での検討、議会との協議を経て、予算編成など市政運営に反映していきたいと思います。

ただ、市がこれだけつましい努力をくだいている間にも、国のいわゆる三位一体の改革に上乗りした地方交付税等国庫負担金の削減が大きく響いてきておりますし、加えて滋賀県のさらなる財政構造改革で県の支出金が一方的に削減されましたために、市民の皆さんの大切な税金を市のための独自施策に使うことができず、市の改革も努力をすれども国や県の失政の尻ぬぐいに利用されていることは誠に歯がゆい限りでございます。

滋賀県では、造林公社問題などで現在さらなる財政構造改革を計画中のようでありますけれども、今現在いまだに何一つお話しがないところでございます。昨年あれだけ市町との対話のなかで予算化などするべきだという大合唱が起きたことを無視されまして、今年度も同じように市町財政や県民生活の切り捨てが繰り返されるのかと思うとあんたんたる気持ちになるわけでございます。県と市町の対話システムは死んでしまったと言っても過言ではないかなと思っております。

(3)通学合宿「みくも宿」について

三点目は、通学合宿についてです。これは、小学校4年生から6年生、それに中学生という異なる学年の子どもたちが小集団となり、家を出て公民館で3泊4日の合宿をしながら学校に通うという取り組みで、今年度は三雲東小学校区で10月15日の水曜日から18日の土曜日にかけて実施されます。地域のボランティアのかたがたが夕食づくりを手伝っていただいたり、子どもたちはもらい湯を体験したり、現代の日常では経験できないような貴重な人や地域とのつながりを肌で感じてもらえると思います。

今月は、選挙や全国スポレク祭、石部宿まつり、地域の運動会などの市内の日程と、外国人集住都市会議や全国国保地域医療学会、近畿市長会など対外的な行事が目白押しとなっております。

18日の夜には、本市が担当しております全国スポレク祭・壮年サッカーの歓迎レセプションを予定しておりまして、21日にはその表彰式が行われます。

25日には、東海道石部宿まつり・楽市楽座を雨山文化運動公園で予定しています。去年は「NARUTO」の忍者ショーがありましたが、今年は「ぜんまいざむらい」が来るようです。同じ日に市政功労者表彰を実施いたします。

15日には外国人集住都市会議2008が東京で開催されます。滋賀県からは湖南市に続いて長浜市が加盟されまして、現在甲賀市がオブザーバー参加されています。16日には、茨城県東海村で介護保険推進全国サミットが、17日には横浜市で全国国保地域医療学会がそれぞれ開催されます。また、7日には奈良市で近畿市長会の総会が開催されます。

司会

 以上、市長より説明をさせていただきました。では、担当から補足があればお願いします。

教育長

 小さな詩人たちの事業についてですが、湖南市も生徒指導上の大きな課題を抱える学校もありまして、教育委員会の中で、野呂先生も教育委員ですから、どういうふうにこれを解決していくかという話になったときに、いろんな思いを書くということ、そして書くことによって自分を表現する、そういうことが大事ではないかということでございまして、そういうことの一環としてこの取り組みをさせていただくことにしました。

また、この前の学力テストを見ましても、書くということが非常に大事だということが結論づけられていますので、そのことも含めてこの事業を実施させていただくこととしました。これでもって子どもたちの関心を高めていきたいと思います。今、読書担当で朝の読書活動などを進めていますが、書くということについては少し弱いのではないかと思いますので、書く力を育てるということを主眼にしていきたいと思います。

司会

 それでは質問を受けたいと思います。

記者より質問

事業仕分けについて

Q:(記者)

 事業仕分けについてですが、「現行どおり」が4つしかありませんが、こんなに厳しいものなのですか。前回も同じような結果でしたか。

A:(市長)

 前回はもっと厳しかったですね。

A:(総務課長)

 昨年度の事業仕分けでございますが、42事業を事業仕分けに出させていただきました。昨年度の場合はそのうち、「現行どおり」が2件の5パーセントでございます。昨年度で一番多かったのは「市実施 内容・規模見直し」が27件の64パーセントでございます。「現行どおり」という部分と「内容・規模見直し」の部分でありますが、一定の改善をするべきだという点は昨年度も今年度も一番多いところでございます。これにつきましての改善の部分ですが、事業の面もございますし、対象者の見直しということもございますし、削減という方向もあれば、もう少し手厚い施策に変えたらどうかというご意見もあります。わたしどもとしましては、「現行どおり」が少ないから現在の業務について否定的なお考えであるとの判断はしておりません。あくまで事業仕分けの目的につきましては、コストの削減もさることながら、やはり市民の皆さんや市外の委員さんのご意見を改善につなげていきたいという観点で実施させていただいておりますので、「内容・規模見直し」という意見をつけていただくのは、わたしどもにとりましては非常にありがたいことだと思っております。

Q:(記者)

 去年の42事業と今年の31事業は別の事業ですか。

A:(総務課長)

 はい。まったく別の事業です。

市長追加発言

輸入された汚染米の関係で、湖南市においては、今年に入って市内の老人福祉施設と三雲養護学校、そして昨年までの学校給食に混入していた恐れがあった、可能性があったということが明らかになったわけでございます。

そのなかで特に学校給食に関しては、先月の24日の夕方にとりあえずの集計結果が県教委から発表されました。これは厚焼玉子について県教委が一斉に県内の市町教委に調査をかけたものであり、確かにその調査票には「公表する場合があります」と書かれてあったのですが、公表するに際して市教委に事前に何の連絡もなく一方的に発表されたことは極めて遺憾なことだと思っております。県教委と市教委との信頼関係を根底から崩すことにもつながりかねないことであると思います。しかも、24日にはすべての26市町の状況を発表したものではなく、とりあえず手元にあったものを公表しただけであり、ちがった見方をすると、責任回避のためだけにとりあえず公表したという見方もされかねないことかなと思っております。このことを市教育長から電話で県教委に抗議をしたわけですが、「議会中」ということであしらわれ、いまだにその釈明も説明もないという状況であります。

現在、学校給食で使用されているなら緊急性があり、すぐにでも対応すべき危機でありますが、過去の事例について、対応策も何もないままに情報を流すことは、いたずらに保護者の不安をあおるだけではないかと思っています。本来ならば各市町教委において責任を持って学校を通じて保護者へ説明をすることがまず先決であったにもかかわらず、県内市町教委のランキングのような形で発表されて、湖南市教委は第3位というような形での発表であったと思いますけれども、そういった形で集計しきれてもいない中途半端な情報を、しかも情報の提供元である市町教委へ断りもなく発表したことについては、危機管理という観点からいかがであったかなと思うわけでございます。

過去から県の対応を見させていただいていますが、緊急事態における情報管理や情報伝達が極めてお粗末な点がたくさん見受けられます。公表したこと自体が問題ではなく、その公表自体は必要でありますが、そのための段取りや対話が全くなされていないということが、もっと深刻な危機が生じた場合であればどういう状況になるのかなと心配されるところであります。

先月30日の県議会で知事は、農林水産省に苦言を述べられたようでありますが、危機管理体制については、同じように滋賀県に対しても苦言を述べなければならないところがあると思っております。詳しくは申しませんが、再三のことでありまして、今回これをとりたてて申し上げなければならないということは、過去からそういった事例がたくさんあったということであります。

市町と県との間の情報伝達・連携ということが極めてお粗末になっているというのは憂慮すべきことでありまして、前回の自治創造会議では26市町の代表を集めて、議論の時間が15分と一人の代表者に30秒の発言時間もないような時間設定をしているというような事態でした。これでは、対話ということを何も考えていなくて、お互いの思いをやりとりするということができていないのではないかと思っているわけであります。ですから、自治創造会議につきましても、県の免罪符とかアリバイづくりということであれば、わたしは廃止すべきかなと思っております。作るときには賛同させていただきましたが、十分に運営されていないわけでありますので、滋賀県市長会も事務局の一つでありますけれども、そういったところでしっかりと議論ができないのであれば解消するべきかなと思っています。食の安全から発しまして、そうした市町と県との対話・連携・意思伝達、こういったところに少し不安があるということを申し述べておきたいと思います。

司会

 では、ほかに質問がないようでございますので、これで記者会見を終わらせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

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