地区計画オリジナルストーリー

更新日:2025年03月03日

目的

第3次健康こなん21計画では基本目標として「健康格差の縮小」を掲げています。地域、家庭、職場、園、学校、関係機関・団体によるオールこなんの力で、地域一体として健康づくりの機運を高め、無関心層を含めた全世代が健康を享受できるまちづくりを推進します。そのため、ソーシャルキャピタル(人と人との絆や社会のつながりがもたらす力)を向上させ、具体的で実効性のあるアクションプランとして、4中学校区(日枝・甲西北・石部・甲西)を基本としたきめ細やかな地区計画を策定します。

数値目標

■ 主観的健康度の向上

自分の健康に自信を持ち、健康づくりの方法を他人にシェアすることなど一人ひとりの自主的な行動により、ひいては地域全体への波及効果を目指します。

健康づくりアンケート調査による実態把握

(設問)自分のことを健康だと思いますか

(回答)健康だと思う、または、どちらかといえば健康だと思う

地域の健康づくりをデザインします

地域のまちづくりの特性や健康課題を分析し、その課題解決に向けた地域の取組の行動計画(アクションプラン)としてまとめます。また、本計画最終年度となる令和12年度(2030年)の「地域の未来予想図」をストーリー仕立てにして示すことで、市民をはじめ健康づくりに関わる多様な主体が具体的なイメージを持って関わることができるよう地域の健康づくりをデザインします。

■ ストーリー化するねらい

地区計画のストーリーは、主に市民と継続的に関わりを持つ地区担当保健師による公衆衛生の視点に立って描くことで、行政の動きを見えやすくしています。そのことにより、多様な主体が健康づくりの取組への関わり方をイメージしやすくなり、「オールこなん」の取組が推進されていくものと考えます。

ストーリーは、保健師ワークショップを基本にまちづくりの観点を踏まえて作成していますが、あくまでも地域づくりの一例です。今後も地域格差を縮小するために、さらに地域の声に耳を傾け、地域の特性に応じた方法で地域づくりを進めながら、地区計画のアップデートを行います。

策定の仕組み

1.地域特性の整理

本市のまちづくり計画(総合計画、都市計画マスタープラン地域別まちづくり構想等)との整合を図ります。

 

2.保健師ワークショップ

「地域の人(キーマン)・モノ(地域資源)・コト(行事・イベント等)を通じて地域課題を解決するアイデア」等を出し合い、市民を始め多様な主体との関わりについて議論しました。

 

ワークショップテーマ

第3次計画最終年度となる「6年後」の2030年

そう遠くない未来の健康づくり

「あなたは地区担当として、将来どのような地域になっていてほしいですか?」

 

3.健康課題の分析

ア)特定健診データ(平成30年~令和4年)

湖南市国民健康保険の加入者における特定健診データ(H30~R4)の「血圧(130/85以上)」「ヘモグロビンA1c(5.6%以上)」「LDL(悪玉コレステロール)(120mg以上)」「尿酸(7.0mg以上)」「BMI(25以上)」における項目について、成人健診(20~39歳)、特定健診(40~74歳)、後期高齢者健診の区分により市全体と各中学校区の割合を比較し、市平均より割合が高い項目・区分に5ポイント以上の差は赤色、3ポイント以上の差は黄色で示します。

●市全体の割合

健診結果による健康課題一覧表

 

イ)健康づくりアンケート調査(令和5年(2023年))

生活習慣病の予防に密接に関わる項目として、本調査における「運動習慣」「禁煙」「適量飲酒」「口腔ケア」「食事バランス」「朝食摂取」に関する設問の回答結果を中学校区別の属性で分類し、さらに、行動変容ステージ理論の「準備期」と「無関心期」に下表のとおり振り分け、レーダーチャートで市平均および他地域の比較を行います。

アンケート調査結果による行動変容ステージ理論「準備期」「無関心期」の振り分け一覧

なお、ここでは行動変容ステージの定義として、「準備期」とは、変化へのモチベーションがある程度高い、または、実行していた経験があり変化を促しやすい段階であり、「無関心期」とは健康に対する興味や意識が低い、または、子育てや介護、ストレスなどの事情を抱え関心が向きづらい段階のことを指します。

各項目における市平均を「1」として、市平均より高い場合は「1を超える値」、低い場合は「1未満の値」としてレーダーチャートで比較しています。

例えば、準備期の禁煙は日枝中学校区が市平均より高くなっています。これは、禁煙の意識がある人が他地域よりも多いため、禁煙の支援策がその人に届くような周知方法が必要です。一方、無関心期での禁煙は甲西北中学校区が市平均より高くなっています。これは、禁煙する意識がない人が他地域よりも多いため、たばこの健康被害など自身の体へのデメリットについて地域全体で周知することなど禁煙意識を促す必要があります。

 

<レーダーチャート:各ステージ(準備期・無関心期)に該当した人の割合を地域別で表示>

※「1.0」が市平均

レーダーチャートによる中学校区別比較

レーダーチャートによる中学校区別比較

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 健康政策課

電話番号:0748-72-4008

ファックス:0748-72-1481

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